2017年10月28日土曜日

わ芝居~その壱「カラサワギ」@シアター711

「わ芝居」とは?
お芝居を、古典界の方々とのセッションの場として展開していきたいという考えから、
「和の交流」という意味で命名されたそう。
第一弾の今回は、同じ話を芝居と落語で演るとのこと(玉造小劇場HPより)。

チケット予約のとき、落語で風景や風貌を想像しておき、お芝居で妄想と比べる
という楽しさをもとめて落語は先、お芝居は後に見たいかなあ、と思っていたけど
どちらから先に観ても楽しめる内容だった。

前説では、コングさんが幕前で、前説をかねた物販をしていて。
つるつる出てくる言葉が、テキトー(失礼)なんだけど面白くて笑いっぱなし。
銀瓶さんが「前説芸」と仰っていたのがよくわかる。
「前説の前説は誰がやるんだ」っていう笑
開演に先立ちまして、の注意事項で、非常灯の消灯を伝えるとき、
「この人(非常灯のピクトさん)は、いなくなります。」
とおっしゃっていて、可愛らしい言い方だなと思いました。

話の展開もさることながら、ちょこちょこ挟んで来る小ネタが可笑しくて、
「いーです、いーです、イーデス・ハンソン」はもう忘れられない。
美斉津さんはとっても男前で、最初に観たとき(10年くらい前)は可愛い感じだったけれど、ここ最近ぐっと精悍になった印象。
「げーんちゃん」「よっちゃん」はとても愛らしく、コングさんの見世物感はお見事!
ストーリーと、笑いと、役者さんの個性を存分に堪能できた楽しいひと時だった。

銀瓶さんは初めてだったが、「イーデス・ハンソン」や「尼崎センタープール前駅」など、その日のお芝居に出てきた小ネタをしっかり挟みこんできて、すごいアドリブ力だなあと感服。
お芝居版は杉田視点で描かれていたが、落語版は清吉視点で描かれており、また清吉が板前になるまでの経緯などにも触れていた。
スピンオフのような感じで、片方だけでも楽しめるが、両方観るとより物語が厚くなる。
それに、それぞれで同じシーンもあるから表現の違いもよくわかる。
やはりこれは両方観るべし。と実感いたしました。
「その弐」が今から待ち遠しいです。


◆あらすじ
時は元禄時代、奏者番として「珍しくて美味い物を探して来い」と、尼崎に出張を命ぜられた杉田。
宿泊先に行ってみるとなんとダブルブッキングされていたのだが、その相手、清吉も、食事係として同じ命を受けて来たことを知り、シェアハウスをすることに。
平和な世の中、ありふれた貢物に飽き飽きしている大名に、話題にしてもらえそうな物事はないか。
ちょうど赤穂浪士による討ち入り事件がニュースになっており、「これだ!」とひらめいた家老は、杉田に「首を調達せよ」と命ずる。
突然の言い渡しに困った杉田、清吉に相談しようと長屋へ帰ってみると、そこには生首が……。

【出演】
杉田久右衛門(奏者番)…うえだひろし
清吉(食事係ただし犬の)…美斉津恵友
篠原源右衛門(家老)…野田晋市
青山幸秀(藩主)…浅野彰一
かなめ(長屋の女?)…長橋遼也
甚兵衛(長屋の大家)…や乃えいじ
銀次・元太…コング桑田
橘太夫…松井千尋

◆落語
「千早振る」
「はてなの茶碗」
「カラサワギ」

【落語出演】
笑福亭銀瓶
山藤貴子(お茶子)





2017年10月8日日曜日

グリーン・マイル@東京グローブ座

初めての舞台化とのことで、どのように変わるのかと思っていたが、
キャストも話の流れも、映画版に忠実に作られていたように感じた。

まず、把瑠都さんのお芝居がとても上手でびっくり。
(あとで知ったけど、ドラマなどにも出演されているんですね)
無骨だけど繊細なジョン・コーフィにぴったりだった。
あまり大きく表情を変えることはないけれど、少しの表情の動き、手のあそび、
などにぐわーっと心をつかまれかきむしられていた。

