2014年12月8日月曜日

ニュー・ウェイヴとはなんだったのか PartⅠ vol.5 (3)

201412061300@Gazio
ニュー・ウェイヴとはなんだったのかPartⅠ vol.5
~アートデザインとニューウェイブ~ ゲスト:平沢裕一

※Y=YOU1さん発言

ここからはP-MODELのジャケットについてのお話。

Y:アルバムを作るごとに「こんな感じで」という話はなかった。
音をもらってアートを考えるパターン。イメージカラーはあった。


【アルバム】

IN A MODEL ROOM
Y:テクノのイメージ。記号。カラーはピンク。

ランドセル
子供(←メモにはこれだけしか書いてなかった…)

ポプリ
Y:内的にはサージェント・ペパーズ(右図)に対するお返し。
  サージェント・ペパーズがベースで、カラフルをモノクロにした。
  音のみぞ第一号の表紙も同系統。

パースペクティブ
Y:星の王子さまからインスピレーションを受けた。音楽に寄り添ったジャケット。

アナザーゲーム
銀板写真館が撮った写真を色分解し、ずらしたりして加工している。
銀板写真館の写真は旬のビデオにも出ている。

カルカドル
レインコーツのジャケットからインスピレーションを受けた。
Y:(YOU1さん宛ての)ファンレターに絵がちりばめられていて、その絵が面白くて
  その人(武藤佳世さん)に描いてもらった。
立体はYOU1さんの作。

ワンパターン
Y:苦肉の策…。新しい展開を考えていた時期。あまり語りたくない。
  P-MODELから離れる時期ということもあり、写真でいいか、的な。
アナザーデイPVのコンテはYOU1さんだが、コンテとは違う方向になったそう。


【シングル】

美術館で会った人だろ/カメアリポップ
コラージュは自分のタッチが出にくいから好き。

ジャングルベッド/いまわし電話
Y:「P-MODEL」の筆文字のロゴは父が書いた。


【映像】

三界の人体地図
BITMAPアニメ部分。クレジットは「SFX」となっている。テロッパーを使っている。
最初のP-MODELロゴ部分はYOU1さんではないそう。

フ・ル・ヘッ・ヘッ・ヘッ
木更津ロケ。コンテ、ディレクション、カメラはすべてYOU1さん。



Y:素人考えのごり押し


音のみぞ 第一号
GAZIO店内、YOU1さんの自我撮り。しましまはギプノザ幕。


メモに取っていなかったけれど、質問コーナーもありました。
個展を開きましょう、という意見に照れていらっしゃいました。

GAZIO文化祭などでは、「面白いものを見たい。自分自信がもっと刺激されたい。」
とおっしゃっていたのが印象に残っています。


このあとメカノ様へ。
レコードコーナーのクラウス・ノミ/simple manが出迎えてくれて笑いました。
19:00過ぎだったかな、お客さんも少なくて、中野店長さんとお話できました。

「今日、Gazioのイベントの帰りなんですよ!」
「クラウス・ノミのジャケットの話も出たので、さっそくこちらに置いてあって笑いました」
って話から、たくさんお話してくださって楽しかったです。

店長さんが「”進”って呼べるのはYOU1さんしかいないんですよね!」
「肉親なんだなって思いますよね。そう呼べるのは肉親だけですもんね。」
とお話してくださったのをよく覚えています。

メカノ様で購入したCD
埋め込み画像への固定リンク

後日、twitterをかしこさんに捕捉されてうれしかった。




2014年12月7日日曜日

ニュー・ウェイヴとはなんだったのか PartⅠ vol.5 (2)

201412061300@Gazio
ニュー・ウェイヴとはなんだったのかPartⅠ vol.5
~アートデザインとニューウェイブ~ ゲスト:平沢裕一

※Y=YOU1さん発言

ここからはYOU1さんセレクション
ジャケット ベスト10選(発表順は、順位ではないそう)

トーキング・ヘッズ / モア・ソングス

クラウス・ノミ / シンプル・マン
ドイツ系ニューウェーブ。バウハウス(建築美術)的。ロシアンアヴァンギャルド。

ディーヴォ / Q:Are We Not Men A:We Are DEVO!
Y:DEVOのPVはおもしろい。音もかっこいい。
  これはかっこいいジャケット。飾れるでしょ。

ザ・レインコーツ / オディシェイプ
Y:音もアートワークもかっこいい。カルカドルと無縁ではない。
  80年代の中で自分の好きな音で、アートワークも好き。

バウハウス / マスク
Y:ゴシック系に影響を与えている。音はどーでもいい。

グレイス・ジョーンズ / アイランド・ライフ
ビョークとかもそうだけど、自分を客観的に見て、自分を〝素材”〝道具”
にしている。どうにでも料理してくれ、というアイコン的な考え方。
(平沢さんも自分を素材としてとらえていますよね)

