2017年12月16日土曜日

中野テルヲ Live171216 @高円寺High

テルヲさんライブの楽しみのひとつは、ライブアレンジ。
一曲目から弾きまくるギターに、一気に気分が盛り上がる。

I Swing…に始まり、Legs、構築子、Radio…、いつもよりたくさんギターを弾く
アレンジになっていたように感じた。
カナリアか構築子どちらかで、講義をする大学教授のように見えた一瞬があった。
なんだろう、堂々として語り掛けるようなしぐさ、雰囲気からだろうか。
Radio…では前に出てギター弾いてくれた。艶っぽい。色っぽい。エロい。

そしてデッドエンド羅針[Type IV]のロボットテルヲさん。
初出はいつだろうと遡ってみたら20171217だった。
あれからもう一年、すっかりお馴染みとなりました。
サビで右へ左へちょこちょこと動く様がとてもコミカルで可愛らしい。

テルヲさんのライブパフォーマンスって、まあ当然動きは事前に考えているだろうけど
煽り方?も考えているのだろうか。
というのは、Call Up…でダミーヘッドを客席に向けたのは作戦だったのか?と。
あの時のコールは、今までのテルヲさんライブで経験したことがないくらい
大きく揃った声で、ちょっと面白かった。
客席はダミーヘッドにはマイク及び録音機能があると知っている人たちだものね。

MCはいつも、物販紹介を期待している雰囲気が楽しい。
近頃は物販のこと「買ってください」と直接的だったが、今回は「見てってください」だった。
大晦日のライブは「オールナイトではないらしいです……各自で調べてください」と丸投げ。
大丈夫、みんなのほうが詳しいはず。

毎回、予想や期待を上回るので、好きなライブがどんどん更新されていくテルヲさん。
私は今回が今年のライブ納めだったけれど、来年のライブも期待しています。


◆セットリスト(公式から発表があったら追記修正します)

01.I Swing, You Swing
02.Pilot Run #3
03.デッドエンド羅針 [Type IV]
04.Legs
05.マイ・エイリアン
06.今夜はブギーバック
07.現象界パレット
08.フレーム・バッファ I
09.カナリア
10.構築子
11.Radio Spaceship
12.IDは異邦人
13.ディープ・アーキテクチャ
14.
15.宇宙船
16.Call Up Here
17.Let's Go Skysensor
EN1.Long Distance, Long Time
EN2.虹をみた

※14は、すみません、知らない曲でした。





おまけ。
いつものお団子頭ではなく髪をおろして、マスクもしていたのだけど、
メカノに行ったら店長に「今日はテルヲさんですか?」と言われ。
いつも無言で買ってゆくので覚えていらっしゃらないと思っていたので
ちょっとびっくり、ちょっと嬉しかったです。
「あ、ばれました?」って言えば良かったな……。





2017年11月5日日曜日

文字起こし Back Space Pass 第9曼荼羅編③

(57:19)
大阪・東京と曼荼羅の開催をありがとうございました。
開催時に新しい機材は購入されましたか。
また、機材を購入されたのでしたら、松村舞台監督に報告しましたか。

一部報告しませんでした。
何を買ったというかですね、先ほどお話しましたパッドですね、光るボタンの「スタンド」を、色々なスタンドをアレンジして作ったんですが、これのパーツを買って、私しか組み立て方がわかんないようなものを2本作りまして、いきなり東京で松村監督に「組み立てよ」と言って、叱られたのは私です。
えー、では次行きます。

(58:25)
今回のライブで背後に飾ってあった、大きな曼荼羅版はどなたが作ったものですか。

ちょっとすいません(笑・扇子で顔隠す)。
えーとですね、あのー、これは舞台、美術屋さんです。
「どなた」と言われても、私はちょっと、面識のない方だったと思います。
これらのものは皆、松村舞台監督が手配いたします。

えー次。これもさっき答えちゃったな……。

(59:12)
東京公演の途中、松村舞台監督がレーザーハープ前に登場されていらっしゃいましたが、毎回曲の途中で何をされていらしたのですか。

え?そんなことありました?
えーっと、何だ……そんなことありました?
(リスナーに対して)あったかどうか、答えよ。
……えと、これ時間差があるからな……。

んーと、えーと、松村監督が気にしていたことは知っていました。
つまりですね、レーザーが、ハーフミラーから漏れたレーザーが、TAZZのボタンに当たって、発光しているように見えているのが気になったと。
それを直しに来た、というのは聞いたことありますけれども、それ以外はちょっと覚えていないですね。覚えていないのと、報告を受けておりません。
では次です。

んー……あぁー……こういうのは、そうですねぇ。

(1:00:35)
大阪と東京公演の間に日程の空きがあったのはなぜか。と。

いうことなんですが、ホールが無いんですよ、会場が無いんです。
今、東京中のイベント会場やコンサートホールが、東京オリンピックのために改装中なんですね。で、殆ど無いんです。
で、その無い中で、ライブハウス等、そういうイベント会場、取り合いになっていて、なかなか押さえられないんですよね。
そういう事情であります。以上。

えーっと、それから、次ですね。ウン。

(1:01:36)
「第9曼荼羅」というタイトルの由来について述べよ。

まずですね、第9曼荼羅の特設サイトに行くと、なんか御託並んでますよね。
「数量の意味漂白する」と、いうようなことを書いてたと思います。
つまりですね、私はメジャーではありません。ので、結果論としてステルスメジャーですけれども、私は質的にはメジャーじゃないです。

で、メジャーとメジャーじゃないのはどこで区別付けるかというと、勿論「数」だと思いますね。
支持者というかネームバリューというか、「バリュー」が問題になるんですけれども、そういう、例えば9万とか10万とか「意味ないよ」ということですね。
私は、「フォロアーが10人でも、フォロアーが10万人でも全く変わりありません」というのが、その「数の意味漂白」ということを主張しているわけですね。

で、普通は9万という大きな数字にたどり着くと、何か「やり遂げた」みたいな、やり遂げて、成し遂げたものが称賛されたりとか、力を得たりとか、賛同を得たりとか、つまりそういう評価、ご褒美を受けるようになるじゃないですか。
例えば、じゃ、武道館でやってステータスシンボルみたいなことになったりとか。

で、要するにそういう世俗的な「数量こそ価値」みたいなところと最も遠い「曼荼羅的世界観」、つまりそっからの離脱(「数量こそ価値」からの離脱)というか、(離脱)に繋がるイメージとして「曼荼羅」があって、「9万」という音の響きから、「9曼荼羅」という言葉が浮かんだわけですね。
で、9曼荼羅に「第」を付けると、かっこいい、「第9曼荼羅」っつうと、なんか「第六ポンプ(※)」みたいで、何かの何かみたいだ、ということで、「第9曼荼羅」ということにしました。

※パオロ・バチガルピの小説のタイトル(他著書「ねじまき少女」など)。

で、これを周りの人に伝えたときの反応など、というのは、よく「ヒラサワは宗教っぽい」と言われたりとか……それを「褒めている」ニュアンスとは逆の意味で「宗教っぽい」というニュアンスで語る人がいたりしますけれども、宗教に対するイメージというのがだいぶおかしくなっておりまして、勿論 新興宗教はいけないんですけれども、そういう意味で、そういった偏見とか先入観がない人たちなので、周囲の人たちというのは。
ま「第9曼荼羅」と言ったときに、「九会曼荼羅みたいでかっこいい」とかですね、普通にかっこいいと言っていただけました。ということであります。

あ! ま、いいや。えーっと。

(1:05:57)
前回のBSPで予告されていた、デストロイ中のギターからの撮影をされていたと思いますが、期待されていた乱暴な映像は撮れましたでしょうか。

これ面白い映像が撮れていますね。ちょっとさわりを、お見せしましょうか。
ちょっとさわり、じゃあお見せします(1:06:25)。

とまあ、そういう感じですね。ええ。ま、ジェットコースターみたいな映像ですね。
何回も使えるもんじゃないないなと。

これがですね、会人のSSHOのチェロにも仕掛けてあります。
それからTAZZの、最初バイオリンに仕込んだんですが演奏できないというので、TAZZのボタン類のところにも仕掛けてありますが、果たしてこれ、ぐらぐら揺れていたので、もしかしたら、揺れているがために面白い映像に鳴ってる可能性があります。ということです。
ではまだちょっと、まだ質問はあるので、どんどん行っちゃいましょうね。

(1:07:54)
照明が大変美しかった印象があるのですが、照明というのは師匠がどれぐらい指示を出されるのでしょうか。

通常は、それほど指示と言えるようなものは出しません。
出てきたプランに対して「んーこれは」というようなことを言ったりする場合がたまにあります。
ですが、基本的には照明のチーフが考えたもので行きます。
で、今回はですね、実はちょっと注文がありました。

お気付きの方がいるかどうか、ピンスポットが使われていないんです。
今回はピンスポットを使わないでくれと。で、それを補うように他の証明のアレンジをしてみてくれないかということでお願いしました。
で、結果、すごい美しい照明になったと思います。

なぜ「ピンスポットを使わないでくれ」と言ったかというと、ピンスポットというのは、ライブ中には、お客さんの視線を一点にフォーカスさせるのに非常に有効な効果を持つんですが、これがDVD等になった時には、何かのっぺりした映像になってしまったりするんですね。

で、今回ちょっと、ピンスポットを使わない照明で撮影するとどうなるかというのを見てみたかったのと、それから昔、P-MODELは「照明の色を一切使わないライブ」というのをやっていたんですね。
その頃にもピンスポットを使わず、「白照明だけ」と「客席に当てる照明」というのをやってたんですけども、こういう実験的な、ま、ニューウェーブの人たちってそういうことをよくやっていたんですが、そういうものを今回ちょっとやってみてどうなるか、今の、現代の感覚で照明さんがそれをアレンジするとどうなるのかというのをちょっと見てみたかったので、「ピンスポットを使わないでください」と。
ま補足的に使われている部分もありますけれども、基本的には使われていないということでございます。

(1:10:30)
最終日の公演後は、すぐにホテルへ戻られたのですか。打ち上げなどはされたのでしょうか。

えと、私は打ち上げをやりません。
バンドさんの中には打ち上げが楽しくてライブをやるという方々もいらっしゃるようですが、私は打ち上げをやりません。

勿論、あのね、これわかんないですね、実際、正直訊いてみないとわかんないんですけど、スタッフたちには「どうぞやってきてください」っつって、やってきてもらいます。
しかも中日打ち上げですね。
なんで中日かって言うと、最終日は後片付けに時間がかかるからですね。

