2019年11月23日土曜日

文字起こし Back Space Pass FUJI ROCK '19 + 戦法STS 編①

0'34" 口上
えーこんばんは。平沢進でございます。
えー平沢進のBack Stage Pass、『FUJI ROCK'19年 プラス 戦法STS編』ということで、あろるの館、青の間よりお送りいたします。

ご新規さんが多いと思いますんで、いったいこのBack Space Pass   略してBSPと一般的には呼ばれていますが   は何をするものかと言いますと、ライブ等のイベント、大きめのイベントが終わった後にこのようにしてライブ放送で、そのライブにまつわるエピソードとか、そういったものをお話すると。
で、まぁ時間があれば質問に答えるというような番組です。

それで本日は、ちょっとここ目まぐるしく様々なスケジュールが動いてきましたので、FUJI ROCKと戦法STS BATTLES前座編を合体して一つの放送でやりたいと思っています。
ですのでもしかして時間が足りなくなりまして   大体1時間位やるつもりですけれども 時間が無くなって多くの質問には答えられないかもしれないので、その辺はご容赦ください。

2'04" FUJI ROCK参加への経緯
それではまずFUJI ROCK編なんですけども、「なぜFUJI ROCKに参加したのか」ということが色々な方面から問われまして、ごもっともだなぁと思います。

ずっとヒラサワはデビュー当時以外、フェスティバルとか複数のアーティストが登場するイベントには参加してこなかったので、突然こんな参加が決まるということは稀なことです。

と言いますのも前々から言っていますように、ヒラサワ10年周期で何かの大きなきっかけが訪れて、その先の進路が変わっていくというようなことが必ず10年毎に起きています。
これは経験的に確信されていることでありまして、その10年周期の最初の入り口ですね。

最初の1年2年というのは、来るもの拒まずという姿勢でいるほうが、のちのち面白い展開になるということを経験的に知っていますし、それに普段だったらば考えもしなかった選択肢を柔軟に取っていくというふうに、自分自身も姿勢をやわらげて対峙しているというような状態です。

そんな中で   「回=回」でしたっけ、前回のライブは   で、二人の会人が登場して、二回目の登場ですね、白会人になった時に色々話しているうちに、会人がフェスに興味を
抱いているらしいという感触を得まして、これは確かめるべきだと思いまして、撮影も
兼ねまして沖縄に連れ出したワケですね。

そこで夜な夜な私の部屋に集まりまして、「どうなんだ」と。「フェス、出たいのか」みたいな話を冗談半分で言っていたところ、割と本気で感心を持っていると。
で、「出られるなら面白いね」というような話の流れになってきまして、
「なるほどそれじゃあ、私ではなくて、会人をFUJI ROCKに送り込んでみようか」
ということで、帰ってきてからすぐに企画書を書きました。

で、その企画書というのはもちろんFUJI ROCKのオフィスに提出するものなんですが、まあ企画書というより簡単なプロフィールですね。
それを添えて「こんなのどうか」というプレゼンをしようと思って、企画書めいたプロフィールを書いたわけですね。

その時には「会人+平沢進」という見出しで書いていました。
えー、これちょっと読んでみましょうかね。
今企画書がここにありますんで、どうせどこにも公開されずにボツになってしまったものですから。
ここで私が書いた会人のプロフィールというものがあります。
もう盛りに盛っていますね。これをFUJI ROCKのオフィスに提出いたしました。

5'55" 企画書
2017年7月、平沢進のソロライブ「第9曼荼羅」のステージに突如として現れた謎の二人組「会人」。
様々な楽器を操る奇妙なパフォーマンスで瞬く間に聴衆の感心をさらった。
続く2018年9月から始まった平沢進のプロジェクト「核P-MODEL」のステージにも姿を現し、グレードアップしたパフォーマンスで聴衆を魅了し、不動の人気を獲得した。
それぞれが「SSHO」「TAZZ」と名乗る会人の正体は不明で、その活動履歴さえ存在しない。
文字通り突如として出現したった2度のツアーに参加しただけの会人だが、すでに多くの人々から「次はいつ見れるのか」「ぜひまた会人を呼んでほしい」という声が上がっている。
その会人がなんと、夏のフェスティバルに乗り込もうと画策している。
独自のビジュアルとミスマッチする60年代のサーフサウンドに、80年代テクノのテイストを加味した奇妙なバランスで人々の脳を直撃しようとしているのだ。
さらに平沢進をゲストに迎え、

   ここはもうヒラサワ、ゲストなんですよね。ゲストでほんの数曲出てサヨナラって引っ込む予定だったんですけども  

彼のオーケストラ+電子音+サーフサウンドからなるミュータントな音軍放射を加えた異常事態ショーを錬成すべく日々密会を繰り返しているという。
突如として現れた会人が主役として初めて繰り広げるショーの目撃者は幸いである。
なぜなら会人はまた何時消え去るかもしれないからだ。