そして加納さん。
素直でお茶目なキャラクターが愛しいが、そこに内包している哀しみが
見え隠れして切ない。
加納さんっていつも、どんな役でもご自分のキャラクターになっている感じがする。
刑が執行されるシーンでは、あらすじを知っているので思わず目を覆ってしまった。
(さすがに映画のあのシーンのリアリティさは省いてあったが)
あと、まあ女形ですから、当然あの役もやりますよね。期待通りで、ふふふ。

加藤シゲアキさんは、知らなかったのですがジャ○ーズの人だったのですね。
そういう色眼鏡を通さずに、役者として見られたことは良かった。
真摯にコーフィと向き合う姿勢、冷静の奥にある熱血さがよく表れていて素敵でした。
出ずっぱりで大変だったんじゃないかな。

鍛治さんと伊藤さんは、もう、ほんとやなヤツ(の役)笑
コーフィもそうだけど、キャスティングがほんと秀逸なので
舞台だけで映画を観ていない人には、ぜひ映画も観ていただきたいです。

P.S.ミスター・ジングルズは、どうやって動いていたのかしら?


花組芝居会員枠で取ったチケット
とても良い席で観ることができました!


◆出演
ポール・エッジコム…加藤シゲアキ
ジョン・コーフィ…把瑠都
ブルータス・ハウエル…中山祐一朗
ウィリアム・ウォートン…鍛治直人
パーシ―・ウェットモア…伊藤 俊輔
ディーン・スタントン…永田 涼
エデュアール・デラクロア…加納 幸和
ハル・ムーアズ…小野寺 昭





2017年10月6日金曜日

第9曼荼羅 東京二日目 @宅オ

東京二日目は「51,332打」からスタート。
気になったところ抜粋。

1.オーロラ
一曲目からのデストロイ!で、ぴょんと飛ぶところがたまらない。
曲の終わり方に思わず笑ってしまう。
じゃーん(だかだかだかだかだか)、どこどん。
打数をかせぐためとはいえ、普通だったら平沢さん絶対やらないやつ。

2.確率の丘
アレンジによって、よりポップな感じ。間奏のところなど。
Bメロ(サビ?)のとこはディレイが効きすぎでないかい?と思った。
それもアレンジか。んー歌の部分はオリジナルのほうが好き。

4.アディオス
ばり かっ かっ かっ かっさい。
間奏で青パトランプ、長い長い。平沢さんはお水を飲んでる。上領さんがんばれ。
曲が終わるとき、「かっさい かっさい かっさい」・・・「バリ!」で終わったの、
なんだったのだろ。「いん」・・・「にゃあぁぁあ!」みたいなもの?
そしてやっぱりこの曲で感動して泣いてしまう。

5.灰よ
「灰舞えーぃ」の前に全員が右手を上げるところ、かっこいい。
平沢さん右手上げるの好きなのかしら。
レイヤーグリーン、エントロピー、とか。

8.パレード
SSHOとTAZZの交互の動きが餅つきっぽい。
溶接面と、繰り返す動作が、なんとなくスチームパンク風情のおもちゃの
ロボットが動いているようで、パプリカのワンシーンみたいだと思った。

9.人体夜行
イントロ部分に、アディオスみたいに声のサンプリング。
あんから ぴよ あんからい はーい あんから ぴよ あーあ はーい
(私にしかわからない暗号)

10.Shiam Lights
ゴダン(エレガット)を使用してのギターソロ。
どこで見たんだっけ、と思ったら循環カフェのBSPだった。
デストロイもいいけれど、エレガットの進さんももっと見たい。
あとは金星、トビラ島くらい?

