2017年11月5日日曜日

文字起こし Back Space Pass 第9曼荼羅編③

(57:19)
大阪・東京と曼荼羅の開催をありがとうございました。
開催時に新しい機材は購入されましたか。
また、機材を購入されたのでしたら、松村舞台監督に報告しましたか。

一部報告しませんでした。
何を買ったというかですね、先ほどお話しましたパッドですね、光るボタンの「スタンド」を、色々なスタンドをアレンジして作ったんですが、これのパーツを買って、私しか組み立て方がわかんないようなものを2本作りまして、いきなり東京で松村監督に「組み立てよ」と言って、叱られたのは私です。
えー、では次行きます。

(58:25)
今回のライブで背後に飾ってあった、大きな曼荼羅版はどなたが作ったものですか。

ちょっとすいません(笑・扇子で顔隠す)。
えーとですね、あのー、これは舞台、美術屋さんです。
「どなた」と言われても、私はちょっと、面識のない方だったと思います。
これらのものは皆、松村舞台監督が手配いたします。

えー次。これもさっき答えちゃったな……。

(59:12)
東京公演の途中、松村舞台監督がレーザーハープ前に登場されていらっしゃいましたが、毎回曲の途中で何をされていらしたのですか。

え?そんなことありました?
えーっと、何だ……そんなことありました?
(リスナーに対して)あったかどうか、答えよ。
……えと、これ時間差があるからな……。

んーと、えーと、松村監督が気にしていたことは知っていました。
つまりですね、レーザーが、ハーフミラーから漏れたレーザーが、TAZZのボタンに当たって、発光しているように見えているのが気になったと。
それを直しに来た、というのは聞いたことありますけれども、それ以外はちょっと覚えていないですね。覚えていないのと、報告を受けておりません。
では次です。

んー……あぁー……こういうのは、そうですねぇ。

(1:00:35)
大阪と東京公演の間に日程の空きがあったのはなぜか。と。

いうことなんですが、ホールが無いんですよ、会場が無いんです。
今、東京中のイベント会場やコンサートホールが、東京オリンピックのために改装中なんですね。で、殆ど無いんです。
で、その無い中で、ライブハウス等、そういうイベント会場、取り合いになっていて、なかなか押さえられないんですよね。
そういう事情であります。以上。

えーっと、それから、次ですね。ウン。

(1:01:36)
「第9曼荼羅」というタイトルの由来について述べよ。

まずですね、第9曼荼羅の特設サイトに行くと、なんか御託並んでますよね。
「数量の意味漂白する」と、いうようなことを書いてたと思います。
つまりですね、私はメジャーではありません。ので、結果論としてステルスメジャーですけれども、私は質的にはメジャーじゃないです。

で、メジャーとメジャーじゃないのはどこで区別付けるかというと、勿論「数」だと思いますね。
支持者というかネームバリューというか、「バリュー」が問題になるんですけれども、そういう、例えば9万とか10万とか「意味ないよ」ということですね。
私は、「フォロアーが10人でも、フォロアーが10万人でも全く変わりありません」というのが、その「数の意味漂白」ということを主張しているわけですね。

で、普通は9万という大きな数字にたどり着くと、何か「やり遂げた」みたいな、やり遂げて、成し遂げたものが称賛されたりとか、力を得たりとか、賛同を得たりとか、つまりそういう評価、ご褒美を受けるようになるじゃないですか。
例えば、じゃ、武道館でやってステータスシンボルみたいなことになったりとか。

で、要するにそういう世俗的な「数量こそ価値」みたいなところと最も遠い「曼荼羅的世界観」、つまりそっからの離脱(「数量こそ価値」からの離脱)というか、(離脱)に繋がるイメージとして「曼荼羅」があって、「9万」という音の響きから、「9曼荼羅」という言葉が浮かんだわけですね。
で、9曼荼羅に「第」を付けると、かっこいい、「第9曼荼羅」っつうと、なんか「第六ポンプ(※)」みたいで、何かの何かみたいだ、ということで、「第9曼荼羅」ということにしました。

※パオロ・バチガルピの小説のタイトル(他著書「ねじまき少女」など)。

で、これを周りの人に伝えたときの反応など、というのは、よく「ヒラサワは宗教っぽい」と言われたりとか……それを「褒めている」ニュアンスとは逆の意味で「宗教っぽい」というニュアンスで語る人がいたりしますけれども、宗教に対するイメージというのがだいぶおかしくなっておりまして、勿論 新興宗教はいけないんですけれども、そういう意味で、そういった偏見とか先入観がない人たちなので、周囲の人たちというのは。
ま「第9曼荼羅」と言ったときに、「九会曼荼羅みたいでかっこいい」とかですね、普通にかっこいいと言っていただけました。ということであります。

