歌舞伎は「好き」というより「興味がある段階」といったほうが正しい。
まったくもってニワカで、古典の筋だってよく知らないし台詞も全部は聞き取れない。
そういう私ですが、今回のお芝居も楽しめました。
花組芝居の良さってそういうところなんだなと改めて思った良い機会でした。
古典歌舞伎という意味では、義経千本桜を全段2時間45分で上演することは、
ものすごい挑戦(ですよね?きっと)。
特に古典では、まずお話の概要を知っているか知らないかによって大きな差があって、
ふだん使い慣れない言葉の海では、初見や私みたいなニワカでは、100%楽しむことは
できないと思うのです。
それを緩和させて、知らない人もわかる。楽しむことができる。
これが花組芝居の花組芝居たる所以だと思うのです。
だからたくさんの人に観てほしい。
今回、3つの驚きがありました。
一つ目は静御前を演じた永澤さん。
所作がとても美しくて、花組芝居のベテランさんだと思い込んで「誰?」と思って。
声もとても綺麗で。まるで入りたてとは思えなかった。
二つ目は狐の田仁屋さん。
身体能力の高さと、何といっても可愛らしさにズキュン。
欄干から足を外すのにはヒヤッとしました。
二回観て、お芝居と知ってホッとしました。
三つ目は桂さん。
碇を括り付けて、放った後の足の裏。
碇の重さに負けて腰から引っ張られる、足の裏が見える感じ。
控えめに言って最高でした。
三つ目は、歌舞伎に精通している、一緒に行った友人が教えてくれました。
歌舞伎を知らなくても楽しめるけれど、知っているともっと楽しい。
花組芝居はそれを教えてくれる、ネオ歌舞伎団体なんだなあと、心の底から思いました。
今度の公演も、楽しみにしています。
ありがとうございました。
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