というふうにまとめた履歴書 兼 企画書を提出したわけです。
それからほどなくして、この「会人+平沢進」という表記のしかたを逆にしてくれないかというオファーがありまして、まあ「平沢進+会人」ですね。無理もないと思います。
実行する主催者側としてみればなるべくお客さんを集客もしたいだろうし、それからいきなり「会人」と言われても誰だかわかんないということもあるだろうから。

8'21" 参加計画
私は当初、会人を送り込んだとしても、それこそ「100人集まればいいな」ぐらいの小規模なところでやるつもりでいたんですが、なんと「もし表記を変えてくれるならば、ちょっと場所も広げる」ようなニュアンスを感じましたものですから、これはいいやということで「まあいいでしょう」というふうにお答えして「平沢進+会人」というふうに変更した途端に、世間であっという間に話題になってしまいまして、後に引けない状態になってしまったんですね。

これは仕方ないということもあって   あ、その前にまだまだ会人をメインで出すという
決定のもとに下準備というのがあって、その時に実は、同時進行してBATTLES関係のオファーもあったんですね   で、それならばBATTLESとFUJI ROCKと同じセットで行こうと。
同じセットで行くならば、BATTLESのほうにむしろ形態を合わせて、ドラムを調達しようというふうに考えたわけです。

会人はワンステージこなす分の曲がないですから、会人2人と私と3人で分担して曲を作っていたんですね。曲を作っている最中にドラマー探しも始めました。

ドラマーは私が、あまり申し上げづらい話ですが、あまりミュージシャンミュージシャンした人が昔から好きではなくて、わりと畑違いの人、例えばベーシストをキーボードにしたりとかっていうようなことをしながら、あるいはそこにいたお客をステージにボンと上げたままメンバーにしちゃうみたいなニュアンスで、ずっと私はメンバーを採用してきた傾向にあるもんですから、今回もあまりドラマードラマーしていないほうがいいかもなということで一人発見したんですが、ドラマーではない人です。
ドラマーではないんですが非常に興味深いキャラクターで、かつ実はライブでドラムも叩くこともあるということで色々交渉しながら、それからリハーサルを見ながら軌道修正したり色々な要望を出したりしているうちに、これはすでにtwitterでもお話しておりますが、突然反会人、これは反会人として告白した人間ですが、突然消滅してしまうわけです。
反会人が消滅してしまい、ドラマーがいないステージ、今からドラマーを探したのでは間に合わないということで、急遽その場所にテスラコイルを置くという発想になりました。

で、テスラコイルを置くからにはスタッフもフルセットで持ってかなきゃならないと。
で、どうせならもうヒラサワフルセットで行こうということで音響、照明も連れてFUJI ROCKに参加すると。
で、テスラコイルを置くからにはテスラコイルが最も映える曲という意味で「夢みる機械」が選曲されたわけです。
ですからFUJI ROCKに乗り込んで「夢みる機械」をかまして、力技で納得させようとかそういう考えではなくて、あくまで結果論です。
その結果、あのようなパフォーマンスがステージの中に登場したということです。

それと準備を重ねましてリハーサル、ゲネプロをやってくうちに、やはり先ほど申し上げましたように「ヒラサワ+会人」という形であちこちで話題になり始めていて、これはちょっとその名前の通りのスタイルに変えるべきじゃないのか。で、なんとその頃にはもうどこのステージでやるかというのが決まっていて、RED  MARQUEEだということになっていまして、これは一大事だと。
100人クラスで考えていたものが5000人クラスとなると、私の責任があるということで、超新人「会人」をメインにするのではなく、例によってヒラサワメインに会人が加わるといういう形に変更してまで参加せざるを得なくなってしまったということですね。
これは嫌々ということではなくて、むしろ嬉しい展開でした。

14'20" FUJI ROCK 1年生
それでいろいろゲネプロを重ねてステージもできあがり、内容もできあがり、音響のバランスも取れ、モニターのバランスも取れ、これを一切動かさずにそーっとそのまま会場に運んでいけばそのまま再現されるはずだというところまで固めて本番に挑むわけですが、何しろFUJI ROCKには初参加ですし、私はミュージシャンでありながら何も知らなかったわけですね。

ちょっと調べてみると何かえらく大変そうで、まるでサバイバルゲームのような、大変なお祭り騒ぎだということがわかりました。

ほとんどが雨で、ホントに大変な重装備でお客さんも参加していると。
長靴はもちろんのこと、色々な、まるでコンサートに参加する人の出で立ちじゃないような重装備で参加しているというその光景もわかり、そんな大変なところに行くんだろうという覚悟を決めつつ、一番問題なのは、渋滞ですね。

観客の車で起こる渋滞に出演者の車が巻き込まれて遅刻するというのは最もみっともない状態だと思いましたので、ルートを念入りに考察し、これは会人が担当してくれたんですが、どこをどう通ってどこで降りて、たとえ遠回りでも渋滞に巻き込まれないようなルートを決めてくれたわけです。

