花組芝居の座内ユニット。
そも、花組芝居は自らを「ネオ歌舞伎」と称して活動していて、だから全員男性で、女形も演じる。
この土台があって、さらにわかぎゑふさんの巧妙に入り組んだ作・演出があるものだから、
いつもワクワクするし、いい意味で裏切られる。
今回は、その最たるお芝居だったと思う。
ルーマニアの、元宿屋、に住んでいる一人の女性(その実、亡くなった母になりきっている息子マリウス)、
同居している男性レイと、嵐によって帰れなくなった主治医カール、そこへやってくる日本人編集者ササザキ。
数日間をともに過ごすことになり、その中で湧いてくる疑念と真実。
(このあたり、わたしは地理や歴史的な背景に疎い、正直ちゃんと理解してないところがあり、
しかも時間がたってしまったので細かい部分は覚えていない・・・
しかし徐々に追い詰められていく緊張感をもって観ていた)
後半、レイがカールに向けて発砲するも、それを庇ったマリウスに当たり、マリウスは死んでしまう。
(カールとマリウスは、恋人同士だったのだ)
・・・
どっこい。
この物語は、ササザキを演じた役者を迎えるために?行われた、ある劇団のエチュードだった。
・・・
えええ!うわー、そうゆうことかー。ヤラレタ。
そういえばいろいろ伏線が張ってあるわけですよ。
途中、ヘリの音が煩く鳴り、照明が落ちて、レイ(潤ちゃん)がPAさんに向かってダメ出し、
「(PAさん)OKでーす」というところがあったんだけど。
初見では「ん?トラブル?演出?」とどっちかわからなかった。
エチュードだったら納得。とかね。
しかし、最後の最後、全部エチュードだったんだよ~んとネタバレした後に、マリー変死の
伝説を思わせる演出があって、ぞくり。
夏にぴったりの、たのしいお芝居でした。
植本さん演じるレイの、黒髪で「髪を洗っていたんだ」といいながら登場するところとか、
桂さん演じたカールは、女優さんだったとか、もういろいろ突っ込むとこもあるんだけど笑
他にも伏線あったから、マチネだけ観て帰るつもりが、もっかい観たくなって、
当日券でソワレも観てしまったYO。
(そして最終新幹線に乗り遅れて思いがけず宿泊するってゆう)
演出として、男性のカッコのまま演技をするので、しぐさや物言いから性別を知ることになる。
男性と思いきや実は女性、またはその逆、というまやかしができるのも四獣ならではですね!
◆おまけ
桂さん贔屓のわたしにとって、桂さんの白ニット姿や壁ドンは、もうヨダレモノでした(ヤメロ)。
セクシー極まりない。だのに普段はポワンとしてて、ずるいよなああんなギャップ。
入口色の「靴」ってことで、物販では靴の代わりにサイン入りスリッパを販売。
マチネ後の物販では、植本さんに向かって「桂さんください!」と言ってベージュのスリッパをゲット。
「ボクでゴメンね〜」と優しく対応してくださった植本さん、こちらこそ黒買わなくてごめんなさい。
ソワレ後の物販では「ひとり、独りの遊戯」DVDをゲット。桂さんに対応いただきました!
まっすぐこちらを見て、ありがとうございます。と言ってくださって緊張、感激でした。