あ! ま、いいや。えーっと。

(1:05:57)
前回のBSPで予告されていた、デストロイ中のギターからの撮影をされていたと思いますが、期待されていた乱暴な映像は撮れましたでしょうか。

これ面白い映像が撮れていますね。ちょっとさわりを、お見せしましょうか。
ちょっとさわり、じゃあお見せします(1:06:25)。

とまあ、そういう感じですね。ええ。ま、ジェットコースターみたいな映像ですね。
何回も使えるもんじゃないないなと。

これがですね、会人のSSHOのチェロにも仕掛けてあります。
それからTAZZの、最初バイオリンに仕込んだんですが演奏できないというので、TAZZのボタン類のところにも仕掛けてありますが、果たしてこれ、ぐらぐら揺れていたので、もしかしたら、揺れているがために面白い映像に鳴ってる可能性があります。ということです。
ではまだちょっと、まだ質問はあるので、どんどん行っちゃいましょうね。

(1:07:54)
照明が大変美しかった印象があるのですが、照明というのは師匠がどれぐらい指示を出されるのでしょうか。

通常は、それほど指示と言えるようなものは出しません。
出てきたプランに対して「んーこれは」というようなことを言ったりする場合がたまにあります。
ですが、基本的には照明のチーフが考えたもので行きます。
で、今回はですね、実はちょっと注文がありました。

お気付きの方がいるかどうか、ピンスポットが使われていないんです。
今回はピンスポットを使わないでくれと。で、それを補うように他の証明のアレンジをしてみてくれないかということでお願いしました。
で、結果、すごい美しい照明になったと思います。

なぜ「ピンスポットを使わないでくれ」と言ったかというと、ピンスポットというのは、ライブ中には、お客さんの視線を一点にフォーカスさせるのに非常に有効な効果を持つんですが、これがDVD等になった時には、何かのっぺりした映像になってしまったりするんですね。

で、今回ちょっと、ピンスポットを使わない照明で撮影するとどうなるかというのを見てみたかったのと、それから昔、P-MODELは「照明の色を一切使わないライブ」というのをやっていたんですね。
その頃にもピンスポットを使わず、「白照明だけ」と「客席に当てる照明」というのをやってたんですけども、こういう実験的な、ま、ニューウェーブの人たちってそういうことをよくやっていたんですが、そういうものを今回ちょっとやってみてどうなるか、今の、現代の感覚で照明さんがそれをアレンジするとどうなるのかというのをちょっと見てみたかったので、「ピンスポットを使わないでください」と。
ま補足的に使われている部分もありますけれども、基本的には使われていないということでございます。

(1:10:30)
最終日の公演後は、すぐにホテルへ戻られたのですか。打ち上げなどはされたのでしょうか。

えと、私は打ち上げをやりません。
バンドさんの中には打ち上げが楽しくてライブをやるという方々もいらっしゃるようですが、私は打ち上げをやりません。

勿論、あのね、これわかんないですね、実際、正直訊いてみないとわかんないんですけど、スタッフたちには「どうぞやってきてください」っつって、やってきてもらいます。
しかも中日打ち上げですね。
なんで中日かって言うと、最終日は後片付けに時間がかかるからですね。

で、中日にみんな打ち上げに行くんですが、本当に行きたいかどうか、ちょっと訊いてみないとわかんないですね。
そういう習慣があるからやっているだけなんではないかと、最近うっすらと思うようになりました。

それをやるなら、「じゃこれで飲んできてください」みたいな個人個人に渡していくほうが喜ぶんではないかと、いうようなこともちょっと考えたりもしました。
はい、P-MODEL時代から私は打ち上げはやりません。嫌いなんです。はい。
それから次の質問ですね。

(1:12:16)
TAZZさんのサイレントバイオリンは、純粋にバイオリンとして使用されていたのですか。
それともMIDIコントローラーとして使用されていたのですか。
拙の耳では判断できなかったのでお答えください。ステルス。 と。

えーと、MIDIコントローラーとしては使っておりません。
ただ、私 確認をしておりませんが、あれはオクターバーを使っていたんじゃないかという気はします。つまり1オクターブ下のを出してたんではないかなと。あとで確認してみますが。
それとディレイですね。ディレイマシンを使っておりました。
ですから加工された音には聴こえていたと思います。
では次です。

(1:13:19)
会人の二人には口が無いように見えるのですが、何を食べているんでしょうか。

会人はですね、「モツ煮込み」を食べております。
では次の質問です。

(1:13:37)
毎回開演前のBGMの選曲を含めライブが楽しみです。
今回の曲はどなたのチョイスでしょうか。

ライブの客入れ時の選曲は、我が社の、客入れBGM DJ「湯本さん」がやっております。
これ非常に評判が良くて、私も袖で聴いていて「あ、いいなぁ」と思う曲が多いですよね。
で、これ聴きたいですよね。
例えば、湯本さんの選曲の曲が流れているカフェとかあったらいいですよね。
そんなこと、できたらいいですね。
ということで、次です。

(1:14:42)
9万打行かなかった場合はどうするんですか。

これはもうさっきお答えしました。
行くまでやるんです。
手を変え品を変え、あらゆる曲を、二度も三度も演奏してやると、いうことです。

(1:15:05)
もう会人さんたちには会えないんですか。寂しすぎます。なんとかしてください。

そうですね、会人、また何かの機会にお願いしたいと思いますね。
ただ会人、あのパフォーマンスが面白いので、ヒラサワ食われてしまうという危機感があります。
とにかくそれでも会人は面白いのでぜひ何かの機会にまたお願いたいと思います。
ということでですね、ちょっとじゃあ、新しい質問などを見つつですね……。