それで首尾よく渋滞には巻き込まれず、また遅刻もせず現場にたどり着けたわけですが、チェックインしたとたんもう土砂降りでした。
どのくらい土砂降りかというと、私の部屋の窓から駐車場が見えるんですが、駐車場の横に川があるんですけど、水が川と駐車場の両方を覆う水位、要する川がなくなってしまうぐらいの状態になっていまして、「これ明日やるんだろうか」と考えながらも、実はその状態でもまだステージではライブをやっていたという。

さすがにみなさんずぶ濡れで、見る人も大変だったと思います。
また窓から見えるちょっとした山の斜面のようなところにテントを張って、そこで寝泊まりしている観客の人たちがいるんですが、その下のほうに、後で聞いたんですがスタッフのテントみたいのがあって、上の方から水がざーっと流れて行ってるのがよくわかるんですよね。
恐らくだからあのスタッフさんたちも大変な目にあったんではないかと。
よくもまあこんなことを毎年やっているなと、非常に感心いたしました。

それで当日、たくさんミュージシャンの方々も、他のアーティストのライブを見るために会場の中を普通に歩いていたりするんですけども、その日出演しているアーティストでもちゃんと長靴を持ってきているという、この「フェス慣れ」というか「FUJI ROCK慣れ」具合には脱帽いたしまして、私たちはもう長靴もないし、カッパもないし、何というかど素人丸出しという感じでちょっと肩身が狭い思いを、というか不真面目さを感じました。

当日そのライブが終わって楽屋に挨拶に来てくださった他のアーティストさんたちも、当日出演したにもかかわらず、見ると長靴を履いていたりとかですね、そのような重装備でみなさんよくわかっていらっしゃると。
我々はとにかくFUJI ROCK 1年生、新入生みたいな感じで非常に不真面目さを痛感いたしました。

19'29" 食事について
それとやっぱり私の場合、ハンディというか我が儘と言うか、食事が特殊ですので心配だったんですが、まあ主催者が最近私のライブの主催も行ってくれていますイベンターさんで、主に外タレを扱う組織ですので、ベジタリアン、ヴィーガン、ピタゴリアンの食事はお手の物ということで、普通にリクエストするでもなく、あれだけたくさんの外人がいるわけですから、多くの方がヴィーガンだと思います。そういうわけで食事の内容も全くストレスなく、簡単にピタゴリアン対応のメニューを摂ることができました。

後で知ったんですけど、アーティスト用のレストランがあったらしく、私は朝起きまして、「どうなっているかなー」と、「これだけ外人さんがいるからちゃんとヴィーガン向けのメニューもあるだろうなー」と思って、「食堂行ってみよー」と思って行ってみたんですね。

さすがに大きな食堂に人がごった返していて、世界中の人がいるわけです。
そうじゃなくてもアーティストが泊まっている棟には世界中のアーティストが泊まっていてうろちょろしているわけですから、同じような雰囲気がその食堂にはあったんですね。
私は難なくピタゴリアンメニューを自分でとりわけて、窓辺に、窓の外に向かって野菜を食べたりジュース、スムージーを飲んでいたりしたわけなんですが、何とそこは、後で知ったんですけど一般の方々の食堂だったらしく、私は一般の方々の食事を盗んでしまいました。

で、後に案内された出演者それからスタッフ専用の食堂に行ったら、それはそれはタワーのような冷蔵庫に、有機野菜、有機フルーツのジュースがダーッと積み上げてあって、そして例えばスパゲティのソースも普通のソースとヴィーガン用のソースと別々にあったりとか、そういうことで、食事については全く問題ありませんでした。

今まで、無理言って、「すいません、ホントすいません、ワガママですいません、大変でしょうけどこれ私のお昼のお弁当こういう風にしていただけますか」みたいにやってきたことが嘘みたいですね。

23'05" 楽屋について
それからですね、楽屋です。
私は過去にいくつかフェスティバルというかイベントに参加したことがあるので、そういう場合ほとんど楽屋がないということを認識していました。
一つ大部屋みたいなものがあって、出番が近づくとそこに入り、出番が終わるとそこを次のバンドに空け渡すというような形態だと思っていたんですが、ちゃんと楽屋があって。
しかもそれも時間でローテーションされているんですけれども。とてもたくさんの出演者がいるので。

ホテルの、おそらくあれ地下ワンフロア全部楽屋だったんじゃないかな。
で、非常に長い長い廊下の両脇が全部アーティストの楽屋で、私たちの楽屋もちゃんと結構大きな楽屋でしたね。
ちゃんとソファーもあり、冷蔵庫もあり、ビールもあり、みたいなちゃんとした楽屋でした。