で、中日にみんな打ち上げに行くんですが、本当に行きたいかどうか、ちょっと訊いてみないとわかんないですね。
そういう習慣があるからやっているだけなんではないかと、最近うっすらと思うようになりました。

それをやるなら、「じゃこれで飲んできてください」みたいな個人個人に渡していくほうが喜ぶんではないかと、いうようなこともちょっと考えたりもしました。
はい、P-MODEL時代から私は打ち上げはやりません。嫌いなんです。はい。
それから次の質問ですね。

(1:12:16)
TAZZさんのサイレントバイオリンは、純粋にバイオリンとして使用されていたのですか。
それともMIDIコントローラーとして使用されていたのですか。
拙の耳では判断できなかったのでお答えください。ステルス。 と。

えーと、MIDIコントローラーとしては使っておりません。
ただ、私 確認をしておりませんが、あれはオクターバーを使っていたんじゃないかという気はします。つまり1オクターブ下のを出してたんではないかなと。あとで確認してみますが。
それとディレイですね。ディレイマシンを使っておりました。
ですから加工された音には聴こえていたと思います。
では次です。

(1:13:19)
会人の二人には口が無いように見えるのですが、何を食べているんでしょうか。

会人はですね、「モツ煮込み」を食べております。
では次の質問です。

(1:13:37)
毎回開演前のBGMの選曲を含めライブが楽しみです。
今回の曲はどなたのチョイスでしょうか。

ライブの客入れ時の選曲は、我が社の、客入れBGM DJ「湯本さん」がやっております。
これ非常に評判が良くて、私も袖で聴いていて「あ、いいなぁ」と思う曲が多いですよね。
で、これ聴きたいですよね。
例えば、湯本さんの選曲の曲が流れているカフェとかあったらいいですよね。
そんなこと、できたらいいですね。
ということで、次です。

(1:14:42)
9万打行かなかった場合はどうするんですか。

これはもうさっきお答えしました。
行くまでやるんです。
手を変え品を変え、あらゆる曲を、二度も三度も演奏してやると、いうことです。

(1:15:05)
もう会人さんたちには会えないんですか。寂しすぎます。なんとかしてください。

そうですね、会人、また何かの機会にお願いしたいと思いますね。
ただ会人、あのパフォーマンスが面白いので、ヒラサワ食われてしまうという危機感があります。
とにかくそれでも会人は面白いのでぜひ何かの機会にまたお願いたいと思います。
ということでですね、ちょっとじゃあ、新しい質問などを見つつですね……。

(1:16:00)
グッズのラップパンツをなんで履いたんだ。 という質問がありましたね。

これ、誤解です。
「なんで私の衣装をグッズで売ったんだ」というのが正しい論理です。
つまりですね、私の衣装を作っているときに、作っている人が「これだと量産できますね」みたいなことを物販企画部長に言っちゃったんですね。
で、ここぞとばかりに量産してしまったというのが物販です。
ですから逆です。私が物販を履いたんじゃなくて、私の衣装を物販にされたんです。
やめてください。ということですね。

それから……。あー。

(1:17:10)
今回のライブで機材トラブルはなかったように見えるが。

という質問がありますが、無くはないと思いますよ。
色々あったと思いますが、気が付かなければそれまで、ということですね。

それから……ちょっと待ってくださいね。新しい質問を拾ってみますが……
なんかあまりないですね。

(1:18:09)
新しいギター ですね。

新しいギターを調達しました。
これはですね、次のアルバムの発表とビジュアル関係の公開と同時に公開されると思います。
で、まだ出来上がってこないんですけれども、もうすぐ納品らしいんですけれども。
そこでチェックをして、良ければそのまま行くという感じです。


Outro

ということで、そろそろ質問も終わり、あ、まだまだあるんですが、大体重複していたりとかですね、あんまり答えたくないなぁとか、どうやって答えていいかわかんない、みたいなものなので、そろそろ終わりにしますかね。

ということで今回は何の事故もなく、この放送、実に単純なことしかやっていないんですが、こういうに限って何だかわかんない事故が起きるのが常々で、今回は無事、何も起こってないと思います。
無事、このまま終わることができると思います。

この度もご視聴いただきまして、ありがとうございました。
それでは、また次回のBack Space Passまで、ごきげんよう。





文字起こし Back Space Pass 第9曼荼羅編②

質問コーナー(23:37~)

えー、じゃ、そろそろ皆さんの質問にお答えしていくことにします。
あの、大阪に関しては、沢山質問いただきました。
11年ぶりに来てどうだったのかとか、次はやってくれるのかとかっていう。
それはもう冒頭でお答えした通りで、その質問は省かせていただきます。
それで、質問はランダムにピックアップしておりまして、もしかしたら同じ質問者の質問を取り上げてしまうかもしれませんがご容赦ください。
いちいち調べずにピックアップしてしまっています。
ということで、じゃ、始めましょう。
では質問です。

(24:29)
打数センサーは何を使用しているのでしょうか。システム構成も知りたいです。ということです。

まず打数センサーは、スネアドラムにだけ付いております。
スネアドラムが何発叩かれたか、ということをカウントするシステムなんですが、まず、スネアドラムの淵にこういうものが付いております(25:01)。
この左上の方にに見える、これがセンサーですね。

昔はこういうものが無くて、ちょうどP-MODELがドラムの音をいったんシンセサイザーに通して、それを加工して出すというのをライブでやっていた頃にはこんないいものはなくて、マイクを使ってやっていたんですが、これが、非常に細かくキャッチしてくれます。

例えば強い音……マイクですと、例えば強い音は拾うんだけれども弱い音はカウントしないというような状況が生じてしまいがちなんですが、ドラム用のセンサーですので、これが強い音から弱い音まで拾ってくれると。非常に解像度高く拾ってくれると。

ですから、例えばスネアを思いっきりバン!と叩いたあとに、細かくこう縮緬状にダラララとやってるような時でもカウントしています。
で、この音が他の音にかき消されて聞こえていない場合でもカウントしてしまいますので、「叩いていないのにカウントしているんじゃないか」と思った方がいるようですが、質問にもありましたけれども、そうではなくて、非常に細かく小さな音、ほとんどスティックが触れる程度のものまで拾っています。

これで拾った音を、ここに送ります(26:58)。
これは、いわゆるドラムシンセサイ……なんて言うんでしょうかねコレ、デジタルドラムってい言うんでしょうかね。
この中には何百種類というドラムの音が仕込まれていまして、ライブでシンセドラムの音とか、生ドラムの音とか、生ドラムも色んな場所で叩いた音とか出すことができるんですが実は、今回はその音は使用せず、この機械を通すことによって、音声信号だったものをMIDI信号に変換するということをやっています。

MIDI信号に変換されたものは、USBを通してコンピューターの中に送って処理することができます。
これはオーディオ信号ではなく、デジタル化されたMIDI信号ですので、その後、色々扱いやすいという状況になります。
そうしておいて、スタッフが作ったプログラムですね、打数カウントプログラムに送られて、そのプログラムから、今度はLEDモニターに送られて、会場で表示されるというようなシステムでありました。

ちょうどLEDモニターが、非常にシンプルな、電光掲示板のような演出で使っていましたけれども、実は映像も流せるということで、急遽、東京では映像も、二日目から流しました。
というのが、打数センサーのシステムです。

今ちょっと言ってしまったので続けて全部お話しますけれども、東京では途中で映像を流しました。
あの映像というのは、大阪で発売されました、メモリアルカードを買うとダウンロードできるコンテンツの中に入っていたムービーです。
それで、「打数モジュールの使用許可申請をしているところ」を東京では上映いたしました。

なぜかと言いますと、東京のステージは非常に暑くて、上領さんを休ませなければいけないと。
上領さんは肝が据わってますから、一日目で大変だったということを告白してますけれども、泣き言を言ったわけではないです。
でも私の判断で、これはちょっと休ませなければいけないと、いうことで、映像を挟むことにしました。ということです。
では次の質問に行きたいと思います。

(30:39)
これまでのライブでは、ヒラサワ的世界観という、どの文化にも属さない唯一無二の雰囲気を感じておりました。
しかし今回のライブは松(SSHO)や鶴(TAZZ)などの、袴的衣装などの、随所に日本的世界観、「和」を感じました。
これには何か師匠の中で心境の変化があったんでしょうか。

というご質問ですが、変化はございません。
和というか、日本的世界観というのは、直接その意匠を採用するまでもなく、現代的な意匠というかデザインというか、そういうものに託して、機能させるということはずっとやってきていることでありまして、特に殊更、今回「そうだ、ジャパンで行こう。」みたいな発想はございませんでした。ということです。

かつですね、上領さんが袴を持っているという。
これ、あの、袴を持っているドラマーはいないと思いますけれども。
上領さんの方から「袴はどうですか?」という提案がありまして、「ぜひやってください」ということでお願いしました。

で、それによって、実は上領さんがステージに登場する経路も変更しました。
最短距離でドラムの位置まで行ってもらうつもりだったんですが、反対側から出て、ステージを横断してドラムまで行くという、その間に袴姿を見ていただくという演出に変更しております。
上領さん、袴姿、非常に似合ったと思います。ということです。
では次の質問です。

(32:42)
すっかり今回のライブの顔となった会人のお二人ですが、あのキャラクターの発想はどこから来たものでしょうか。
またパフォーマンスにはどのようにお感じでしたでしょうか。
演奏、我々の反応の両側面から伺います。

ということなんですが、まず、他の質問にもありましたけれども、会人はスーツ姿でマスクを付けていて暑くないのか、それから視界が悪くないのか、というご質問が他でもありましたけれども、まずあれは「マスク」ではなく「顔」です。
「会人」という種類の亞人間というか、会人の方が我々人類よりも進化しているんですけれども、あれは、顔です。
ということで、「キャラクター」ではなく「会人」です。
パフォーマンスは、会人の文化から自然に湧き出る身体の動きとか、そういうものに準拠しております。
もし街で会人に会ったら、ぜひとも、そのように思い出していただいて、「お面を外してください」とか、そういう失礼なことを言わないようにお願いいたします。
では次の質問です。