(1:16:00)
グッズのラップパンツをなんで履いたんだ。 という質問がありましたね。

これ、誤解です。
「なんで私の衣装をグッズで売ったんだ」というのが正しい論理です。
つまりですね、私の衣装を作っているときに、作っている人が「これだと量産できますね」みたいなことを物販企画部長に言っちゃったんですね。
で、ここぞとばかりに量産してしまったというのが物販です。
ですから逆です。私が物販を履いたんじゃなくて、私の衣装を物販にされたんです。
やめてください。ということですね。

それから……。あー。

(1:17:10)
今回のライブで機材トラブルはなかったように見えるが。

という質問がありますが、無くはないと思いますよ。
色々あったと思いますが、気が付かなければそれまで、ということですね。

それから……ちょっと待ってくださいね。新しい質問を拾ってみますが……
なんかあまりないですね。

(1:18:09)
新しいギター ですね。

新しいギターを調達しました。
これはですね、次のアルバムの発表とビジュアル関係の公開と同時に公開されると思います。
で、まだ出来上がってこないんですけれども、もうすぐ納品らしいんですけれども。
そこでチェックをして、良ければそのまま行くという感じです。


Outro

ということで、そろそろ質問も終わり、あ、まだまだあるんですが、大体重複していたりとかですね、あんまり答えたくないなぁとか、どうやって答えていいかわかんない、みたいなものなので、そろそろ終わりにしますかね。

ということで今回は何の事故もなく、この放送、実に単純なことしかやっていないんですが、こういうに限って何だかわかんない事故が起きるのが常々で、今回は無事、何も起こってないと思います。
無事、このまま終わることができると思います。

この度もご視聴いただきまして、ありがとうございました。
それでは、また次回のBack Space Passまで、ごきげんよう。





文字起こし Back Space Pass 第9曼荼羅編②

質問コーナー(23:37~)

えー、じゃ、そろそろ皆さんの質問にお答えしていくことにします。
あの、大阪に関しては、沢山質問いただきました。
11年ぶりに来てどうだったのかとか、次はやってくれるのかとかっていう。
それはもう冒頭でお答えした通りで、その質問は省かせていただきます。
それで、質問はランダムにピックアップしておりまして、もしかしたら同じ質問者の質問を取り上げてしまうかもしれませんがご容赦ください。
いちいち調べずにピックアップしてしまっています。
ということで、じゃ、始めましょう。
では質問です。

(24:29)
打数センサーは何を使用しているのでしょうか。システム構成も知りたいです。ということです。

まず打数センサーは、スネアドラムにだけ付いております。
スネアドラムが何発叩かれたか、ということをカウントするシステムなんですが、まず、スネアドラムの淵にこういうものが付いております(25:01)。
この左上の方にに見える、これがセンサーですね。

昔はこういうものが無くて、ちょうどP-MODELがドラムの音をいったんシンセサイザーに通して、それを加工して出すというのをライブでやっていた頃にはこんないいものはなくて、マイクを使ってやっていたんですが、これが、非常に細かくキャッチしてくれます。

例えば強い音……マイクですと、例えば強い音は拾うんだけれども弱い音はカウントしないというような状況が生じてしまいがちなんですが、ドラム用のセンサーですので、これが強い音から弱い音まで拾ってくれると。非常に解像度高く拾ってくれると。

ですから、例えばスネアを思いっきりバン!と叩いたあとに、細かくこう縮緬状にダラララとやってるような時でもカウントしています。
で、この音が他の音にかき消されて聞こえていない場合でもカウントしてしまいますので、「叩いていないのにカウントしているんじゃないか」と思った方がいるようですが、質問にもありましたけれども、そうではなくて、非常に細かく小さな音、ほとんどスティックが触れる程度のものまで拾っています。

これで拾った音を、ここに送ります(26:58)。
これは、いわゆるドラムシンセサイ……なんて言うんでしょうかねコレ、デジタルドラムってい言うんでしょうかね。
この中には何百種類というドラムの音が仕込まれていまして、ライブでシンセドラムの音とか、生ドラムの音とか、生ドラムも色んな場所で叩いた音とか出すことができるんですが実は、今回はその音は使用せず、この機械を通すことによって、音声信号だったものをMIDI信号に変換するということをやっています。

MIDI信号に変換されたものは、USBを通してコンピューターの中に送って処理することができます。
これはオーディオ信号ではなく、デジタル化されたMIDI信号ですので、その後、色々扱いやすいという状況になります。
そうしておいて、スタッフが作ったプログラムですね、打数カウントプログラムに送られて、そのプログラムから、今度はLEDモニターに送られて、会場で表示されるというようなシステムでありました。

ちょうどLEDモニターが、非常にシンプルな、電光掲示板のような演出で使っていましたけれども、実は映像も流せるということで、急遽、東京では映像も、二日目から流しました。
というのが、打数センサーのシステムです。

