大学の学際に初めて行ったので、圧倒されっぱなしでしたがとても楽しかったです。
登場・挨拶
「拍手で中野テルヲ先生をお出迎えください!」
テルヲ先生登場、「テルヲせんせー!」の歓声に右手を挙げて応えるさまはまるで人気講師。
超音波センサーで時報を演奏。(右手)ピッ ピッ ピッ (左手)ポーン
「時間です。こんにちは、中野テルヲです」
白いシャツ、レモンイエローのネクタイ、黒いジャケットの先生仕様。
「サイン波は、時報の音です。もう一回演奏してみましょう。・・・演奏するものですかね…」
と、もう一度(右手)ピッ ピッ ピッ (左手)ポーン
次の言葉を待って、しんとしている受講生に
「…拍手とかして大丈夫です。」と仰るところがかわいらしいです。
講義内容
音を出しながらの使用機材解説。
学生スタッフさんがカメラで機材を撮り、両脇に設置されたスクリーンに映し出されるので
とてもわかりやすい。もちろんテルヲ先生の解説もわかりやすい。
①菊水電子工業のサイン波発信機
楽器ではありません。ジャンルで言うとアマチュア無線。
ヤフオクでもアマチュア無線のカテゴリで出ている。
Cのメジャースケールがチューニングされている。ハ長調ですね。
②ヤマハDMP11
もう一個のサイン波発信機。音響調整用にサイン波が出せる。
こちらもCのメジャースケールがチューニングされているが、別の周波数も内蔵されている。
50Hz、100Hz、2kHz、10kHz、ピンクノイズを鳴らしてオシロスコープの波形を見せるテルヲ先生。
オシロスコープは縦が電圧、横が周波数を表している。
この音を、コンピュータを使ってON・OFFの情報を送って音楽を作っている。
50Hz:バスドラム
100Hz:ベースとのコンビネーション
2kHz:クラベスに似てる感じ
これと10kHzを全部合わせて聴いてみると…「何となく聞いたことある感じになってきたでしょ?」
(オシレーターを見ながら)
「波形の表情が楽しいでしょ。見てるだけでよくなっちゃうんですよ。
うん、そうです。いいですよね…」(我が子を見るかのように、独り言のように。)
一緒に鳴らすより間に音を入れて鳴らすほうが好きだそうです。
③ソニー スカイセンサー
「次は、私の楽曲で特徴的なサウンド、短波ラジオです。」
BFO(ビートフリーケンシーオシレーター)という発信機がついている。
放送局がどの位置にあるかを手助けになる機能。
近くに行くと音程が下がり、遠くに行くと音程が上がる。これを演奏に使う。
「次は…私は何を仕込んできましたかねぇ。」
ミキシングプロセッサに内蔵の、変調をかけて音を鳴らすエフェクターを使って
音程を作ることができる。
BFOを使って音程感のある感じで(音を鳴らし)んーーーてゆうCの音が鳴っている。
パラメーターを変えるとドレミができる。
④テープレコーダー
真空管式のテープレコーダー。オープンリールテープの輪っかに録音してループさせる。
(ダミーヘッドに向かって手拍子)「録れましたかね。録れませんねぇ。」
⑤ダミーヘッド
鼓膜の位置にマイクを仕込んでいる。バイノーラル録音に使うためのマイク。
「これを再生させたりガチャガチャやったりしてます。」
「…ガヤガヤしてください。」
「せんせー!せんせー!」というガヤを録音してスクラッチみたいにしてくれた。
「せっかくこれだけ元気な声があるのでミニライブで使う素材を今から録音させてください。
みなさんに声を出してもらいます。Bフラットで、あーーー、です。覚えましたね?」
(録音準備後。といっても数十秒)
「あーーー、です。覚えてますか? さんはい。」
「きれいですね。」(某沢さんとは大違いの感想)
⑥インターフェース 超音波センサー
開発制作は高橋芳一さん。
手刀を斬って音程を、こいつに、こんな風に手刀を斬ることによって音を作り出している。
2つ穴が開いていて、一方からビームを発信、壁にぶつかって帰ってきたビームをもう一方で受信している。
壁までの距離が変わると電気信号を出して、MIDI情報に書き換える。
演奏:エリック・サティ/ジムノペディ
「何か表現をしたりモノを作ったりしている方のヒントになればと思います。
ミニライブをします。少し準備が必要なのでどうぞガヤガヤしていてください。」
ミニライブ
セットリスト&トーク
1. バッハ/前奏曲ハ長調(平均律曲集より)
本日販売しているCDに入っています。記念にお手に取ってください。
そして「これください」と言ってください。
2. Yukiyama (雪山)
室町時代の狂言小謡です。(なぜか会場から笑い)…ん?笑うとこ?
3. Pilot Run #4
4. Shindoushi (振動子)
5. RAM Running
6. Amp-Amplified [Additional Ocsillator]
7. 虹を見た
「どうもありがとう、中野テルヲでした。」
ハケた後、「ありがとう、お疲れさまー」という声。
多分、学生さんに言ったことば。マイク切り忘れでこちらにも聞こえたんだと思います。
やさしい。そして聞いてしまってすみません。
あんなにお話するテルヲさん、初めて見ました。
説明もわかりやすく、とっても楽しかったです。
テルヲさん、慶オト会の皆さま、ありがとうございました。
テルヲさんの冊子とCDは、後日、通販でも購入できるそうです。
学生スタッフさんが濃い内容をインタビューしてまとめてくださっています。
ぜひぜひ、チェックです!
また、本日たくさんの方にお手に取っていただけたCD付き特別冊子は、後日、通販でもご購入いただけます。講義内容とリンクした内容になっておりますので、ご興味のある方は是非! pic.twitter.com/MWULVKFBEI— 中野テルヲ流音楽制作術2016@三田祭 (@kei_oto_kai) 2016年11月19日
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