(34:27)
新譜、第9曼荼羅について平沢さんはどのようなイメージをもって制作されたのかお聞きしたいです。

新譜というのは「第9曼荼羅」という、配信された曲のことですよね?
この曲についての質問も他にありましたね。
なぜ、「サイボーグ」の逆回しが入っているのかとか、その辺にどんな意図があるのかとか、っていう質問にも併せてお答えしようと思いますが。

まず、そうですね、「円環」というか「始まりは終わり…は始まり」みたいな曼荼羅的な円環という意味で、最初の第9曼荼羅スタート時点の曲を最後に、第9曼荼羅で繋ぐと。
つまり逆回しですので、お尻と頭を繋ぐと。ウロボロスですね。要するに。
ウロボロスのような、と、円環というか円形というか、曼荼羅的な発想ですね。
そのようなイメージから作られています。

それから、「90,000打に達したのに何でめでたい感じがしないんだ」という質問もありましたけれども、これはですね、この曲の作り方というのは、私の意図というよりも、そこに与えられた状況とか素材とかいうものから必然的にできるもので、私の意図はあまり介入しないという考えのもとに作られています。
ですから、まず「サイボーグ」のボーカルトラックがあり、これの逆回しと編集から始まるわけです。
そこから可能な構成を積み重ねてゆく結果、あのような状況、あのようなムードを持った楽曲になったということであります。
以上、第9曼荼羅についてでした。
それでは次ですね。

(37:32)
打数に関してはドラマーにお任せだったと平野さんがツイートされていましたが、演奏の内容自体に関して、上領さんに何か指示したことはあったのでしょうか。

これ質問が二つになっていますね。
要は、上領さんに演奏に関して何か注文を出したのかどうかということだと思いますが……、あ、平野さんというのはウチのスタッフですね、はい。女子社員ですね、はい。

上領さんにはですね、ほとんどと言っていいほど指示は出していません。
「上領さんなので、任せておけば大丈夫」ということで。
ま、二人で「ここはこうしたほうがいいかもね」みたいなことはありましたけれども、とにかく上領さんありき、ということでした。
では次行きます。

(38:47)
楽屋では何を飲みますか。温かいお茶を淹れますか。何種類かありますか。

楽屋ではですね、ケータリングのお姉さんというのが廊下にいるんですよ。
廊下に行くとですね、日本茶、それからコーヒー紅茶、それから冷たい飲み物、コーラ、ウーロン茶、ポカリスエット、水、等が置いてあるんです。
そういうところで、だいたいコーヒーか、日本茶、いただいております。
以上です。エー次。

(39:46)
イヤーモニターにはどんな音声が流れているのですか。

イヤーモニターにはまず楽曲のオケが聞こえてますね。
それと「クリック」と言って、カッカッカッカッという音がずーっと流れています。

で、例えばですね、何故それが流れているかというと、オケは打ち込みでされているものなので、バンド演奏とは違うんですね。
バンド演奏というのは、例えば途中でブレイクして音が途切れたとして、次に始まる時にはメンバー同士の呼吸というか、そういうものによって、次の「ジャーン」が出せるんです。

ところが、打ち込まれたオケというのは私の呼吸なんか知ったこっちゃないですので、勝手に行っちゃうわけですね。
私はそっちに合わせなきゃいけないので、無音の状態でもクリックが鳴っていないとリズムを外してしまうと。

にもかかわらず、東京かどっかで歌の出だし間違えたのは何故かというのはまた別の問題であります。という感じです。

それと、緊急時の指示音声というものが、イヤーモニターから流れてきます。
それで、そうですね、別の質問の中に「観客が歌を歌ったり、手拍子を取ったりしてやりづらくないか」というのがあったんですが、聞こえておりません。

会場の音をイヤーモニターに返すことは可能です。
で、観客がワーッと騒げばそれだけこっちもテンション上がるみたいなことは可能なんですが、そんなことするとね、やりにくいんですよ。

まして観客が、よく皆さん経験してるというか、DVDなんかを他のバンドでも観ててもわかると思うんですが、客が手拍子をし始めると、最初のうちは演奏と合っているんですけどだんだんずれてきますよね。
で、ずれてきてるのに、乱れないと。

これはなぜかというとバンドさんには聞こえていないんです。
聞こえてたらとにかく多勢に無勢ですから、素人のリズムに巻き込まれてはならないという事情がございますので、客の音は聞こえておりません。
ですから「ヒラサワ」と呼んでも聞こえません。
ということです。

それからついでにお話ししましょう。
勿論皆さんが歌っている歌声は聞こえません。
で、なんかあの、「客が歌って嬉しかったか」みたいなこと、なんか恍惚と、感極まってるんじゃないかみたいな見方をされている質問もありましたけれども、そんなことはございません。
ま、「勝手に歌うなら歌え」と。別に、止めもしないし催促もしない。
「好きにやればいいじゃない」という感じでございます。
次です。

(44:06)
以前のEVOと今回のケミカルコーティングのEVOでは、色の他に仕様や音色などの違いはありますか。

今回はですね、いつも使っているEVOは、東京では別バージョンを……ア東京じゃねぇや大阪もそうだったのか、新しいバージョンを使ってます。
化学薬品で表面を磨き上げたみたいな、ツルツルの感じですね。
前のバージョンはアルミのヘアライン仕上げみたいな、ちょっとこう霞んだ、いわゆるアルミっぽいものだったんですが、今回はもっとピカピカに磨かれたように見えるものでした。

これは、音は同じです。あの、オリジナルのEVOと同じです。
私が普段使っているのはオリジナルのEVOとはちょっと仕様が違いまして、若干音も……ま、かなり音も違うんですが、今回はノーマルの仕様のまま使いました。
ということで、市販されているものと同じです。今回は。
で次ですね。

これは「サイボーグ」に関する……あ、同じ……これはもう答えちゃいましたね。

(46:07)
ライブ前から東京入りされているので、しばらくは普段と違う生活スタイルになると思うのですが、これだけは欠かせないという日課などはありますか。

あります。呼吸法ですね。呼吸法はどこに行ってもやります。
呼吸法と自律訓練法というか、呼吸法から繋がっていく瞑想法なんですけれども、これは、地球上のどこにいてもやります。
はい、以上です。

(46:50)
会人の二人が操作していたパネルはなんという楽器なのでしょうか。

はい、えーと、まず、こういうものですね(47:00)。
これはTAZZが使っていたもので、これは「Launchpad」というものです。
それからSSHOが使っていたのは「Push 2」と言われているもので、ほぼ同じものです。

これはどういうものかというとですね、要は鍵盤、普通のキーボードの白黒鍵盤をこういうふうに格子状に並べただけのものですね。

特に新しいものではなくてですね、まぁ、「光る」という意味においてちょっと新しいかもしれないのと、それから、打ち込み用のキーボードというのは音楽的な、その「楽音」だけではなくて、様々な命令を送受信できるようになっているんです。
それの「四角い形版」というのがこういうものです。

要はDJとかですね、それから最近のダブステップみたいな、人前で恥ずかしい行為を、つか、人に見せるべきではなさそうな、ウチで作ってきたものを順番変えて出す、みたいな。で、「ライブです。」みたいな。

……すいません、つまりこういうのってね、80年代にさんざんやられていて、もう終了しているんですけど、こういう機材が出てきてしまったもんだから、みんな、なんか「新しいものに触れている喜び」みたいなものでやってるんですけど、別に新しくないです。
で。そういうもんです。
ですから例えばこういうものの利点というのは、四角いので場所が(を)とらない、それから光るので、見て面白い、というところでしょうかね。

で。今回はTAZZとSSHOは二人ともこれを使いました。
これを使って何を鳴らしているかというと、ま、音源を鳴らしているんですけれども、ここからエイブルトンライブという、いわゆるライブ定番みたいな、ミュージシャン皆使ってるみたいな……今日はちょっと毒舌に差し掛かっておりますので、セーブしたいと思います。
というものです。よろしいでしょうか。

それから……次の質問です。これもさっき答えちゃったな……

(50:23)
今回レーザーハープのレーザーが客席に向かって照射されていなかったのはなぜか。

ということなんですが、これ事情がありまして。
ある日を境にレーザーハープのグリーンのレーザーが弱くなっているのにお気づきだと思います。
最初はレーザーの発信機、レーザーのモジュールをですね、2本使って1本のレーザービームを出していました。
ですから非常に高出力で、明るいんですね。

ところが、モジュールが、発信機が1個壊れてしまって、半分でやっているんです。
で、半分だとちょっと弱くてですね、客席のほうに照射するにはちょっと足りないと。

ではなぜ、もう一本修理するなり追加するなりしないのかというとですね、色々ヤバイ事情がありまして、つまり、高出力のレーザーというのは輸入できたりできなかったりする際どいところにあるんですね。

それをメーカー側がなんか「仕様を偽って税関をすり抜けてしまう」みたいなこともあったりなかったりして、そのような事情があってですね、なかなか調達できないという事情です。

でもあれは、確かに私も綺麗なものだと思いますし、ただ、毎回出てても面白くないなぁ、というのもありますけれども、またできれば復活させたいなとは思っております。

えーでは次、行きますが、まだこれ選んだものの半分も行ってないんじゃないかな。
えーと、今どこまで行ったっけ。

(52:57)
今回の公演は「ホログラムを登る男」と「白虎夜」を軸に組まれたセットリストでしたが、この二つのアルバムからの選曲が多かったこと、また、東京・大阪での選曲が同じであったことにはどのような意図があったのでしょうか。

多分今までの話で想像できたんではないかと思いますが、「打数のプランを立てやすいから」です。
全く同じ曲であれば計算しやすい、ということです。
それからですね、まず選曲につては、連打をする曲を取り入れている。
「サイボーグ」とかですね、「パレード」とかですね。そういうものですね。
打数を稼ぐために連打をする曲を取り入れています。

最初にその連打曲を選曲して、それに馴染みのいいものという選曲をしていった結果が第9曼荼羅のセットリスト内容です。ということでご理解ください。
えーでは次の質問です。

(54:30)
いつも華麗なレーザーハープ裁きですが、今回の第9曼荼羅の曲の中でも、一番改心の出来だったと平沢さんが思う振付はどの曲のどの部分ですか。

これ見てればわかると思うんですけど、順番は殆ど全曲同じです。
上左右、下左右という順番で動くようになっています。殆どが。勿論例外もあります。

自分で一番面白いなぁと思った動きがですね、「Dustoid」?
何かの時の「Dustoid」かな……か何かだったと。
あと「論理空軍」、何かのときの「論理空軍」……だったような気がします。