今ちょっと言ってしまったので続けて全部お話しますけれども、東京では途中で映像を流しました。
あの映像というのは、大阪で発売されました、メモリアルカードを買うとダウンロードできるコンテンツの中に入っていたムービーです。
それで、「打数モジュールの使用許可申請をしているところ」を東京では上映いたしました。

なぜかと言いますと、東京のステージは非常に暑くて、上領さんを休ませなければいけないと。
上領さんは肝が据わってますから、一日目で大変だったということを告白してますけれども、泣き言を言ったわけではないです。
でも私の判断で、これはちょっと休ませなければいけないと、いうことで、映像を挟むことにしました。ということです。
では次の質問に行きたいと思います。

(30:39)
これまでのライブでは、ヒラサワ的世界観という、どの文化にも属さない唯一無二の雰囲気を感じておりました。
しかし今回のライブは松(SSHO)や鶴(TAZZ)などの、袴的衣装などの、随所に日本的世界観、「和」を感じました。
これには何か師匠の中で心境の変化があったんでしょうか。

というご質問ですが、変化はございません。
和というか、日本的世界観というのは、直接その意匠を採用するまでもなく、現代的な意匠というかデザインというか、そういうものに託して、機能させるということはずっとやってきていることでありまして、特に殊更、今回「そうだ、ジャパンで行こう。」みたいな発想はございませんでした。ということです。

かつですね、上領さんが袴を持っているという。
これ、あの、袴を持っているドラマーはいないと思いますけれども。
上領さんの方から「袴はどうですか?」という提案がありまして、「ぜひやってください」ということでお願いしました。

で、それによって、実は上領さんがステージに登場する経路も変更しました。
最短距離でドラムの位置まで行ってもらうつもりだったんですが、反対側から出て、ステージを横断してドラムまで行くという、その間に袴姿を見ていただくという演出に変更しております。
上領さん、袴姿、非常に似合ったと思います。ということです。
では次の質問です。

(32:42)
すっかり今回のライブの顔となった会人のお二人ですが、あのキャラクターの発想はどこから来たものでしょうか。
またパフォーマンスにはどのようにお感じでしたでしょうか。
演奏、我々の反応の両側面から伺います。

ということなんですが、まず、他の質問にもありましたけれども、会人はスーツ姿でマスクを付けていて暑くないのか、それから視界が悪くないのか、というご質問が他でもありましたけれども、まずあれは「マスク」ではなく「顔」です。
「会人」という種類の亞人間というか、会人の方が我々人類よりも進化しているんですけれども、あれは、顔です。
ということで、「キャラクター」ではなく「会人」です。
パフォーマンスは、会人の文化から自然に湧き出る身体の動きとか、そういうものに準拠しております。
もし街で会人に会ったら、ぜひとも、そのように思い出していただいて、「お面を外してください」とか、そういう失礼なことを言わないようにお願いいたします。
では次の質問です。

(34:27)
新譜、第9曼荼羅について平沢さんはどのようなイメージをもって制作されたのかお聞きしたいです。

新譜というのは「第9曼荼羅」という、配信された曲のことですよね?
この曲についての質問も他にありましたね。
なぜ、「サイボーグ」の逆回しが入っているのかとか、その辺にどんな意図があるのかとか、っていう質問にも併せてお答えしようと思いますが。

まず、そうですね、「円環」というか「始まりは終わり…は始まり」みたいな曼荼羅的な円環という意味で、最初の第9曼荼羅スタート時点の曲を最後に、第9曼荼羅で繋ぐと。
つまり逆回しですので、お尻と頭を繋ぐと。ウロボロスですね。要するに。
ウロボロスのような、と、円環というか円形というか、曼荼羅的な発想ですね。
そのようなイメージから作られています。

それから、「90,000打に達したのに何でめでたい感じがしないんだ」という質問もありましたけれども、これはですね、この曲の作り方というのは、私の意図というよりも、そこに与えられた状況とか素材とかいうものから必然的にできるもので、私の意図はあまり介入しないという考えのもとに作られています。
ですから、まず「サイボーグ」のボーカルトラックがあり、これの逆回しと編集から始まるわけです。
そこから可能な構成を積み重ねてゆく結果、あのような状況、あのようなムードを持った楽曲になったということであります。
以上、第9曼荼羅についてでした。
それでは次ですね。

(37:32)
打数に関してはドラマーにお任せだったと平野さんがツイートされていましたが、演奏の内容自体に関して、上領さんに何か指示したことはあったのでしょうか。

これ質問が二つになっていますね。
要は、上領さんに演奏に関して何か注文を出したのかどうかということだと思いますが……、あ、平野さんというのはウチのスタッフですね、はい。女子社員ですね、はい。

上領さんにはですね、ほとんどと言っていいほど指示は出していません。
「上領さんなので、任せておけば大丈夫」ということで。
ま、二人で「ここはこうしたほうがいいかもね」みたいなことはありましたけれども、とにかく上領さんありき、ということでした。
では次行きます。