パブリック・イメージ・リミテッド / メタル・ボックス(セカンド・エディション)
(後にメカノ店長さんが自慢してました)
缶に3枚組レコードが入っている。
Y:わりと音、ジャケット両方OK。覚悟の沙汰みたいなのが良いぞと。

XTC / ドラムス・アンド・ワイアーズ       XTC / GO 2(かしこさんチョイス)
 
バウハウスに通じる感じ。

ザ・ポップ・グループ / Y
ニューギニアの土の人みたいな。インパクト大。アバンギャルド系。

ザ・キュアー / Galore(ベストアルバム)
Y:ボケ具合とインパクトが良い。
  Cureというバンド名、ジャケット、ベスト盤というところがマッチしている。
  ボーカルキモチワルイですよー(笑)

                            ジョイディヴィジョン / アンノウンプレジャーズ
ジョイディヴィジョン / クローサー        (かしこさんチョイス)
 
パルサーから送られてくる波形。


(あれ、なぜだか11選になってしまった・・・でもすべて紹介したものだから許してください;)





2014年12月6日土曜日

ニュー・ウェイヴとはなんだったのか PartⅠ vol.5 (1)

201412061300@Gazio
ニュー・ウェイヴとはなんだったのかPartⅠ vol.5
~アートデザインとニューウェイブ~ ゲスト:平沢裕一

※1 「」は流した映像。ただしリンク先の映像がその時流したものと違う可能性あり。
※2 Y=YOU1さん発言

【サイケデリック】

●フリートウッド・マック / 英吉利の薔薇(イングリッシュ・ローズ)
Y:進に教わったんですよ。
  誕生日に、何かレコード買ってやると言ってリクエストされたのがこのレコード。
  一緒に聴いたらかっこよかった。

●レッド・ツェッペリン / レッドツェッペリンⅡ
Communication Breakdownはセックス・ピストルズよりもザ・ダムドよりもパンクだった。


【プログレッシブ】

●ピンク・フロイド / エコーズ~啓示~

●ピンク・フロイド / ウマグマ

●ピンク・フロイド / 原子心母

●ピンク・フロイド / おせっかい
人の耳と水の波状

●ピンク・フロイド / 狂気
ピンク・フロイドのジャケットは「ヒプノシス」というデザイン・チームが手掛けている。
Y:ピンク・フロイドの音楽はそんなに好きじゃない。アートワークはすごいけどね。

●イエス / こわれもの
イラストレーターのロジャー・ディーンが手掛けている。
ジャケットの型を作ったのがイエス。ほかのプログレが真似するのがおもしろい。
Y:音はボーカルの弱さとかがそんなに好きじゃない。
  絵の甘さもそんなに好きじゃないけどアートワークとしては興味深い。

Y:マンドレイクについてはジャケットは考えていなかった。
  ステージングなどは考えた。描いた絵を写真に撮ってスライドで映したり。
  お金をかけないで自分たちで作れるものは作ろうと考えていた。
  ピンクフロイドのステージに影響を受けている。ジェネシスは関係ない。


【グラム】
ケイト・ブッシュ、デヴィッド・ボウイ、リンゼイ・ケンプ・カンパニーなどは
パントマイムを取り入れたステージ・パフォーマンス。

★ジェネシス
Y:フィルム・コンサートで見た。

★デヴィッド・ボウイ
※リンク先の映像は実際に流したものと違うかも。
グラム・ロックの代名詞。衣装は山本寛斎。

●キング・クリムゾン / 太陽と戦慄
Y:キング・クリムゾンの中ではこのジャケットが好き。


【ニューウェーブ】

XTC、トーキン・グヘッズ、マンドレイクしかり、プログレからニューウェーブへ移る時代。
78年のマンドレイクはもうP-MODELだった。
これがニュー・ウェーブだ、という音楽的な特徴、象徴はなく、”自分のやりたいことをやる”
のがニュー・ウェーブの特徴。

★XTC
※リンク先の映像は実際に流したものと違うかも。
Y:デビュー当時のライブ映像。ロックカフェみたいなところで流れていた。
  田中靖美のようなキーボード(笑)

★トーキング・ヘッズ / サイコ・キラー
1975年 at CBGB

★ストップ・メイキング・センス
羊たちの沈黙で有名なジョナサン・デミ監督の映画の予告。映画自体も面白い。
ビッグ・スーツがかっこいい。インテリくさいニューウェーブ。パントマイムっぽい。

XTCがニューウェーブだったのはバリュー・アンドリューズのいたセカンドアルバム
「Animal Magic」の頃まで。
そのあとはアンディ・パートリッジの主導で〝ミュージック”になった。