で、あの頃はですね、ごくごく生真面目に、なるべく面白いフォームになるように生真面目に構成していたんですが、そうすると覚えられないという事情があるのと、仕込みが大変だということもありまして、やめました。

ただ、出てくる順番はほぼ同でも、手を変えるとか……例えば左の一番を弾くのに……これ一番と言います、一番を弾くのに右手を出す、次に二番を引くのに左手を出す、というような、アレンジの仕方で動きが変わったように見えるようになっています。

それと、譜面があります。
今回からレーザーハープのタブ譜を作りました。
そのタブ譜を使って演奏しております。ということです。

では次ですね。
ちょっと待ってください、あと3分ですか。
ちょっと、かなりまだあるので、ちょっと延長しましょうか。
ま、私がやめたいと思うまでやりますかね……まいいや、適当にやります。

次……




文字起こし Back Space Pass 第9曼荼羅編①

口上(0:55~)

こんばんは。ヒラサワでございます。
第9曼荼羅 終了いたしまして、おかげさまで沢山の皆さま、ご来場いただきまして、誠にありがとうございました。

ヒラサワtwitterフォロアーがついに9万人に達してしまったということで、これ実に、あってはならないけしからん事態であります。
にもかかわらずですね、9万フォロアー達成記念ライブを終わって間もなく10万人に達していると。
絶対、世の中おかしくなっております。私ごときに10万人の支持者がいてはならないと、私自身は、かように思うわけです。

で、第9万曼荼羅 終わったばかりなのに10万人の記念イベントをやるのかやらないのかということを色々言われておりますが……まだ何も考えておりません。

このあとですね、いま新譜の制作に入らなければいけないのですが、色々あってなかなか思うようにはいかないということで、twitterイベントのことなど、とりあえず考えていらんないという状態でございます。

それで、今回はですね、久々に、11年ぶりに大阪に行きまして、ライブをやりました。
で、もうだいぶ前から大阪……というか東京以外ではライブをやらなくなっておりまして、様々な事情がありますけれども、一番大きな事情は「ヒラサワの動員力では赤字が出る」という理由が最大の原因です。

で、ま、小さなライブハウス等を回る規模の、昔のようなツアーでしたらそこそこやっていけるのですが、今の規模のまま地方に持っていくと動員力が足りないということで、今までやらずにいたわけですが、まぁ9万人にフォロアーが達したということで、まぁこれが嘘でないのであれば、大阪行っても何とかなるんではないかと、いうことで行ってみたら何とかなりました。

何とかなりましたので、質問のほうにもですね、多く寄せられているんですが、「次の大阪はあるのか」と……いうことでございましたら、「ございます」。
まだいつになるかは決定しておりませんが、次にコンサートのパッケージをやるときにはですね、今後は東京・大阪とパッケージされてくるはずだと思いますので、どうぞご期待していただくと同時にですね、相変わらずのご贔屓、何卒よろしくお願い申し上げます。


上領さんと会人の参加について(4:37~)

ということで、ライブに関してのエピソードなどを話したいと思いますが、まず今回は、残念ながら今までのように、大きなミスとか大きな事件とか、ヒラサワのバカバカしいほどの基本的な失敗とかっていうのは残念ながらございませんでした。

というのでなかなか話題に乏しいんですけれども、ま、最大の話題と言えば、会人の参加と、そしてドラマーの上領さんの参加だと思います。

上領さんの参加について、「なぜそうしたのか」という質問が多々ありました。
で、さらに「なぜ大阪には来なかったのか」ということも併せてお話したいと思いますけれども、まず、勿論「ドラマーを起用するならば上領さん」と。
(それ)以外にはないと、今回は思っておりました。

というのは、上領さんというのは、ドラマーの中でもかなり柔軟、ああ見えて柔軟で、しかも応用力があると。
で、かつ、打ち込みのバンドも得意であると。

普通、ドラマーっていうのは打ち込みの演奏に合わせるのは非常に大変なんですけれども、上領さんはそれもOKということで、上領さんしかないなと。
(そう)思ってスケジュールを調整しようと思ったら、なんと大阪の日程の時には「フランスに行っている」ということになりまして。
ではどうしようかということで、会人、何でもできる会人をお誘いしたわけですね。

勿論会人はですね、会人のTAZZですね。
TAZZは東京ではバイオリンその他の演奏をやっておりましたけれども、大阪ではスネアドラムとそれからシモンズ……懐かしい、昔懐かしいシモンズ……私はそれほど好きでないシモンズ……というシンセドラムの先祖、元祖……でもないんですけれども、六角形のデジタルシンセドラムパッドなどの演奏をTAZZにお願いいたしまして、TAZZは快くOKしてくださいました。


打数の危機的状況(8:06~)

で、大阪はとにかくTAZZができるだけ打数を稼ぐと。
それで東京に来て、上領さんにバトンタッチ。
たとえ大阪で打数が足りなかったとしても、上領さんなら何とかしてくれるだろうと。
全員そのように期待しておりまして、安心して東京までやってまいりました。

ま、見事に上領さんは90,000打、達成してくれたわけなんですけれども、ここでやはり最大のエピソードというのは、東京最終日に、最後の曲に到達したときに、約40,000打足りないと。40,000打じゃないか、4,000打か。4,000打、足りないと。
1曲で4,000打どうやってカバーするんだ、という危機的状態に陥ったことですね。

あとでシステムの詳細はご説明いたしますが、スネアドラムにセンサーがついておりまして、それで打数をこうカウントしているんですが、カウントした打数がログとして残っているんですね。
全てそのログを見れば、この曲に何打叩いたかというのが記録されておりまして、東京に来たとき上領さんが、大体1曲平均何打ぐらいのペースで叩いていけばいいのかというのも、プランすることができるんですね。

本番前にそのログを見まして、スタッフと綿密な打ち合わせをしまして、大体平均これだけ1曲打っていけば楽勝だと。
途中、多めにオカズを入れたりとかですね、それから「打数モジュール」ですか。
打数を増やすための曲を延長させるモジュールを全部有効に使っていけば、90,000打は楽勝だろうという予測のもとに、東京を、全員が安心しながらライブを行っていたんですが、なんと、最終曲で4,000打も足りないと。

「どうしてくれるんだ上領さん!」と、いう事態が生じまして、もし打数が万が一足りなければ、例えばアンコールの時に、本番でやった曲をもう一度引っ張り出してきて、何回も何回もやると。90,000打になるまで何度も同じ曲をやるというような対策というのは考えていたんですが。
それとですね、オーロラという曲の最後に、任意の……何ていうんですか、延長サイズを設けて、そこである程度調整しながらプランを立てていくという戦略も進行させていたんですけれども、しかし、最後の最後で調整しなければならないのが4,000打というのは、もう非常に危機的な状態であります。

しかしですね、もうオーロラが終わって、最終コーナーで、連打が、打数稼ぎのセッションが始まってしまったんですね。本番中に。
このまま4,000打に行くのかどうか、ちょっと上領さんと目くばせで状況を把握したいなぁと思ったんですが、どうも目をつぶって演奏しているし、入り込んでいるということで、ちょっと状況がわからなかったと。

そこでヒラサワはですね、もう上領さんに任せようと、思ったわけですね。
上領さんていうのは……ゲホッ……ちょっと待ってくださいね……。
上領さんというのはですね、ああ見えてすごい男気の人なんですね。
すごい頼れるお兄さんというか、やるときはやるっていう人なんですよ。
それで、4,000打が無理かどうかはとにかく上領さんに任せるしかないと。
ヘタなところで私が止めに入ってしまうと、上領さんの男が廃るということもありまして、とにかく任せると。

任せるにしても「4,000打というのは何事だ!」ということだったんですが、始まってしまったからにはしょうがない。
途中もう苦しそうでしたが、何度も止めようと思ったんですけれども、「いや、もう少し様子を見てみよう」ということで様子を見ていたら、もうダメかと思った頃に、リズムのスピードを上げたんですね。さすがプロですねあの人。
普通なら、私は「ここでへたっていって、スピードが落ちていって、ズダン!と終わる」と思ったら、スピードを逆に上げたという。ニクイですね。

それで見事4,000打を達成したということで、本当に手に汗握る、また、上領さんでなければ成立しえなかった、非常に馬鹿げたことをテーマに持ったライブだったんですけれども、まぁこういうのは、皆さんシンプルなものほど共有しやすいのと、それから「これは疲れてしまう」「これは大変だぁ」みたいなことには共感しやすい、というか感情移入しやすいというので、皆さん一体となって、なんか意味わかんないんですけど、そのような体育会系の共感みたいなものが会場に満ち満ちまして、無事、90,000打を達成したというライブでございました。

これ、もちろんDVDに収録されますけれども、最終日はほんとにすごかったですね。
はい、そういうことでございます。


とんでもない楽屋(16:19~)

あとですね、私のほうからお話できることといえば、そうですね、楽屋ですね。
すでにご存じの方もいるかと思いますが、楽屋が「とんでもない楽屋」なんですね。

ものすごい広い、そうですね、30畳以上ありますかね、の、巨大な楽屋がありまして。
非常に悪趣味の壁紙、悪趣味のソファ、悪趣味のテーブル、悪趣味な調度品、というもので飾られておりまして。
さらに螺旋階段があって上っていくと、巨大なハート形のソファと、ジャグジーバスと。
非常に……いったいこれを好む人はどういう人なのかと。
お金をかけてここまで下品にする人は誰なのかと、いう、豪華な豪華な楽屋が一つありまして。

私はその楽屋を使わずですね……もちろん広いので快適なんですね、キッチンもありまして、製氷機もあると。
ソファもでーんとあって非常に快適なんですが、これを、会人と上領さんに使っていただきました。
で、私は、小さな小さな、そうですね、10畳ぐらいかな、の、いわゆる「よくある小さな楽屋」みたいなものを使わしていただきまして、ひっそりと、心穏やかに過ごしておりました。