(38:47)
楽屋では何を飲みますか。温かいお茶を淹れますか。何種類かありますか。

楽屋ではですね、ケータリングのお姉さんというのが廊下にいるんですよ。
廊下に行くとですね、日本茶、それからコーヒー紅茶、それから冷たい飲み物、コーラ、ウーロン茶、ポカリスエット、水、等が置いてあるんです。
そういうところで、だいたいコーヒーか、日本茶、いただいております。
以上です。エー次。

(39:46)
イヤーモニターにはどんな音声が流れているのですか。

イヤーモニターにはまず楽曲のオケが聞こえてますね。
それと「クリック」と言って、カッカッカッカッという音がずーっと流れています。

で、例えばですね、何故それが流れているかというと、オケは打ち込みでされているものなので、バンド演奏とは違うんですね。
バンド演奏というのは、例えば途中でブレイクして音が途切れたとして、次に始まる時にはメンバー同士の呼吸というか、そういうものによって、次の「ジャーン」が出せるんです。

ところが、打ち込まれたオケというのは私の呼吸なんか知ったこっちゃないですので、勝手に行っちゃうわけですね。
私はそっちに合わせなきゃいけないので、無音の状態でもクリックが鳴っていないとリズムを外してしまうと。

にもかかわらず、東京かどっかで歌の出だし間違えたのは何故かというのはまた別の問題であります。という感じです。

それと、緊急時の指示音声というものが、イヤーモニターから流れてきます。
それで、そうですね、別の質問の中に「観客が歌を歌ったり、手拍子を取ったりしてやりづらくないか」というのがあったんですが、聞こえておりません。

会場の音をイヤーモニターに返すことは可能です。
で、観客がワーッと騒げばそれだけこっちもテンション上がるみたいなことは可能なんですが、そんなことするとね、やりにくいんですよ。

まして観客が、よく皆さん経験してるというか、DVDなんかを他のバンドでも観ててもわかると思うんですが、客が手拍子をし始めると、最初のうちは演奏と合っているんですけどだんだんずれてきますよね。
で、ずれてきてるのに、乱れないと。

これはなぜかというとバンドさんには聞こえていないんです。
聞こえてたらとにかく多勢に無勢ですから、素人のリズムに巻き込まれてはならないという事情がございますので、客の音は聞こえておりません。
ですから「ヒラサワ」と呼んでも聞こえません。
ということです。

それからついでにお話ししましょう。
勿論皆さんが歌っている歌声は聞こえません。
で、なんかあの、「客が歌って嬉しかったか」みたいなこと、なんか恍惚と、感極まってるんじゃないかみたいな見方をされている質問もありましたけれども、そんなことはございません。
ま、「勝手に歌うなら歌え」と。別に、止めもしないし催促もしない。
「好きにやればいいじゃない」という感じでございます。
次です。

(44:06)
以前のEVOと今回のケミカルコーティングのEVOでは、色の他に仕様や音色などの違いはありますか。

今回はですね、いつも使っているEVOは、東京では別バージョンを……ア東京じゃねぇや大阪もそうだったのか、新しいバージョンを使ってます。
化学薬品で表面を磨き上げたみたいな、ツルツルの感じですね。
前のバージョンはアルミのヘアライン仕上げみたいな、ちょっとこう霞んだ、いわゆるアルミっぽいものだったんですが、今回はもっとピカピカに磨かれたように見えるものでした。

これは、音は同じです。あの、オリジナルのEVOと同じです。
私が普段使っているのはオリジナルのEVOとはちょっと仕様が違いまして、若干音も……ま、かなり音も違うんですが、今回はノーマルの仕様のまま使いました。
ということで、市販されているものと同じです。今回は。
で次ですね。

これは「サイボーグ」に関する……あ、同じ……これはもう答えちゃいましたね。

(46:07)
ライブ前から東京入りされているので、しばらくは普段と違う生活スタイルになると思うのですが、これだけは欠かせないという日課などはありますか。

あります。呼吸法ですね。呼吸法はどこに行ってもやります。
呼吸法と自律訓練法というか、呼吸法から繋がっていく瞑想法なんですけれども、これは、地球上のどこにいてもやります。
はい、以上です。

(46:50)
会人の二人が操作していたパネルはなんという楽器なのでしょうか。

はい、えーと、まず、こういうものですね(47:00)。
これはTAZZが使っていたもので、これは「Launchpad」というものです。
それからSSHOが使っていたのは「Push 2」と言われているもので、ほぼ同じものです。

これはどういうものかというとですね、要は鍵盤、普通のキーボードの白黒鍵盤をこういうふうに格子状に並べただけのものですね。

特に新しいものではなくてですね、まぁ、「光る」という意味においてちょっと新しいかもしれないのと、それから、打ち込み用のキーボードというのは音楽的な、その「楽音」だけではなくて、様々な命令を送受信できるようになっているんです。
それの「四角い形版」というのがこういうものです。

要はDJとかですね、それから最近のダブステップみたいな、人前で恥ずかしい行為を、つか、人に見せるべきではなさそうな、ウチで作ってきたものを順番変えて出す、みたいな。で、「ライブです。」みたいな。