11.トビラ島
ドラムがドラマティック。
kamiさんの名言、「ドラムはメロディ楽器」を思い出す。

MC
本日はお足元の悪い中、お越しいただきありがとうございます。
本日、えー4日目、一日平均15,000発ということで、
千手観音と言われたドラムですが、相当に頑張ってもらわないといけません。

声援の練習をしたいと思います。
「わたる! わたる! わたる!」
明日(みょうにち)、そのときに「わたる」でお願いします。

重要部品を紹介します。

SSHOです。松と書いてショーです。
色々な役割を紹介します。
サイレントチェロ、エレキギター、ボタン笑

TAZZです。鶴と書いてタヅです。
パーカッションを担当しております。
それからバイオリン、シンセサイザー、ボタン笑

それでは打数を稼いでいきましょう。
Wi-Siwiです。


◆曲目(クリックすると大きくなります)





2017年10月5日木曜日

第9曼荼羅 東京初日 @宅オ

平日仕事のため、在宅にて曼荼羅視聴。
それにしても、ライブ配信が始まった頃からすると音がとても良くなって、
タダで視聴していいのでしょうか、お金払わせてください!という気持ち。

大阪2日目は「30,009打」で終了。
東京初日は、すべて大阪初日と同じ曲目だった。

気になったところ抜粋。
こういうメモは宅オだからできること。

8.ホログラムを登る男
「怯えは罠と」が食い気味だった。
アルバム「現象の花の秘密」あたりから、食い気味(シンコペーション)で歌うこと
を取り入れているようす。
平沢さんはライブでもCDクオリティの歌声なので、こんな感じで、ライブならではの
歌い方をもっとしてほしいなという希望。盛り上がるよね!

13.アディオス
「空 空 高潔の」のあとの「あー」がとても気持ちよさそう。
いつものソロよりノリノリで、声がとてもきれいに出ていて、気持ちよさそで、
なんとなく「第二の庭師KINGになれるかも(※)」と思った。
※循環カフェで「歌っていて気持ちの良い曲」として「庭師KING」を挙げていたから。

14.アーキタイプ・エンジン
イントロのレーザーハープが激しい! TAZZのバイオリンも激しい!

15.聖馬蹄形惑星の大詐欺師
「ハーイッハイ!」の大合唱には思わず笑ったが、揃っていて感動すら覚えた。
でも「ちかてーつ」で黙るのはさすが。生歌の邪魔はできないもの。
「聖なるかな」後の「あーあーあーあー」の2回目で、音程を変えてきた。
アレンジが入ると嬉しい。半面、オリジナルだと物足りなくなったりして(ない)。

18.コード・コスタリカ
曲がすぱっと終わるところ、レーザーハープを両手で下から上に弾く。
するとどうなるかというと万歳の恰好になる。めでたい。
「どうもありがとう」で〆

MC
上領亘がお色直ししています。
物販のシャツとミノを着用しています。

大阪では狙ったわけでもなく30,009打で、これは「サンキュー」だと。
いろいろ計算した結果、普通にやっても難しいということがわかり
増設することにしました。

青いの(Dr.隣にあるパトランプ)が回ると32小節が増設されます。
その間に休めるという。

さすが元P-MODELです上領亘。
さすがにきついので休憩しています。

<メンバー紹介>
会人のSSHO! 松と書いてショーです。
そしてTAZZ! 鶴と書いてタヅです。
大阪ではこの二人に活躍していただきました。
けして正体は誰にも分らない。

そして上領さん、お色直し終わりましたか。
上領亘です!