ところが、これは別に主催者の責任でもホテルの責任でもないんですが、あれだけの雨が降って、地下のフロアに影響が出なかったのかというと、出ておりました。

なんとトイレの床に水が…そうですね…このぐらい(5cm程度)、溜まっていました。
もちろんこれは、スリッパとかサンダルはだめですね。
私の靴でもこう先端は浸水しておりました。このぐらいトイレに浸水しておりました。
それほどひどい雨が降ったということだと思います。

25'05" FUJI ROCK本番
それから翌日出番の時間が近づきまして、我々は楽屋に集まって、最終的な段取りのチェックとか、それからまあ色々話し合いながら出番を待ちました。
その間にも雨が降ったり止んだりだったと思います。

そして、このまま楽屋から我々のステージRED MARQUEEまで歩いていける距離ではないので、まさか歩いて来いとは言わないだろうなとは思っていましたが、ちゃんと雨の中でも濡れないように大きなワゴン車が待機していて、そのワゴン車に乗ってRED MARQUEEの裏の控え準備スペースみたいなところ、バックステージですね、かなりでかいバックステージに到着いたしました。

それで、久々のフェスティバルですね。
多くの私のファンの側の人たちが、フェスティバルに出るのは信じられないというような言われ方をするほどフェスティバルとは無縁だったわけですから、まあフェスティバルが好きで、野外でとにかくノリノリで楽しむ、あるいは夜ちょっと一杯飲んで、気分を高揚させてノリノリで楽しむみたいな人たちにとって、一体ヒラサワはどうなんだろうと、若干の不安がありまして、これは嫌われても仕方ないなと。

むしろお邪魔する覚悟で行って、そこはもう缶とか飛んで来たら謙虚に「すいません」て謝ろうと思うぐらいの謙虚な気持ちで挑んだわけですが、何とパンフレットを当日見ましたら、事前のネット上での評判もそうだったんですが、何かものすごいことが書かれているんですね。

「奇跡」みたいな。「ヒラサワがフェスに出るのは奇跡」みたいなことが書かれていて、もちろんパンフレットにも書かれていて、もう、どえらいことが起こると言わんばかりのことが書かれていて、ちょっとこれは「この通りじゃなかったらどうすんだ」と。「ヒラサワインチキと言われてしまうじゃないか」みたいなぐらいに好意的に書いてくださっていて、恐らくこれを見たら誰でもちょっと「ヒラサワって何だ」と、「見てみたいな」と思うぐらいの書かれ方をしていたんですね。

そんなことですから、おそらく出た瞬間はたぶん盛り上がるだろうと。
でも一曲目終わったときにどうなるかわかんないっていう若干不安を抱えつつ、バックステージに降りたんですよね。車から。

そしたらこのときに独特な感覚、P-MODELがデビューして1979年か80年のXTCのサポートをやって京都まで一緒に行ったとき、初めて京都で演奏するときの感触と似た感触があったんですね。

それは、何がどうっていうのではなく何かこうひしひしとスタッフの気の張り方とか、スタッフの緊張の仕方とか、みたいなものからたぶん伝わってくるんだと思うんですけれども、バックステージに大勢のスタッフさんたちがいて、楽器の転換や、それから色々もやるスタッフさんがいて、私の顔を知っているスタッフさんもいるし、知らないスタッフさんもいると。そういう人たちがですね、なんか視線を感じるんですよ。

これは気のせいかもしれないんですけれども、もう気持ち的には嫌われ……つーか客に拒絶されたらされたでしょうがないなあ、みたいな気持ちがあるんで、誰かに見られると、何かちょっとやっぱり「視線が刺さる」みたいな感覚があるんですけれども、どうも私が受けている感じだと、「出た出た。これがヒラサワか」みたいな雰囲気があって、その時「これはいただきだ」と。

これ初めての京大西部講堂で感じたのと同じで、「これ、もういただき。あと安心して良し」みたいな確信めいたものを得たわけですね。
で、ちょっとステージが見えるところまで歩いていくと、お客の状態とか、やっぱり周りのスタッフの状態とかから、「やっぱりこれ、勝ちかも」みたいな感覚を得たんですね。

そのあとはもう不安はなにもなくなって、ほぼ半笑いみたいな状態でステージに出たら、ご覧のとおり温かく声援をいただきまして、受け容れていただきまして、現在に至るということで、本当にみなさんありがとうございました。
ということで、ここまでFUJI ROCKのお話でした。





文字起こし Back Space Pass FUJI ROCK '19 + 戦法STS 編②

31'05" 質問コーナー
もう30分経っちゃったんですね。
じゃあここでちょっとFUJI ROCK関係の質問にお答えしましょうか。
いくつかFUJI ROCK関係のお答えしていきます。
まず、気になるのがあったんだなあ。これ最初に答えちゃいましょうかね。