もちろん豪華な、ゴージャスな楽屋というのはですね、ステージに最も近い場所に位置しているんですね。
こういう位置関係というのは「主役が使います」という意味なわけです。
私はステージから一番遠い、つまりスタッフ控室みたいなところ、ええ、ここに陣取りまして。
ちょうどスタッフが溜まっている場所のすぐ隣ですね。
ここのドアを開けっ放しにしまして、いつものように、心静かに過ごさしていただきました。
ということですかね。


ロボットカメラ(19:37~)

あ、あと、ロボットカメラ。
私の鍼の先生が、元ロボットエンジニアだということで、そういう話を聞くともうすぐに使ってしまおうと思うのが私で、ロボットカメラを作っていただいております。
大阪、東京とどんどんバージョンが変わってきまして、現在新たに作り直しているバージョン2というのが、非常にかっこいいんですが、これがまだできておりませんで。
まずちょっと写真をお見せしましょうかね。非常にかわいらしいので。

これがロボットカメラです(20:26)。
大阪で、最初の日は三脚が付いていなかったんですが、二日目か三日目にこの三脚が付きました。
ステージの前面に、こう白い線が引かれておりまして、この線の上を走ると。
この線を感知して走る、という仕組みになっております。
この時は直線ですが、東京では線をカーブさせまして、ちょっと私の右側の方まで回り込んでくるという動きをしておりました。

これはですね、上のほうを見ていただくとわかると思うんですが、赤外線の受信機が付いておりまして、赤外線を発射する小さな機械を私の胸のあたりにこう設置してですね、それを追いかけるという仕組みになっております。

まぁ赤外線ですので、照明の影響を受けにくいんですが、それでもやっぱりそっぽを向くということがありまして、これも映像を見てみると、そっぽを向いて突然思い出してヒラサワを向き直るという映像もなかなか面白いので、それほど厳しくない状態でチューニングしてもらおうかなと思っております。

2号機はですね、白線を廃止しまして、レーザー光線を追いかけていくという仕組みになっていくそうです。
ちなみにちょっと制作中の2号機を見せていただいたんですが、これはかっこいいですね。
1号機よりも全然かっこいいです。

ということで、次のライブには2号機が登場すると思います。
2号機プラス1号機が、ステージの上を走り回るのではないかと、そのように予測しておりますが、果たしてどうでしょうか。

ということでですね、すでに23分ぐらい経っておりますね。
そちらの映像はちょっと遅れてますんで、もう30分ぐらいになってる…なってないよな、25分、4分ぐらいかな……どうでもいいことにこだわるんじゃないっていうね。




2017年10月28日土曜日

わ芝居~その壱「カラサワギ」@シアター711

「わ芝居」とは?
お芝居を、古典界の方々とのセッションの場として展開していきたいという考えから、
「和の交流」という意味で命名されたそう。
第一弾の今回は、同じ話を芝居と落語で演るとのこと(玉造小劇場HPより)。

チケット予約のとき、落語で風景や風貌を想像しておき、お芝居で妄想と比べる
という楽しさをもとめて落語は先、お芝居は後に見たいかなあ、と思っていたけど
どちらから先に観ても楽しめる内容だった。

前説では、コングさんが幕前で、前説をかねた物販をしていて。
つるつる出てくる言葉が、テキトー(失礼)なんだけど面白くて笑いっぱなし。
銀瓶さんが「前説芸」と仰っていたのがよくわかる。
「前説の前説は誰がやるんだ」っていう笑
開演に先立ちまして、の注意事項で、非常灯の消灯を伝えるとき、
「この人(非常灯のピクトさん)は、いなくなります。」
とおっしゃっていて、可愛らしい言い方だなと思いました。

話の展開もさることながら、ちょこちょこ挟んで来る小ネタが可笑しくて、
「いーです、いーです、イーデス・ハンソン」はもう忘れられない。
美斉津さんはとっても男前で、最初に観たとき(10年くらい前)は可愛い感じだったけれど、ここ最近ぐっと精悍になった印象。
「げーんちゃん」「よっちゃん」はとても愛らしく、コングさんの見世物感はお見事!
ストーリーと、笑いと、役者さんの個性を存分に堪能できた楽しいひと時だった。

銀瓶さんは初めてだったが、「イーデス・ハンソン」や「尼崎センタープール前駅」など、その日のお芝居に出てきた小ネタをしっかり挟みこんできて、すごいアドリブ力だなあと感服。
お芝居版は杉田視点で描かれていたが、落語版は清吉視点で描かれており、また清吉が板前になるまでの経緯などにも触れていた。
スピンオフのような感じで、片方だけでも楽しめるが、両方観るとより物語が厚くなる。
それに、それぞれで同じシーンもあるから表現の違いもよくわかる。
やはりこれは両方観るべし。と実感いたしました。
「その弐」が今から待ち遠しいです。


◆あらすじ
時は元禄時代、奏者番として「珍しくて美味い物を探して来い」と、尼崎に出張を命ぜられた杉田。
宿泊先に行ってみるとなんとダブルブッキングされていたのだが、その相手、清吉も、食事係として同じ命を受けて来たことを知り、シェアハウスをすることに。
平和な世の中、ありふれた貢物に飽き飽きしている大名に、話題にしてもらえそうな物事はないか。
ちょうど赤穂浪士による討ち入り事件がニュースになっており、「これだ!」とひらめいた家老は、杉田に「首を調達せよ」と命ずる。
突然の言い渡しに困った杉田、清吉に相談しようと長屋へ帰ってみると、そこには生首が……。

【出演】
杉田久右衛門(奏者番)…うえだひろし
清吉(食事係ただし犬の)…美斉津恵友
篠原源右衛門(家老)…野田晋市
青山幸秀(藩主)…浅野彰一
かなめ(長屋の女?)…長橋遼也
甚兵衛(長屋の大家)…や乃えいじ
銀次・元太…コング桑田
橘太夫…松井千尋

◆落語
「千早振る」
「はてなの茶碗」
「カラサワギ」

【落語出演】
笑福亭銀瓶
山藤貴子(お茶子)





2017年10月8日日曜日

グリーン・マイル@東京グローブ座

初めての舞台化とのことで、どのように変わるのかと思っていたが、
キャストも話の流れも、映画版に忠実に作られていたように感じた。

まず、把瑠都さんのお芝居がとても上手でびっくり。
(あとで知ったけど、ドラマなどにも出演されているんですね)
無骨だけど繊細なジョン・コーフィにぴったりだった。
あまり大きく表情を変えることはないけれど、少しの表情の動き、手のあそび、
などにぐわーっと心をつかまれかきむしられていた。

そして加納さん。
素直でお茶目なキャラクターが愛しいが、そこに内包している哀しみが
見え隠れして切ない。
加納さんっていつも、どんな役でもご自分のキャラクターになっている感じがする。
刑が執行されるシーンでは、あらすじを知っているので思わず目を覆ってしまった。
(さすがに映画のあのシーンのリアリティさは省いてあったが)
あと、まあ女形ですから、当然あの役もやりますよね。期待通りで、ふふふ。

加藤シゲアキさんは、知らなかったのですがジャ○ーズの人だったのですね。
そういう色眼鏡を通さずに、役者として見られたことは良かった。
真摯にコーフィと向き合う姿勢、冷静の奥にある熱血さがよく表れていて素敵でした。
出ずっぱりで大変だったんじゃないかな。

鍛治さんと伊藤さんは、もう、ほんとやなヤツ(の役)笑
コーフィもそうだけど、キャスティングがほんと秀逸なので
舞台だけで映画を観ていない人には、ぜひ映画も観ていただきたいです。

P.S.ミスター・ジングルズは、どうやって動いていたのかしら?


花組芝居会員枠で取ったチケット
とても良い席で観ることができました!


◆出演
ポール・エッジコム…加藤シゲアキ
ジョン・コーフィ…把瑠都
ブルータス・ハウエル…中山祐一朗
ウィリアム・ウォートン…鍛治直人
パーシ―・ウェットモア…伊藤 俊輔
ディーン・スタントン…永田 涼
エデュアール・デラクロア…加納 幸和
ハル・ムーアズ…小野寺 昭





2017年10月6日金曜日

第9曼荼羅 東京二日目 @宅オ

東京二日目は「51,332打」からスタート。
気になったところ抜粋。

1.オーロラ
一曲目からのデストロイ!で、ぴょんと飛ぶところがたまらない。
曲の終わり方に思わず笑ってしまう。
じゃーん(だかだかだかだかだか)、どこどん。
打数をかせぐためとはいえ、普通だったら平沢さん絶対やらないやつ。

2.確率の丘
アレンジによって、よりポップな感じ。間奏のところなど。
Bメロ(サビ?)のとこはディレイが効きすぎでないかい?と思った。
それもアレンジか。んー歌の部分はオリジナルのほうが好き。

4.アディオス
ばり かっ かっ かっ かっさい。
間奏で青パトランプ、長い長い。平沢さんはお水を飲んでる。上領さんがんばれ。
曲が終わるとき、「かっさい かっさい かっさい」・・・「バリ!」で終わったの、
なんだったのだろ。「いん」・・・「にゃあぁぁあ!」みたいなもの?
そしてやっぱりこの曲で感動して泣いてしまう。

5.灰よ
「灰舞えーぃ」の前に全員が右手を上げるところ、かっこいい。
平沢さん右手上げるの好きなのかしら。
レイヤーグリーン、エントロピー、とか。

8.パレード
SSHOとTAZZの交互の動きが餅つきっぽい。
溶接面と、繰り返す動作が、なんとなくスチームパンク風情のおもちゃの
ロボットが動いているようで、パプリカのワンシーンみたいだと思った。

9.人体夜行
イントロ部分に、アディオスみたいに声のサンプリング。
あんから ぴよ あんからい はーい あんから ぴよ あーあ はーい
(私にしかわからない暗号)

10.Shiam Lights
ゴダン(エレガット)を使用してのギターソロ。
どこで見たんだっけ、と思ったら循環カフェのBSPだった。
デストロイもいいけれど、エレガットの進さんももっと見たい。
あとは金星、トビラ島くらい?