(物販のロングTシャツ×曼荼羅ミノで登場の上領さん。
 は、結局この公演でしか拝むことができなかった。DVD化したらちゃんと入れてね)

EN1.オーロラ3
全公演とおして一番打数を稼いだ。

EN2.鉄切り歌
「だんだん切れ」大合唱。最高。


◆曲目(クリックすると大きく)





2017年10月4日水曜日

占いについて

※もし、この文章を読もうとする方がいたら、あらかじめ伝えておきたいのが、
私は「占い」を肯定または否定するのでもないし、勧めているのでもないということ。
読み返したら、青汁のCMや、幸せになるブレスレットみたいな感じがしたので(苦笑)
また、当たってビックリ不思議体験とかでもありません。


占いといえば、TVのニュースバラエティが思い起こされる。
一時遊びでチェックしていたこともあったが、基本は信じていない。

特に星座占い。
同じ星座の人に、同じことが起こるわけないだろ、と思っていたし、
どうせ誰にでも当てはまるようなことを言ってるのだろう、とも。

しかし、今回占いに助けられ、自分の気持ちや占いに対する概念がちょっと変わった。

6月頃からずっと精神的不調が続いていて、といっても
「何か気乗りしない」「人と会いたくない」「集中力が続かない」程度だけど
人の言動にメチャクチャ落ち込んだり、ときには「自分なんていないほうが良いんだ」と思ってみたり
なんとなく晴れない日々、ときには涙の日々、を過ごしていた。

人との会話も慎重になりすぎて、
「黙っていると、機嫌が悪いと思われてしまう。何か話さなきゃ」
「相手は、この話題に興味があるだろうか」
と考えているうちに相手が話し始め、相槌を打つだけで終わってしまう。

自己肯定感が低いことや、自己卑下していることは、頭ではわかっている。
そしてそれは、「自分に対する他人の評価」を気にしすぎる性格からきていることも。

「人の評価は気にしなくていい」と頭ではわかるが、根本はなかなか変えられず、
しかも年々「他人に迷惑をかけるなら余計なことはしない」意識がすごくて、
迷ったらやらない・チャレンジしない・自分からやらない・目立たない
という、自己啓発のセンセーに怒られそうな方向に向いていた。

そんなとき、たまたま、なんとなく、とあるネットの占いを見た。
要約するとこんな感じ。

  山羊座の特徴
  ・責任の星座、メイクの人、火が入るとヤバイ。
  ・他者からの言動に、必要以上に反省しすぎ。テンションの上下が激しすぎ。
  ・感情的に自分を追い込む。一人で何とかしようとする。
  ・HPが0になると外部との通信を切って籠る。

最初に思ったことは、「なんでそこまでわかるの!?」だった。
はじめに「どうせ誰にでも当てはまることを…」と書いたが、そういうレベルじゃなく、
思い当たりすぎて笑うしかない。

占いの文章を読んでいたら、気持ちがずいぶんと楽になった。
それは、面倒くさい自分を、ぜんぶ星座のせいにしてしまえ、と思ったから。

スグに落ち込む自分を「弱っちい」と、それが自己卑下にも繋がっていたけど、
「そういう性質だから仕方ないじゃーん」と思えるようになった。
だからと言って甘えるつもりもなくて、「自分の性質をやっと自分で認められた」という感覚。

そこには、「だから山羊座は大変そうだ」とも書いてあって、
「こんな性質をわかってくれる人がいる」ことも励みになった。

以前、たまに占いに行くという友人が、「占いは、元気をもらいに行くところ」と言っていた。
当たる、当たらないはわりとどうでもよくて、話を聞いてもらいに行く。後押しとか。
嫌なことばかり言われたら行きたくなくなるけど、基本的にいいことしか言われない。
だから占いに行くのだと言っていた。

今まで理解できなかったけど、ちょっとだけわかった気がした。
自分のことを、よくも悪くも客観的に見て(観て?視て?)、話し方も上手だから
わかりやすく説明してくれるみたいな。

そして、今までの占いに対する概念をちょっと変えてくれた。
今まで予知みたいなことと混同していたし、占いについて結構否定的だったから。

……ここまで言っといてなんだけど、たぶんまたスゲー落ち込むんだろうな。
でもそういうメンドクサイ性格だから仕方ないんだよ~ん。
でもだけど、気持ちを落ち着かせてくれて、ほんとうに感謝しています。
ありがとうございました。