FUJI ROCKだけではないと思いますが、「夢みる機械」の盛り上がり、サビの部分のパフォーマンスは見ようによってはネオナ○のそれを連想させるようにも思えましたが、平沢さんは予測としてどのようなリアクションが返ってくるだろうか、とかございましたでしょうか。

これはね、あのネオ○チでもナ○でもどちらでもいいんですが、こう言われるとは思ってもみませんでした。

例えば、私がステージの上でこうやりますね(ライフル銃を構えるジェスチャー)。
こうやった時に、人は「ヒラサワは人殺しをステージの上で奨励した」と言うんでしょうか。
それからこれも同じですね。例えばこんなこと(ハンドガンの引き金を引くジェスチャー)やったりしたら「あ、ヒラサワは人殺しを奨励している」と。これ言わないですね。
ところがなぜこういうふうにやると(エントロピーポーズ)、ネオナ○、あるいはナ○スドイツ、あるいはヒッ○ラーを連想すると言われるのか。
これは、よく考えてください。他のジェスチャーで、他のポーズでそういうことは言われないと思います。

今言ったように、こうして私が人を殺す形をしてさえ、誰もヒラサワ人殺しを奨励しているというふうな反応を引き出すような条件付けはされていないはずです。
つまり誰にも条件付けされていないとそういう素直な反応になるわけですね。

ところがこう(エントロピーポーズ)やるとネオ○チ、あるいはヒッ○ラー、あるいはナ○スドイツと言われる、なぜここだけこう言われるようになったのかというのを、感心がある方は自分で調べてください。
私は言いませんけれども、感心があるなら自分で調べてください。
ただし普通に歴史を辿ったんではわかりません。世界を一枚二枚剥がしてください。
以上です。

それから次の質問ですね……今のあれでちょっと世話役がハラハラしたと思いますんで、すぐ他の質問に行きます。


FUJI ROCKは野外でのライブでしたが、いつもの屋内ライブと違って、音響の面など色々勝手はかなり変わるのでしょうか。

はい。もちろん会場が変われば勝手は変わります。
例えば今回はゲネプロと言って、ライブと全く同じ状態、PAもモニタも全部同じセットを組んで、全てバランスを整えてそれをそのままそーっと会場に持っていくということをしています。
ですから全く同じに再現されるはずなんですが、そうはいきません。

もちろんその物理的な条件、会場の広さとか観客の数とかこういうのを全部なくしてしまって、回線の中で起こっている出来事として見るならば、全く同じなんですけれども、そうした物理的な諸条件によって鳴り方や聞こえ方が全く変わってしまいますので、その後現場で調整が必要となってきます。

それから、昔はモニタというものを、ステージの上では生のスピーカーからアーティストは聞いて演奏したわけですけれども、私の場合はすべてイヤフォーンで聴きます。
ですから会場がどうあれ、リハーサルと同じ状態で聴けるんですね。

ということでこのモニタに関しては比較的安定的にリハと同じような状況で聴けますが、それでもまだ調整が必要な局面というのは出てきます。


前のBSPで舞台装置は中井さんが手掛けると仰っていましたが、FUJI ROCKでのバックの映像は、平沢さんからコンセプトを出されそれに合わせて作られたものなのか、それともブリッジやアレンジから中井さん独自に作られたものなのでしょうか。

これはですね、中井さんです。
例えばステージで映像を使うということについて、よくある、例えばVJとか見てると結局みな同じに見えてしまう。
そうではなくてもう少し、映像家というよりもデザイナー的な立場から映像を構築するとどうなるかっていうのが非常に興味があったのと、それから中井さんのデザインセンスというのは昔から高く評価していたし、それから中井さんが自分の楽曲に付けている映像も非常に良いものがあるので、中井さんにお任せしてやってもらいました。
非常にシンプルで良いものだったと思います。


平沢師匠がおいでになると知り、勇気を出して、もう若くないのですが  
あのね、こういうことは言わないほうがいいですよ。
  兵庫県からFUJI ROCKに初参戦しました。
気になるのが、師匠はご自分のステージにかかわる以外の時間、苗場でどのように過ごしていらしたのでしょうか。

あのね、「もう若くない」とか言うのやめましょう。それは自分で決めてください。

質問ですが、例えばね、意外とライブの現場というのは時間がかかるもんなんです。
例えば朝早く入って出番のある夕方まで何もやることがないかというと、そうでもなくて、サウンドチェックとか、それからリハーサルとか、何かにつけあるんですよ。
ですからかなり早い時間から会場にいつも入っていなくてはいけなくて、かといって何もやらない時間も長いんですね。

だけども何かまとまったことをやるには短いということで、割とダラッとしてますね。
ダラッとしているか、みんなは何か食べたりとかですね、それからお茶飲んだりとか、そういうことをして過ごしています。