11.トビラ島
ドラムがドラマティック。
kamiさんの名言、「ドラムはメロディ楽器」を思い出す。

MC
本日はお足元の悪い中、お越しいただきありがとうございます。
本日、えー4日目、一日平均15,000発ということで、
千手観音と言われたドラムですが、相当に頑張ってもらわないといけません。

声援の練習をしたいと思います。
「わたる! わたる! わたる!」
明日(みょうにち)、そのときに「わたる」でお願いします。

重要部品を紹介します。

SSHOです。松と書いてショーです。
色々な役割を紹介します。
サイレントチェロ、エレキギター、ボタン笑

TAZZです。鶴と書いてタヅです。
パーカッションを担当しております。
それからバイオリン、シンセサイザー、ボタン笑

それでは打数を稼いでいきましょう。
Wi-Siwiです。


◆曲目(クリックすると大きくなります)





2017年10月5日木曜日

第9曼荼羅 東京初日 @宅オ

平日仕事のため、在宅にて曼荼羅視聴。
それにしても、ライブ配信が始まった頃からすると音がとても良くなって、
タダで視聴していいのでしょうか、お金払わせてください!という気持ち。

大阪2日目は「30,009打」で終了。
東京初日は、すべて大阪初日と同じ曲目だった。

気になったところ抜粋。
こういうメモは宅オだからできること。

8.ホログラムを登る男
「怯えは罠と」が食い気味だった。
アルバム「現象の花の秘密」あたりから、食い気味(シンコペーション)で歌うこと
を取り入れているようす。
平沢さんはライブでもCDクオリティの歌声なので、こんな感じで、ライブならではの
歌い方をもっとしてほしいなという希望。盛り上がるよね!

13.アディオス
「空 空 高潔の」のあとの「あー」がとても気持ちよさそう。
いつものソロよりノリノリで、声がとてもきれいに出ていて、気持ちよさそで、
なんとなく「第二の庭師KINGになれるかも(※)」と思った。
※循環カフェで「歌っていて気持ちの良い曲」として「庭師KING」を挙げていたから。

14.アーキタイプ・エンジン
イントロのレーザーハープが激しい! TAZZのバイオリンも激しい!

15.聖馬蹄形惑星の大詐欺師
「ハーイッハイ!」の大合唱には思わず笑ったが、揃っていて感動すら覚えた。
でも「ちかてーつ」で黙るのはさすが。生歌の邪魔はできないもの。
「聖なるかな」後の「あーあーあーあー」の2回目で、音程を変えてきた。
アレンジが入ると嬉しい。半面、オリジナルだと物足りなくなったりして(ない)。

18.コード・コスタリカ
曲がすぱっと終わるところ、レーザーハープを両手で下から上に弾く。
するとどうなるかというと万歳の恰好になる。めでたい。
「どうもありがとう」で〆

MC
上領亘がお色直ししています。
物販のシャツとミノを着用しています。

大阪では狙ったわけでもなく30,009打で、これは「サンキュー」だと。
いろいろ計算した結果、普通にやっても難しいということがわかり
増設することにしました。

青いの(Dr.隣にあるパトランプ)が回ると32小節が増設されます。
その間に休めるという。

さすが元P-MODELです上領亘。
さすがにきついので休憩しています。

<メンバー紹介>
会人のSSHO! 松と書いてショーです。
そしてTAZZ! 鶴と書いてタヅです。
大阪ではこの二人に活躍していただきました。
けして正体は誰にも分らない。

そして上領さん、お色直し終わりましたか。
上領亘です!

(物販のロングTシャツ×曼荼羅ミノで登場の上領さん。
 は、結局この公演でしか拝むことができなかった。DVD化したらちゃんと入れてね)

EN1.オーロラ3
全公演とおして一番打数を稼いだ。

EN2.鉄切り歌
「だんだん切れ」大合唱。最高。


◆曲目(クリックすると大きく)





2017年10月4日水曜日

占いについて

※もし、この文章を読もうとする方がいたら、あらかじめ伝えておきたいのが、
私は「占い」を肯定または否定するのでもないし、勧めているのでもないということ。
読み返したら、青汁のCMや、幸せになるブレスレットみたいな感じがしたので(苦笑)
また、当たってビックリ不思議体験とかでもありません。


占いといえば、TVのニュースバラエティが思い起こされる。
一時遊びでチェックしていたこともあったが、基本は信じていない。

特に星座占い。
同じ星座の人に、同じことが起こるわけないだろ、と思っていたし、
どうせ誰にでも当てはまるようなことを言ってるのだろう、とも。

しかし、今回占いに助けられ、自分の気持ちや占いに対する概念がちょっと変わった。

6月頃からずっと精神的不調が続いていて、といっても
「何か気乗りしない」「人と会いたくない」「集中力が続かない」程度だけど
人の言動にメチャクチャ落ち込んだり、ときには「自分なんていないほうが良いんだ」と思ってみたり
なんとなく晴れない日々、ときには涙の日々、を過ごしていた。

人との会話も慎重になりすぎて、
「黙っていると、機嫌が悪いと思われてしまう。何か話さなきゃ」
「相手は、この話題に興味があるだろうか」
と考えているうちに相手が話し始め、相槌を打つだけで終わってしまう。

自己肯定感が低いことや、自己卑下していることは、頭ではわかっている。
そしてそれは、「自分に対する他人の評価」を気にしすぎる性格からきていることも。

「人の評価は気にしなくていい」と頭ではわかるが、根本はなかなか変えられず、
しかも年々「他人に迷惑をかけるなら余計なことはしない」意識がすごくて、
迷ったらやらない・チャレンジしない・自分からやらない・目立たない
という、自己啓発のセンセーに怒られそうな方向に向いていた。

そんなとき、たまたま、なんとなく、とあるネットの占いを見た。
要約するとこんな感じ。

  山羊座の特徴
  ・責任の星座、メイクの人、火が入るとヤバイ。
  ・他者からの言動に、必要以上に反省しすぎ。テンションの上下が激しすぎ。
  ・感情的に自分を追い込む。一人で何とかしようとする。
  ・HPが0になると外部との通信を切って籠る。

最初に思ったことは、「なんでそこまでわかるの!?」だった。
はじめに「どうせ誰にでも当てはまることを…」と書いたが、そういうレベルじゃなく、
思い当たりすぎて笑うしかない。

占いの文章を読んでいたら、気持ちがずいぶんと楽になった。
それは、面倒くさい自分を、ぜんぶ星座のせいにしてしまえ、と思ったから。

スグに落ち込む自分を「弱っちい」と、それが自己卑下にも繋がっていたけど、
「そういう性質だから仕方ないじゃーん」と思えるようになった。
だからと言って甘えるつもりもなくて、「自分の性質をやっと自分で認められた」という感覚。

そこには、「だから山羊座は大変そうだ」とも書いてあって、
「こんな性質をわかってくれる人がいる」ことも励みになった。

以前、たまに占いに行くという友人が、「占いは、元気をもらいに行くところ」と言っていた。
当たる、当たらないはわりとどうでもよくて、話を聞いてもらいに行く。後押しとか。
嫌なことばかり言われたら行きたくなくなるけど、基本的にいいことしか言われない。
だから占いに行くのだと言っていた。

今まで理解できなかったけど、ちょっとだけわかった気がした。
自分のことを、よくも悪くも客観的に見て(観て?視て?)、話し方も上手だから
わかりやすく説明してくれるみたいな。

そして、今までの占いに対する概念をちょっと変えてくれた。
今まで予知みたいなことと混同していたし、占いについて結構否定的だったから。

……ここまで言っといてなんだけど、たぶんまたスゲー落ち込むんだろうな。
でもそういうメンドクサイ性格だから仕方ないんだよ~ん。
でもだけど、気持ちを落ち着かせてくれて、ほんとうに感謝しています。
ありがとうございました。





2017年8月5日土曜日

中野テルヲ Live170805 @高円寺High

今回のライブは私のテルヲさん史上最高のライブだった。
次の曲が流れるたびに叫んでばかりだった。
公式twitterの「今回はシンプル&ストレートな直球勝負のようです!夏っぽい!」。
後で見て、かなり納得した。終始踊っていましたよ、私。

テルヲさんは麻ぽい白いシャツにダークグリーンのスカーフで登場。
ギターとスカイセンサーをバッテンに斜めがけして、ショルダーホルスターのようで
かっこいい(最近お気に入り?)。

テルヲさんの曲は、哀愁を帯びたメロディー(ありきたりな言い方で申し訳ない)
も多いと思う。
意外に多いのが泣きのギターで、サンパリーツ、ブギーバック、Radio Spaceshipの
ギターにはいつもやられてしまう。

Call Up Hereで私は泣いてしまった。
何がそうさせたのかよくわからないけれど、コール&レスポンスが気持ちよくて
ライブの一体感をひしひしと感じたからだろうか。
いつものライブより、ライブという感じがした。

アンコール前のmcコーナーはオタノシミ。
最近はグッズを手に「これはなんですか?」と問いかけるスタイルだったが
今回は無言のままグッズを前に突き出し、スカイセンサーで「ジャーン!」。
わ、笑うよそんなの。
すべてのグッズで「ジャーン!」「ジャ、ジャ、ジャーン!」。
最後にライブの告知も「ジャーン!」
無表情も面白さに拍車をかけてる。ちょっと笑いそうでしたけどね!

毎回違うアレンジが加えられ、同じ曲だけれど違う色を感じる。
スカイセンサーやダミーヘッド(テープレコーダー)など、その場その時でしか
出せない機材を使っていることも大きい。
そう考えるとサイン波は、値さえ設定すれば正確に同じ音が出るわけなので、
真逆の性質を持つ音を組み合わせているんだなあと改めて思った。


◆セットリスト(公式から発表があったら追記修正します)

01.
02.虹をみた
03.ラジアン
04.フレーム・バッファ I
05.現象界パレット
06.サンパリーツ
07.IDは異邦人
08.今夜はブギーバック
09.デッドエンド羅針[Type III]
10.Pilot Run#7
11.夏の遺跡
12.Eardrum
13.Ticktack
14.Radio Spaceship
15.Dreaming
16.Yesは答えをいそがないで
17.My Demolition Work
18.Call Up Here
EN1.デッドエンド羅針[Shuffle]
EN2.デッドエンド羅針[Type IV]
EN3.Frame Buffer II


2017年7月15日土曜日

花組芝居 創立30周年イベント

花組芝居 創立30周年 御目出とう御座います!


