キャストも話の流れも、映画版に忠実に作られていたように感じた。
まず、把瑠都さんのお芝居がとても上手でびっくり。
(あとで知ったけど、ドラマなどにも出演されているんですね)
無骨だけど繊細なジョン・コーフィにぴったりだった。
あまり大きく表情を変えることはないけれど、少しの表情の動き、手のあそび、
などにぐわーっと心をつかまれかきむしられていた。
そして加納さん。
素直でお茶目なキャラクターが愛しいが、そこに内包している哀しみが
見え隠れして切ない。
加納さんっていつも、どんな役でもご自分のキャラクターになっている感じがする。
刑が執行されるシーンでは、あらすじを知っているので思わず目を覆ってしまった。
(さすがに映画のあのシーンのリアリティさは省いてあったが)
あと、まあ女形ですから、当然あの役もやりますよね。期待通りで、ふふふ。
加藤シゲアキさんは、知らなかったのですがジャ○ーズの人だったのですね。
そういう色眼鏡を通さずに、役者として見られたことは良かった。
真摯にコーフィと向き合う姿勢、冷静の奥にある熱血さがよく表れていて素敵でした。
出ずっぱりで大変だったんじゃないかな。
鍛治さんと伊藤さんは、もう、ほんとやなヤツ(の役)笑
コーフィもそうだけど、キャスティングがほんと秀逸なので
舞台だけで映画を観ていない人には、ぜひ映画も観ていただきたいです。
P.S.ミスター・ジングルズは、どうやって動いていたのかしら?
花組芝居会員枠で取ったチケット
とても良い席で観ることができました!
◆出演
ポール・エッジコム…加藤シゲアキ
ジョン・コーフィ…把瑠都
ブルータス・ハウエル…中山祐一朗
ウィリアム・ウォートン…鍛治直人
パーシ―・ウェットモア…伊藤 俊輔
ディーン・スタントン…永田 涼
エデュアール・デラクロア…加納 幸和
ハル・ムーアズ…小野寺 昭