また、会人はちょっと元気が良かったので、元気が良いので、会人の独りは他のアーティストのライブを観に行ったりしていました。
私はちょっとそれは控えました。


FUJI ROCKで演奏されたアレンジは、今後 映像化、もしくはテスラカイトショップで配信、販売される可能性はありますか。

可能性としてはあります。
ただ、まだ具体的に決まってはいませんが、私が新たにアレンジしたものや、そういうものについては公開するようになると思います。

似たような質問でDVD化、FUJI ROCKは映像として販売されないのかという質問もあったと思うんですがこれはFUJI ROCK側が出すと言わない限りあり得ません。
あれは我々の仕切りじゃないので、そこは単独で出すということは不可能に近いです。


会人が使っていたテスラコイルの演奏楽器の仕組みを教えてください。
あと、あれに名前はありますか。

あれはですね、テスラ放電の装置なんですが、電子楽器を演奏するための約束事っていうか信号の中に音程の命令を出す信号というものがありまして、鍵盤やFUJI ROCKで会人が使っていたパッドですね。ボタンがいっぱい並んだパッド。
あそこから、専門的にはノート・ナンバー……じゃなくて何だっけ、忘れちゃった。
ま、要するにドの音を出せミの音を出せという命令を出すわけです。
そうすると、それに合わせてテスラコイルは放電電圧を変えて、例えばドの音を出せと言ったらその信号を受けて自分で放電電圧を変えて音として演奏されるようになります。

で、あれに名前はないのかと言う質問ですが、あれは私のオリジナルではなく、アメリカ人が作ったものを売ってもらったんですね。
その時確かゼウサホーン(zeusaphone)というふうにして、youtubeか何かで公開されていたと思います
以上です。

BATTLESのほう質問少なかったんで、もうちょっと行きましょうか。


吹奏楽部の後輩に、今回のFUJI ROCKの師匠のライブ映像を見せたところドン引きされました。
ここで師匠のことを知らない赤の他人に師匠の楽曲を聞かせるとしたら、アディオスあたりが有効なのでしょうか。
個人的にこの曲から始めさせたら落ちるよと言える曲を教えてください。

それはございません。ていうか勧めないでください。
音楽というのはその人の感受性ができるに至るその履歴も含めて、初めて出会ったときに良い悪いが判断できるようなバックボーンができていた上反応するものですから、もし、ヒラサワの音楽に自然に出会って良いと思えないなら、無理やりに勧めないでください。

例えば私は外に出てBGMでJ-POPが流れていると非常に不愉快になります。
大嫌いだからです。大嫌いだし、キモチワルイですそもそも。
あんな上っ面、上辺だけの作文のような言葉を並べたものをいい大人たちが寄ってたかって作って、しかも商品化して、それを買う人がいるというのが今でも信じられません。
それで、ああいうものを私に勧められたら完全に拒否いたします。
ですから、そう言うのを好む人にとっても私の音楽はキモチワルイと思いますので、無理に進めないでください。

ということで、じゃ、ここまででFUJI ROCKを終わりにします。
次はBATTLESですね。


44'13" BATTLESについて
私がなぜBATTLESを知ったかというと、つい最近なんですね。
BATTLESを見つける経緯を実はtwitterでも公開しているんですけれども、これもつい最近です。ギターを高い位置に抱えるアーティストを探してたんです。

ギターというと、割と低い位置に構えるのがかっこいいと。
より低く構えるのがかっこいいとされてた時代は、つまりそれはギターの何たるか。
不良とかだらしないとか、あるいは何だろ、そういうロックに得てして投影されがちな、そういうイメージ。それはもう終わってるよなぁと思って。

例えばニューウェーブが出てきたときに、その前はみんな長髪で、ギターも独特の、まあ今ではみんなまたやり始めちゃってますけれども、ひねり出すようなチョーキングをするギター奏法っていうのが主流で、長髪でって言う時代から、突然ニューウェーブに切り替わったときに、みんな髪を切って。
スパイクヘアみたいになって、ギターもちゃんと弾かないみたいな、ゲームチェンジみたいなものがあったんですけれども、そういうのはあるだろうなと思いながら、そのバロメーターがギターを構える高さにもあるんじゃないかというふうに考えて、なんか上の方に持ってかっこいいアーティストいないだろうかと思って探していたとこに見つけたのがBATTLESです。
極端に上のほうに構えているのがめちゃくちゃかっこいいなと思いました。

まずBATTLESのようなスタイルというのは、実はありそうでなかったんですよね。
BATTLESに対する論評は、後で時間があったら話しますけれども、そういうことを含めて非常に新しいスタイルで、新しい姿勢のギタリスト、あるいはギタリストですらないみたいなものを感じまして、「この人たちすごいかっこいいわ」と思っている矢先に「BATTLES来るよー」みたいなことになって、あれよあれよという流れで前座をやらせてもらうということになった次第であります。

で、最初は情報が色々錯綜していまして、東京だけとかいうことだったんですが、そのうち全部前座をやらせてもらえるということになって、今回のような3か所一緒に回るという結果になった次第です。