ファン感謝イベントに行ってまいりました。
司会はミーシャ、もったいぶった加納さんの登場が面白かった。
(しかも中条きよしの浴衣って)

この場では役者に肖像権はありませんッ!
という宣言が潔く、たくさんお写真撮らせていただきました。


セリフ当てクイズ

役者さんが言ったセリフの、お芝居のタイトルと役名を当てるというもの。
トップバッターの大介さんは、ものすごく恥ずかしがって真っ赤だったのに
桂さんは「もう一個やってもいい?」とノリノリでした。
「何年のバージョンでしょう?」はむつかしすぎ!

卓球大会

3チームに分かれて、ラリーが一番多く続いたチームが勝ち。
わたしは八代さん、桂さん、綾央さん、大井さんのチームに賭けた。
想像以上に(失礼)続いたけど残念ながら2位でした。わはは。

衣装を着てみよう

桂さん、綾央さんが担当。
私は毛皮のマリーの衣装を着せてもらって、写真を撮った。
一緒に行った先輩と桂さんと3人で撮ってもらう予定だったのに、
先輩め私を残して抜けて、桂さんとツーショットになってしまった。
うおーがおーぐおー(どうしていいかわからなくて吠える)
小道具としてでかい手鏡を持っていたのだが、途中で桂さんが
「重いねぇ」と子供に言うみたいに声をかけてくださって爆ぜた。

小道具オークション

水引バッグ、かにバッグをゲットした方、素敵だった。
とても似合っていたから、あの方のもとへ行って良かったと思う。

加納さんに屋号を付けてもらおう

ほぼ全員応募したうちの1名だけなのですごい倍率。
加納さん頑張って考えていたけれどその場では出てこず、
「発表は発送をもって代えさせていただきます」とのこと。
あの情報でどんな屋号にしたのか気になる。

花バー

押田さん、横道さんが担当。
山下家の梅酒(831 ヤミイチ)をいただきました。
もっとたくさんメニュー名言いたかったな笑


思い起こせば2008年、加納さんの外部公演「剃刀」、その後
「怪談牡丹灯篭」を観たのが私の花組芝居歴の始まりなのだった。

四獣が発足したり、立基さんが抜けたり、水下さんが旅立ったり、
押田さんが入ったり、いろいろあったなぁ。

これからもきっとずっと大好きだし、活躍を楽しみにしてる。
加納さんがどれだけ若返るか、大井さんがいつまで変わらないかも
見届けなくてはね!

今回、30周年記念ということで、歴代花組メンバーをお顔(今の)を、
一枚のイラストに納めてみた。
貢物と一緒に桂さんに渡したのだけど、見ていただけただろうか。
喜んでくれていたら嬉しいナー。


司会:美斉津恵介
加納幸和、小林大介、桂憲一、丸川敬之、磯村智彦、大井靖彦、横道毅、松原綾央、押田健司

2017年7月8日土曜日

第9曼荼羅 大阪初日 @Zeppなんば

大阪は2015年12月のキングクリムゾン以来。
近頃はライブチケットも抽選になることがあるが、たとえ外れても
大阪には行くと決めていた(チケット取れて良かった)。

物販はみんな早めに並ぶだろうと予測。
案の定で14:30時点(物販開始1時間半前)で250人程の列!
しかし全てのグッズを手に入れることができた。

開場に入り、まず飛び込んできたのは曼荼羅と横長のLEDディスプレイ。
(打数がカウントされるモニタだった)

出囃子の中、SSHOさんとTAZZさんが登場。
(下手にSSHOさん、中央に平沢さん、上手にTAZZさんという配置)
私は下手側にいたからTAZZさんはよく見えなかったが、
徐々に増えて行くカウントに興奮しきり。

SSHOさんは、チェロから伊藤さんを連想したけれど、
背格好はすぽっとまいすたっふぇんに似てるなと思った。

Zeppなんばは柵が多く設置されていて、モッシュが起きる気配はなかった。
Hybrid Phononのときは柵が少なくて危なかったから、多すぎるくらいで
ちょうど良いのかもしれない。

出囃子が鳴りだすと、ライブの方法のBSPを思い出す。
音が行動のきっかけになっているという話。
耳をすまし、左右に振られている音がモノラルになる瞬間を探ったが
わからなかった(というかそれはモニタの話で、出音ではやってないか)。

出囃子からの一曲目、サイボーグだとわかった瞬間のあの胸の高鳴りよ!
想像していない曲だったからびっくりしたし嬉しかった。
さすがに最新アルバム「ホログラムを登る男」からが多かった。
今回は、わりと落ち着いてライブを楽しめた感じ。

アンコール前のMCで、ライブのシステムについて説明あり。
スネアの打数がカウントされ、後ろのスクリーンにうつされること。
大阪東京5公演で9万打を達成したら、9万音符からなる楽曲を配信すること。

その後の、アンコールに入るときのせりふ
「おわかりいただけたところで、オーロラです。」
すごい曲紹介です笑

しかしオーロラ3、鳥肌が立った。
というか毛穴が開くというか、とにかく感動が、下から上に走るような感覚。
これは、生じゃないと体感できない。

ライブごとに声が良くなっているような気がして、さすが平沢さんだ。
例のごとく、感動してぼろぼろ泣いてしまいました。

ちなみに客入れBGMは「Algebra Suicide」だったそう。
「Shazamのアルゴリズム」について解説していた私の後ろにいた男子、
勉強になりました。どうもありがとう。
ぜひ曼荼羅も解読してほしいな!


◆セットリスト

1.サイボーグ
2.アヴァター・アローン
3.白虎夜
4.灰よ
5.回路OFF回路ON
6.人体夜行
7.生まれなかった都市
8.ホログラムを登る男
9.パレード
10.Siam Lights
11.現象の花の秘密
12.Wi-Si-Wi
13.アディオス
14.Archetype Engine
15.聖馬蹄形惑星の大詐欺師
16.確率の丘
17.トビラ島
18.CODE-COSTARICA

EN1.オーロラ
EN2.鉄切り歌





2017年6月30日金曜日

星野源 LIVE TOUR 2017『Continues』

初めての源さんライブに行ってきた。
ライブの感想というよりは、星野源さんについて書きます。

わたしは数年前からテレビを見なくなり、流行りの歌もドラマもわからず、
その類はtwitter情報や会社の同僚から話を聞く程度だった。

「星野源」という名前を耳にするようになったのは2016年5月頃、
その時は「へー」だったのが、2017年に入ってビッグウェーブがやってきた。

そもそものきっかけは、twitterで見かけた
「星野源の恋と、平沢進のルクトゥンのイントロ似てない?」というツイート。
早速動画サイトで『恋』のMVを検索すると、「言われてみれば確かに似ている」。

それとは別に、MVにスプートニクスを彷彿とさせる箇所があり、むしろそちらに
興味を持ったのだった。

星野源/恋


スプートニクス/スプートニクスのテーマ

また、過去に「星野源のANNで世界タービンが流れた」とのツイートからANNを視聴、
さらに著書にも手を出した。

音楽家の場合、まず音楽から入って、それから本人のことを知る流れだったけど、
源さんの場合は逆だったのですよ。
まず好きな人がいて、その人が演っている音楽、を好きになった。

AV大好き!というのは有名な話だが、それをいわゆる「シモネタ」として話すひとは
たくさんいると思う。
源さんの場合、それは作品として見ていて、ただ自分が興味を持って、それを好き、
ここが好き、という視点で見ているから、音楽やお芝居や絵画などと同じに話す。
アーティストイメージとか(そう言うこと自体が区別なんだけど)は関係ない。
一例だけどそういうニュートラルに物事をとらえるところが、好きだなあと思った。

ラジオでyellow musicという想いを聞いて、改めて曲を聴いたら、今度は楽曲が
もっと好きになった。
J-POPのいいところを明言してくれた。

私のこういう「好きになり方」は初めてだと思う。
今後、もっともっと好きになっていくのだろうと、今から楽しみなんである。

新潟、また絶対来ます!って言葉、信じてますよ。


小声
ちなみに初めてあんなでかいところでライブを見た。
おげんさん、最初どこにいるのかわからなかったよ…
弾き語りのときにAブロックとBブロックの間で演奏してくれて、やっと見えた。
Aブロックのひとに「おしり向けてすみません、ずっとケツ見ててください」って
言ってたの面白かった。ケツでもいいよね。近ければ笑




<セットリスト>
1.FireCracker(YMO)
2.化物 
3.桜の森
4.Night Troop
5.雨音
6.くだらないの中に
7.フィルム
8.夢の外へ

9.穴を掘る
10.透明少女(NUMBER GIRL)
11.くせのうた

12.Mad Pierrot(YMO)
13.時よ
14.ギャグ
15.SUN
16.恋
17.Weekend
18.Continues

EN1.君は薔薇より美しい(ニセ明)
EN2.Drinking Dance(ニセ明)
EN3.Friend Ship





2017年6月10日土曜日

役立つ電子 課外授業

講師:岩下達朗/大和久勝/中川悠京

●1時限目「三界の人体地図:特殊効果演習」
●2時限目「インタラクティブライブ白虎野/点呼する惑星」
●3時限目「質問コーナー」

大和久先生しか存じ上げなかったため、横川先生ご不在から
「進行は大丈夫なの…?」と余計な心配をしていたわたしですが(失礼)
岩下先生が話し始めると、心配はすぐに吹き飛んだのでありました。

岩下先生用の飲み物に、水と、甘い系のド〇リッチか何かがあって、
「俺、なんでこの飲み物なの?」
「辛口が少し薄まればいいなーと思ってー」
というやり取りに笑ってしまいました。


●1時限目「三界の人体地図:特殊効果演習」

1950年代
エリアス・ロメロ
色付き油と照明を使う方法を開発、サイケデリックシーンに影響を与える。
OHPを使って映し出していたが、あくまで「照明」で「映像」ではなかった。

ナム・ジュン・パイク
ブラウン管を積み上げるなどし、様々な映像を流すビデオ・アートの始まり。
映像ジャンルにおける革命を起こした。

1980年代
立花ハジメが映像を音楽の現場に持ち込めないか?と
ライブにビデオパフォーマンスを取り入れた。

★TAIYO-SUN(86年 ライブ)
★三界の人体地図(88年 FUJI AV LIVE)
この頃は【VHS】-【SW(スイッチャー)】-【モニタ(ブラウン管)】

AMIGAの「デラックスペイント」
「モンスター」の瞳の映像(当時はハイテク)、最初のP-MODELのロゴ、
モノクロームスクリーンのPの文字 等。
今はPC1台でできることも、当時は高価で大きい機材が必要だったため、
常に「簡単に何かできないか?」を考えていた。

スキャニメイト
ビデオエフェクト。でかくて高価なため個人で持てるものではない。

フェアライトCVI
戸川純/さよならをおしえて(中野裕之)はこれのデモみたいな映像。
パール兄弟/ヨーコが壊れた(手塚眞)なども。

P-MODEL解凍ライブからプロジェクタになり、AMIGAがフル活動。
このころは【VHS】-【SW(スイッチャー)】-【PRJ(プロジェクタ)】

AMIGA LightWave 3D
2D OR NOT 2Dなど、BITMAPの頃に使用。

94年コモドール社が倒産し、ツールがAMIGAからMacintoshに変わった。
【PC】-【SW】-【PRJ】は2000年代半ばまで。
その後【PC】-【PRJ】に変化、現在は【PC】-【LED】。

その他、現在はセンサーなども導入されている。
パフュームのライブで使われた、Xboxを使ったキネクトセンサー実演。
→ちょうど白いシャツを着ていた大和久さんがモデルに!