……すいません、つまりこういうのってね、80年代にさんざんやられていて、もう終了しているんですけど、こういう機材が出てきてしまったもんだから、みんな、なんか「新しいものに触れている喜び」みたいなものでやってるんですけど、別に新しくないです。
で。そういうもんです。
ですから例えばこういうものの利点というのは、四角いので場所が(を)とらない、それから光るので、見て面白い、というところでしょうかね。

で。今回はTAZZとSSHOは二人ともこれを使いました。
これを使って何を鳴らしているかというと、ま、音源を鳴らしているんですけれども、ここからエイブルトンライブという、いわゆるライブ定番みたいな、ミュージシャン皆使ってるみたいな……今日はちょっと毒舌に差し掛かっておりますので、セーブしたいと思います。
というものです。よろしいでしょうか。

それから……次の質問です。これもさっき答えちゃったな……

(50:23)
今回レーザーハープのレーザーが客席に向かって照射されていなかったのはなぜか。

ということなんですが、これ事情がありまして。
ある日を境にレーザーハープのグリーンのレーザーが弱くなっているのにお気づきだと思います。
最初はレーザーの発信機、レーザーのモジュールをですね、2本使って1本のレーザービームを出していました。
ですから非常に高出力で、明るいんですね。

ところが、モジュールが、発信機が1個壊れてしまって、半分でやっているんです。
で、半分だとちょっと弱くてですね、客席のほうに照射するにはちょっと足りないと。

ではなぜ、もう一本修理するなり追加するなりしないのかというとですね、色々ヤバイ事情がありまして、つまり、高出力のレーザーというのは輸入できたりできなかったりする際どいところにあるんですね。

それをメーカー側がなんか「仕様を偽って税関をすり抜けてしまう」みたいなこともあったりなかったりして、そのような事情があってですね、なかなか調達できないという事情です。

でもあれは、確かに私も綺麗なものだと思いますし、ただ、毎回出てても面白くないなぁ、というのもありますけれども、またできれば復活させたいなとは思っております。

えーでは次、行きますが、まだこれ選んだものの半分も行ってないんじゃないかな。
えーと、今どこまで行ったっけ。

(52:57)
今回の公演は「ホログラムを登る男」と「白虎夜」を軸に組まれたセットリストでしたが、この二つのアルバムからの選曲が多かったこと、また、東京・大阪での選曲が同じであったことにはどのような意図があったのでしょうか。

多分今までの話で想像できたんではないかと思いますが、「打数のプランを立てやすいから」です。
全く同じ曲であれば計算しやすい、ということです。
それからですね、まず選曲につては、連打をする曲を取り入れている。
「サイボーグ」とかですね、「パレード」とかですね。そういうものですね。
打数を稼ぐために連打をする曲を取り入れています。

最初にその連打曲を選曲して、それに馴染みのいいものという選曲をしていった結果が第9曼荼羅のセットリスト内容です。ということでご理解ください。
えーでは次の質問です。

(54:30)
いつも華麗なレーザーハープ裁きですが、今回の第9曼荼羅の曲の中でも、一番改心の出来だったと平沢さんが思う振付はどの曲のどの部分ですか。

これ見てればわかると思うんですけど、順番は殆ど全曲同じです。
上左右、下左右という順番で動くようになっています。殆どが。勿論例外もあります。

自分で一番面白いなぁと思った動きがですね、「Dustoid」?
何かの時の「Dustoid」かな……か何かだったと。
あと「論理空軍」、何かのときの「論理空軍」……だったような気がします。

で、あの頃はですね、ごくごく生真面目に、なるべく面白いフォームになるように生真面目に構成していたんですが、そうすると覚えられないという事情があるのと、仕込みが大変だということもありまして、やめました。

ただ、出てくる順番はほぼ同でも、手を変えるとか……例えば左の一番を弾くのに……これ一番と言います、一番を弾くのに右手を出す、次に二番を引くのに左手を出す、というような、アレンジの仕方で動きが変わったように見えるようになっています。

それと、譜面があります。
今回からレーザーハープのタブ譜を作りました。
そのタブ譜を使って演奏しております。ということです。

では次ですね。
ちょっと待ってください、あと3分ですか。
ちょっと、かなりまだあるので、ちょっと延長しましょうか。
ま、私がやめたいと思うまでやりますかね……まいいや、適当にやります。

次……




文字起こし Back Space Pass 第9曼荼羅編①

口上(0:55~)

こんばんは。ヒラサワでございます。
第9曼荼羅 終了いたしまして、おかげさまで沢山の皆さま、ご来場いただきまして、誠にありがとうございました。

ヒラサワtwitterフォロアーがついに9万人に達してしまったということで、これ実に、あってはならないけしからん事態であります。
にもかかわらずですね、9万フォロアー達成記念ライブを終わって間もなく10万人に達していると。
絶対、世の中おかしくなっております。私ごときに10万人の支持者がいてはならないと、私自身は、かように思うわけです。

で、第9万曼荼羅 終わったばかりなのに10万人の記念イベントをやるのかやらないのかということを色々言われておりますが……まだ何も考えておりません。

このあとですね、いま新譜の制作に入らなければいけないのですが、色々あってなかなか思うようにはいかないということで、twitterイベントのことなど、とりあえず考えていらんないという状態でございます。