それでさっきもお話しましたが、FUJI ROCKとBATTLESとでは同じ編成にしようと思いまして、むしろBATTLES対応でドラマーを探していたわけですが、ドラマーがついに見つかんない状態でテスラコイルをそこに置いた結果、FUJI ROCKでは成功したものの、BATTLESで回る会場とか、BATTLESの臨場感を考えた結果、やはりドラマーが不可欠だと思いまして、急遽またドラマーを探すことになりました。

それでまたyoutubeで探すんですが、いくら探してもこれだというドラマーがいなくて、ある時、どっかアジアの……たぶん韓国か台湾ですね、女性の女の子が路上でめちゃ上手いドラムを叩くというのがあって、そこから路上パフォーマンス……もう検索言語は日本語ではなくなっていて、路上パフォーマンスみたいなモノの繋がりでずーっと見てったら、何と地下鉄の中でドラム叩いてる奴がいると。よく見たら「これもしかして日本人じゃねぇか」と。「コイツ読んでこい」みたいな話になりまして、さっそく連絡を取ったのが、ユージ・レルレ・カワグチです。

それで、その時にさっきも申し上げましたように私は「あまりドラマードラマーしたドラマーじゃない」「ドラマーであること以前にその後ろに何があるのかというのがうっすらとでもいいから見える人」ということで探していたんですが、もう地下鉄でドラム叩く人といえば、ドラマー以前の姿勢というか、「この人はどういうドラマーですか」と言われたときに、「プレイがこうで」というのではなく、「地下鉄でドラムを叩く人」といえるような、こういう人を探していたんですね。
地下鉄に限りませんよ、たまたま彼が地下鉄で叩いていたということで。

ということで、彼に連絡を取りまして、「これこれこういうことでお願いできませんか」と言ったら快くお受けしていただいて、軽く2日間から3日間ぐらいリハーサルをやって、「全然これはいける」ということで、本番前のゲネプロですべてを固めて、BATTLESのツアーに臨んだということでした。

FUJI ROCK同様BATTLESも前座ですから、「拒絶されることはあり得るな」と思っていました。ただ不安はそんなに無かったですね。なぜかというと前座ですから。望んで前座になったわけですから、これもう拒絶されようが何しようが前座は前座ですので、どってことないと。

ま、それもそうなんですけど万が一、とてもウケてしまうのは良くないとは感じていました。つまりFUJI ROCKの騒ぎの後だったんで、噂だけで行ってドカーンと行ってはまずいなというのは感じていて、ま、そんなには心配はしていませんけども。もちろんBATTLESを目当てに来ている方々たちですから、ヒラサワが出ていったからといって、「フーン」みたいな感じになっても当たり前だと思っていますんで。

ただ万が一、FUJI ROCKの騒ぎ・情報によって、多大な期待のためにドカーンと来たらまずいなということで、一曲目を「死のない男」にするという。まず、はぐらかしながらバトルズファンには恐らく好みの範疇だろうと思われるような選曲という意味で、一曲目が「死のない男」でした。

その先やっぱりあまりドカーンと行かないように、そのままそっくりステージをBATTLESに渡して、BATTLESでバーンといくような、曲の配列を考えておりました。

それは、もちろんお客さんたちも大人ですので、その辺はわきまえてくださっていたと思います。BATTLESのときにバーンと行ってくれて……つまりこれは私のファンの人たちのことですよ。例えば……イヤ、これはいいや笑

ま、あの、狙い通りというか、願った通りバトルズが快く演奏ができて、BATTLESファンのみなさんも、よりよいライブ空間を共有できたと。

でBATTLESは最後に一緒に写真を撮り……あ、一緒に写真撮りました。撮ったときに
「これファンクラブのマガジンで使っていい?」っつったら「もちろんだ」っつって、
「じゃあまた日本に来てくれるか」ったら「もちろん来るよ」と、そう言ってくれたんで、「我々の役目はこれで終わりだな」と、そのように感じて、帰路に、帰りの新幹線に乗り、品川に着いたら人身事故で、つくば方面には電車が出ていないと。いつ復旧するかわからないと。

もうまったく名古屋から来て疲れて早くうちに帰りたいのに品川で足止めぁと思いながら、沖縄でレンタカー慣れしている私はですね、即座にレンタカー屋のアプリを出しまして、近くのレンタカー屋を検索しまして、見事レンタカーを借りて、あろるの館に、その日のうちに帰宅することができました。

以上でBATTLESの物語はお仕舞いです。



55'06" BATTLES関連質問コーナー
あと5分ですね。
じゃああと残り5分でBATTLES関係の質問にお答えしましょう。


戦法STSのセットリストはP-MODELとソロの曲で構成されていましたが、選曲はみなさんで決められたのでしょうか。
また、「死のない男」を1曲目にされた理由を教えてください。