●2時限目「インタラクティブライブ白虎野/点呼する惑星」

大和久マサル
P-MODELは知っていたが「世界タービン」から平沢ファンに。
CG映像を観て自分でもやりたいと思い、大学時代にAMIGAのLight Wave
を買って独学で作り始めたのがきっかけ。
初仕事は平沢さんのSIMCITYから。

中川悠京
専門学生のとき勧められて「コヨーテ」を聞き、平沢さんの道に入った。
「精霊の守り人」シリーズの絵は「確率の丘」を聞きながら、最新刊の
「炎路を行く者」は「灰よ」を聞きながら描いた。
「無限島」では大和久さんに機械のデザインをしてもらった。


【白虎夜】
白虎夜の構想が重いこと、当時は曲中もVJを流していたことから、
大和久さんと平沢さんだけでは作業が追い付かないと思い、中川さんに
手伝ってもらったそう。
メイン使用機材はCG-8(その場で映像を作れる)。

Q.音楽に合わせたデザインはどのように出てくるか?
岩下:図形楽譜の一体化がデザイン
中川:この音は〇(まる)? □(しかく)? 赤? 青?
大和久:平沢さんが「作って」というものをそのまま…


【点呼する惑星】
コンファイ →P-0点検隊で撮ったもの
Astro-Ho!の手パタパタ →sato-kenさんがタイで撮ったもの
※その他オフレコ多すぎて全然書けない。


●3時限目「質問コーナー」

Q1.大和久さんの使用ソフト、作業環境は変わっていますか?
札幌に住んでいるとき、どんな食べ物が好きでしたか?
A1.今もsoftimage(ソフトイマージュ)を使っている。
cinema 4Dが主流なのでそのうち変えなきゃと思っていますがめんどくさくて。
札幌に住んでいたときは、ソフトカツゲン(ヤクルトのでかいやつ)が好きでした。

Q2.インタラに出てくるキャラクターや構造物でお気に入りのキャラは?
A2.基本いつもギリギリで作ってるので直したい。
ワーセル2015が気に入ってる。

Q3.自身がもしインタラに出るとしたら、どんな役になるか?
A3.出ません。インタラ世界でボクは神なので! 表には出ません。

Q4.ホントは、オッサンより美少女に羽を生やしたいですよね?
アオザイメガネっ娘が出てくる白虎夜PVはまだですか?
A4.そうですね、はい。
出ません。

Q5.インタラの映像構成はだれが決めるのですか?
→平沢さん。舞監、舞台美術監督からの声はない。舞監はコロコロ変わる。
白虎夜からsato-kenさんが兼任。今までは本職の人がいたけど色々あって。
今は松村師匠。美術監督も舞監が兼任している。

Q6.本番でのトラブルはありますか?
A6.細かいのはいくらでも。DVDが読めないとかあんまり致命的なのはない。
映像がなければストーリーを変えることもある。
ワーセルの過去向く士は、平沢さんが映像を切り貼りして作ってた。
ギリギリで矛盾に気づいたため。


※この後公開して良いかわからない内容のため、ここでレポートを終わります…勘弁



2017年5月28日日曜日

先生と赤い金魚(おおのの♪)@シアター711


室生犀星の「蜜のあはれ」をモチーフとした、老作家と金魚たちのお話。

ある一人の金魚を愛した老先生、その金魚はもういない。
愛した金魚にもう一度出会うため、別の金魚を飼うけれど、やっぱり違う。
愛したいのに愛せない老先生と、愛されたいのに一番になれない金魚たちの愛憎が切ない。

後に和金ちゃんだけを愛した理由が明かされるのだけれど、
和金ちゃんがちいちゃかったこと(勿論ちいちゃい種類だからもあるけど)、
和金ちゃんとの蜜月の甘さが孫とじいじのそれだったこと、
官能的な視覚表現をきらって朗読に切り替えたことには、
そういうわけがあったのかとひとり納得してました。

どの金魚ちゃんも大変個性があり魅力だったのですが、
原愛絵さん演じる和金ちゃんがとっっってもかわいかった。

あと桂さんが、劇中にきちんと年をとっていくので驚きました。
枯れた桂さんも魅力的。セクシーが漏れてる。夢邪想の都万木を思い出したりして。

シアター711は小さな劇場だけど、狭い金魚鉢を表現するのにはもってこいでした。
とりどりの衣装でところ狭しと舞う姿、口をぱくぱくさせたときの、んぱっ!という音、
ほんとに金魚鉢を覗いているように感じました。

ステージ天井につるされた楕円形の鏡が、
金魚鉢の入り口を表していたり、ガラスに反射する金魚を表していたり、
観る位置でうつる景色が変わって新鮮でした。


最後に。
ねぷた金魚ちゃんをいただきました。
袋を用意するのを忘れたとのことで、スーパーの袋であります(助かります)

打ち上げの足しになれば幸いです笑

ありがとうございました。


◆出演
老作家…桂憲一 琉金…川西佑佳 丹頂…陰山真寿美
朱文金…山下亜矢香 キャリコ琉金…三村萌緒 コメット…難波なう
和金…原愛絵 黒出目金…押田健史



2017年4月8日土曜日

原山田浩と第一桂丸 ファーストライブ@絵空箱


ファーストライブ開催おめでとうございます!

「第一桂丸」ってことで、船員の様相。
全員ボーダーTシャツにオーバーオールに帽子、なのに大井さんだけ帽子忘れる笑


後半戦はスーツに着替えて登場、かっちょいーのに
秋葉さんだけシャツを忘れて裸ベスト(しかも裸足)笑

全体的に昭和ムード歌謡な雰囲気で、とても楽しかったです◎

原川さん:Vo/Gt
桂さん:Vo/harp/Gt
丸川さん:Vo/Gt
大井さん:B
秋葉さん:Dr
植本さん:Key

ゲストは加納さん!
加納さんの「夜へ急ぐ人」がめちゃめちゃ怖かったダス
「おいでー おいでー」(と言ってるのに自分が出ていくという)

<セットリスト>
1.夕立ゴロゴロ/波多屋
2.生活の柄/波多屋
3.ルイジアンナ/鳴流屋
4.小さな冒険者/伊予屋
5.多摩蘭坂/伊予屋
6.不思議なピーチパイ/鳴流屋
7.ふしぎなメルモ/ 二子玉屋
8. 夜へ急ぐ人/ 二子玉屋

~休憩後、スーツに着替えて登場~

9.黄昏て二子玉川/波多屋
10.ブルース(タイトル不明)/波多屋・鳴流屋・伊予屋
11.おらはそばっくい/鳴流屋
12.上を向いて歩こう/波多屋
En1.プカプカ
En2.夕立ゴロゴロ




2017年4月2日日曜日

デヴィッド・ボウイ大回顧展【DAVID BOWIE is】@天王洲アイル

実のところ、デヴィッド・ボウイについてはよく知らなくて、
顔のペイント、派手な衣装とかのヴィジュアルや、何曲かくらいはラジオで
聴いたことがあるという程度。

はじめて名前を意識したのは、楠本まきさんの漫画だったと思うけれど、
昔好きだったヴィジュアル系バンドのインタビューでもよく出てきていたので
なんとなく知った気になって、ちゃんと観たり聴いたりしていなかった。
今回の回顧展の開催が、足を踏み入れる良いきっかけになった。

入場までの待ち時間、エレベータわきのモニタにずっと
「デイヴおじさんから君へ、ハッピーバースデー」の映像が流れていた。
とてもやさしいまっすぐの目、照れ笑うやわらかい雰囲気に、今までに知る
印象とのギャップに、すでに涙が出そうだった。

入場してすぐ、若いころの写真やポスターなどが展示された奥にインタビュー映像
が流れていたが、「なりたいものになる」という言葉がとてもボウイを表している
気がして。ボウイのボウイたる所以だと、本質だと感じたのだ。

例えば、賢い人だと思われたくて、むつかしい小説をいつも胸ポケットに入れてる。
でもちゃんと読むから身になっていく。
演じることをずっと続けると、それが自然になり、演じなくても良くなる。
そうしてデヴィッド・ボウイができたのだと。

他には、作詞をするにあたって、単語をランダムに組み合わせて出力するソフトを
使っていたのも面白かった。当時としては画期的だったろう。
機械的に無意味に組み合わせられたはずの言葉が、偶然に意味を持ったり
作られた言葉からインスピレーションが生まれたり。

もうすべてが見どころであるので、たった一回では、吸収が追い付かない。
見終わって、ぜったいにもう一回来る。と決意したのであった。
(後日談。翌週、二回目を見に行くことができた)



今年の4月は、自分の中で、今までと違う「新年」という感覚がある。
なんとなくだけれど、切り替えとか、方向性が決まるみたいなイメージだ。
きっかけとなる突発的な外的要因は特になくて、ここ数年ばらばらに思って
いたことが収束している感じ。

今みたいな感覚のときに触れたもの、普段よりよく吸収することを知っていて、
だからこの時期に見たもの聴いたものは自分にとって必要なもので。

もうすぐ終わってしまうデヴィッド・ボウイ回顧展に間に合ったこと、
普段あまり開かないFBで見つけたこと、見に行く計画がすんなりたったことも、
今の自分に必要なことだから、無意識に呼び寄せたのかなあと勝手に思っている。

偶然のような必然のような出会いに感謝。