それで、今回はですね、久々に、11年ぶりに大阪に行きまして、ライブをやりました。
で、もうだいぶ前から大阪……というか東京以外ではライブをやらなくなっておりまして、様々な事情がありますけれども、一番大きな事情は「ヒラサワの動員力では赤字が出る」という理由が最大の原因です。

で、ま、小さなライブハウス等を回る規模の、昔のようなツアーでしたらそこそこやっていけるのですが、今の規模のまま地方に持っていくと動員力が足りないということで、今までやらずにいたわけですが、まぁ9万人にフォロアーが達したということで、まぁこれが嘘でないのであれば、大阪行っても何とかなるんではないかと、いうことで行ってみたら何とかなりました。

何とかなりましたので、質問のほうにもですね、多く寄せられているんですが、「次の大阪はあるのか」と……いうことでございましたら、「ございます」。
まだいつになるかは決定しておりませんが、次にコンサートのパッケージをやるときにはですね、今後は東京・大阪とパッケージされてくるはずだと思いますので、どうぞご期待していただくと同時にですね、相変わらずのご贔屓、何卒よろしくお願い申し上げます。


上領さんと会人の参加について(4:37~)

ということで、ライブに関してのエピソードなどを話したいと思いますが、まず今回は、残念ながら今までのように、大きなミスとか大きな事件とか、ヒラサワのバカバカしいほどの基本的な失敗とかっていうのは残念ながらございませんでした。

というのでなかなか話題に乏しいんですけれども、ま、最大の話題と言えば、会人の参加と、そしてドラマーの上領さんの参加だと思います。

上領さんの参加について、「なぜそうしたのか」という質問が多々ありました。
で、さらに「なぜ大阪には来なかったのか」ということも併せてお話したいと思いますけれども、まず、勿論「ドラマーを起用するならば上領さん」と。
(それ)以外にはないと、今回は思っておりました。

というのは、上領さんというのは、ドラマーの中でもかなり柔軟、ああ見えて柔軟で、しかも応用力があると。
で、かつ、打ち込みのバンドも得意であると。

普通、ドラマーっていうのは打ち込みの演奏に合わせるのは非常に大変なんですけれども、上領さんはそれもOKということで、上領さんしかないなと。
(そう)思ってスケジュールを調整しようと思ったら、なんと大阪の日程の時には「フランスに行っている」ということになりまして。
ではどうしようかということで、会人、何でもできる会人をお誘いしたわけですね。

勿論会人はですね、会人のTAZZですね。
TAZZは東京ではバイオリンその他の演奏をやっておりましたけれども、大阪ではスネアドラムとそれからシモンズ……懐かしい、昔懐かしいシモンズ……私はそれほど好きでないシモンズ……というシンセドラムの先祖、元祖……でもないんですけれども、六角形のデジタルシンセドラムパッドなどの演奏をTAZZにお願いいたしまして、TAZZは快くOKしてくださいました。


打数の危機的状況(8:06~)

で、大阪はとにかくTAZZができるだけ打数を稼ぐと。
それで東京に来て、上領さんにバトンタッチ。
たとえ大阪で打数が足りなかったとしても、上領さんなら何とかしてくれるだろうと。
全員そのように期待しておりまして、安心して東京までやってまいりました。

ま、見事に上領さんは90,000打、達成してくれたわけなんですけれども、ここでやはり最大のエピソードというのは、東京最終日に、最後の曲に到達したときに、約40,000打足りないと。40,000打じゃないか、4,000打か。4,000打、足りないと。
1曲で4,000打どうやってカバーするんだ、という危機的状態に陥ったことですね。

あとでシステムの詳細はご説明いたしますが、スネアドラムにセンサーがついておりまして、それで打数をこうカウントしているんですが、カウントした打数がログとして残っているんですね。
全てそのログを見れば、この曲に何打叩いたかというのが記録されておりまして、東京に来たとき上領さんが、大体1曲平均何打ぐらいのペースで叩いていけばいいのかというのも、プランすることができるんですね。

本番前にそのログを見まして、スタッフと綿密な打ち合わせをしまして、大体平均これだけ1曲打っていけば楽勝だと。
途中、多めにオカズを入れたりとかですね、それから「打数モジュール」ですか。
打数を増やすための曲を延長させるモジュールを全部有効に使っていけば、90,000打は楽勝だろうという予測のもとに、東京を、全員が安心しながらライブを行っていたんですが、なんと、最終曲で4,000打も足りないと。

「どうしてくれるんだ上領さん!」と、いう事態が生じまして、もし打数が万が一足りなければ、例えばアンコールの時に、本番でやった曲をもう一度引っ張り出してきて、何回も何回もやると。90,000打になるまで何度も同じ曲をやるというような対策というのは考えていたんですが。
それとですね、オーロラという曲の最後に、任意の……何ていうんですか、延長サイズを設けて、そこである程度調整しながらプランを立てていくという戦略も進行させていたんですけれども、しかし、最後の最後で調整しなければならないのが4,000打というのは、もう非常に危機的な状態であります。