選曲は私一人で行いましたし、「死のない男」を1曲目に持ってきた理由は今お話しした通りです。


戦法STSにおける鉄砲玉ことユージ・レルレ・カワグチ氏の起用に際し、決め手となった音楽性や人柄、キャラクターの面などお答えいただければ幸いです。

まず、彼は若いのですが、好きな音楽が非常に古風ですね。
毎回毎回、毎日Tシャツを着てくるんですが、キングクリムゾン、レッドツェッペリン、ピンクフロイド……は無かったか、なんかねそういう60年代後半の音楽が好きらしく、その辺の感受性を持っている人間で、実はヒラサワのルーツをたどっていくと「行き当たるところに非常に接近している」という意味で、「こここうね」って言ったときに簡単に伝わりやすいっていうところもあるし、それからやっぱり、何て言うか……簡単、「性格が簡単」みたいな。「いいかげん」ていう意味じゃないですよ。シンプルなので、とても良いと思いましたね。ま、そういう意味で。

それと、やっぱり若干30代にして単身外国に行っていきなり路上でやってしまうと。
これをして私は「鉄砲玉」と言っているんですけれども、ま、そのような勢いのある人間であるにもかかわらず、非常に謙虚であるというところが決め手になりました。

もちろん音楽性は先にお話ししたように、まずツーカーの部分があるということですね。
そういうことです。


バトルズのどういったところがお好きですか? 平沢さんの言葉で感想を。

さっき言ったように「何もかも新しい」という感じがしますね。
しかも何が新しいって、ああいうデジタル音源を使いながら、元がギタリストなんですよ。
つまりずーっとテクノが生まれてから現在に至るまでの間に、ほとんどがキーボード奏者の作品だったんですね。
私もギターから発想するものというがなくて、やっぱりキーボードから発想してくるっていう曲作りをずっとやってきたわけです。
打ち込み系の人つーか……ま、そういうデジタルを重視するアーティストの中で、ありそうでなかった「ギタリスト側からのアプローチ」という感じがします。

その際に、使われている音源が   例えば今までならば執拗に「クオンタイズ」と言って、リズムをきっちり量子化して寸断して細かく割って、きちっと合わせていくというような作業をして作り上げてきたガッチガチの音楽が良しと。特に最近のダンス用の音楽、EDMっていうんですか、なんかもそうで、それが類型化してしまって、ついには目的化してしまってつまんなくなってきているという中で   あるクオンタイズ。前後はきっちり合っているんだけど中身は揺れているという、録ったまんまなんだけど、デジタル化された整理感があるというその、なんていうか「オーガニックデジタル」みたいな。……ちょっとこれインチキですよ、私が今作ったんですよ。そういう感じがします。

で、ギターからのアプローチでありながら、ギターを舐めてますね。完全に。
ま、これは私の感想ですよ。本人何て言うかわかりませんけれども。
つまり、右手がふさがっているのでこっち(左)はハンマリングだけで音を出すと。
しかもどうでもいいような場所で、わざと外したような音をピーンピーンと出している。
  「どうでもいい」っていうのは私が言ってるんですからね。本人が言ってるわけじゃないですよ   というようなところが、非常にその、態度が新しい。いわゆる「テクノ以降」の、機械を使った音楽の在り方の一つではないかと。素晴らしいと思います。

ということですね。
ということで時間が来てしまいました。

なんかもうちょっと、じゃあもう一個だけ言おうか。


会人や黒覆面をしたレルレ氏のような人間の顔でない、顔を晒していない人物がパフォーマンスをする効果についてどうお考えですか。

はい。これを最後の質問で終わりにします。

まず顔が見えていない、表情が見えていないということは、観客の、見る人の中にあるものが投影されやすいということですよね。
だから、例えばあれは怒っているとか泣いているとか、あるいは顔を見てどういう人間かというのを人はある程度判断できる能力がありますけれども、そういうのを全部遮断されてしまったときに、人はもう自分の中にあるものをその人に、その物体に投影するしかないんですよね。

その、人が自分の中にあるものを投影していくという状態が、音楽の成り立ちと力関係が非常に近いんですね。

つまり音楽が出てくるところというのは、人が投影すべきものを「どうぞ投影してください」あるいは「あなたが投影したいのはこれじゃないですか」というふうにして成り立つ。少なくとも私の音楽はそう成り立つべきと考えていますから、私以外、   もちろん私が覆面してもいいんですけど、それだとちょっと別の意味合いのプロジェクトになってしまうので   ということで顔の見えない人たちがステージにいるということは、「一つの音楽としての果たされるべき機能をより良く果たすパーツが増えている」という考え方をしています。


ということで時間が来てしまいましたので、今回のBack Space Passはこれで終了といたします。
今回は放送事故もなく……ま事前にありましたけどね、無事に終わることができ、よろしかったんではないでしょうか。

それではみなさん長々とありがとうございました。

これにてサヨナラ。