しかしですね、もうオーロラが終わって、最終コーナーで、連打が、打数稼ぎのセッションが始まってしまったんですね。本番中に。
このまま4,000打に行くのかどうか、ちょっと上領さんと目くばせで状況を把握したいなぁと思ったんですが、どうも目をつぶって演奏しているし、入り込んでいるということで、ちょっと状況がわからなかったと。

そこでヒラサワはですね、もう上領さんに任せようと、思ったわけですね。
上領さんていうのは……ゲホッ……ちょっと待ってくださいね……。
上領さんというのはですね、ああ見えてすごい男気の人なんですね。
すごい頼れるお兄さんというか、やるときはやるっていう人なんですよ。
それで、4,000打が無理かどうかはとにかく上領さんに任せるしかないと。
ヘタなところで私が止めに入ってしまうと、上領さんの男が廃るということもありまして、とにかく任せると。

任せるにしても「4,000打というのは何事だ!」ということだったんですが、始まってしまったからにはしょうがない。
途中もう苦しそうでしたが、何度も止めようと思ったんですけれども、「いや、もう少し様子を見てみよう」ということで様子を見ていたら、もうダメかと思った頃に、リズムのスピードを上げたんですね。さすがプロですねあの人。
普通なら、私は「ここでへたっていって、スピードが落ちていって、ズダン!と終わる」と思ったら、スピードを逆に上げたという。ニクイですね。

それで見事4,000打を達成したということで、本当に手に汗握る、また、上領さんでなければ成立しえなかった、非常に馬鹿げたことをテーマに持ったライブだったんですけれども、まぁこういうのは、皆さんシンプルなものほど共有しやすいのと、それから「これは疲れてしまう」「これは大変だぁ」みたいなことには共感しやすい、というか感情移入しやすいというので、皆さん一体となって、なんか意味わかんないんですけど、そのような体育会系の共感みたいなものが会場に満ち満ちまして、無事、90,000打を達成したというライブでございました。

これ、もちろんDVDに収録されますけれども、最終日はほんとにすごかったですね。
はい、そういうことでございます。


とんでもない楽屋(16:19~)

あとですね、私のほうからお話できることといえば、そうですね、楽屋ですね。
すでにご存じの方もいるかと思いますが、楽屋が「とんでもない楽屋」なんですね。

ものすごい広い、そうですね、30畳以上ありますかね、の、巨大な楽屋がありまして。
非常に悪趣味の壁紙、悪趣味のソファ、悪趣味のテーブル、悪趣味な調度品、というもので飾られておりまして。
さらに螺旋階段があって上っていくと、巨大なハート形のソファと、ジャグジーバスと。
非常に……いったいこれを好む人はどういう人なのかと。
お金をかけてここまで下品にする人は誰なのかと、いう、豪華な豪華な楽屋が一つありまして。

私はその楽屋を使わずですね……もちろん広いので快適なんですね、キッチンもありまして、製氷機もあると。
ソファもでーんとあって非常に快適なんですが、これを、会人と上領さんに使っていただきました。
で、私は、小さな小さな、そうですね、10畳ぐらいかな、の、いわゆる「よくある小さな楽屋」みたいなものを使わしていただきまして、ひっそりと、心穏やかに過ごしておりました。

もちろん豪華な、ゴージャスな楽屋というのはですね、ステージに最も近い場所に位置しているんですね。
こういう位置関係というのは「主役が使います」という意味なわけです。
私はステージから一番遠い、つまりスタッフ控室みたいなところ、ええ、ここに陣取りまして。
ちょうどスタッフが溜まっている場所のすぐ隣ですね。
ここのドアを開けっ放しにしまして、いつものように、心静かに過ごさしていただきました。
ということですかね。


ロボットカメラ(19:37~)

あ、あと、ロボットカメラ。
私の鍼の先生が、元ロボットエンジニアだということで、そういう話を聞くともうすぐに使ってしまおうと思うのが私で、ロボットカメラを作っていただいております。
大阪、東京とどんどんバージョンが変わってきまして、現在新たに作り直しているバージョン2というのが、非常にかっこいいんですが、これがまだできておりませんで。
まずちょっと写真をお見せしましょうかね。非常にかわいらしいので。

これがロボットカメラです(20:26)。
大阪で、最初の日は三脚が付いていなかったんですが、二日目か三日目にこの三脚が付きました。
ステージの前面に、こう白い線が引かれておりまして、この線の上を走ると。
この線を感知して走る、という仕組みになっております。
この時は直線ですが、東京では線をカーブさせまして、ちょっと私の右側の方まで回り込んでくるという動きをしておりました。

これはですね、上のほうを見ていただくとわかると思うんですが、赤外線の受信機が付いておりまして、赤外線を発射する小さな機械を私の胸のあたりにこう設置してですね、それを追いかけるという仕組みになっております。

まぁ赤外線ですので、照明の影響を受けにくいんですが、それでもやっぱりそっぽを向くということがありまして、これも映像を見てみると、そっぽを向いて突然思い出してヒラサワを向き直るという映像もなかなか面白いので、それほど厳しくない状態でチューニングしてもらおうかなと思っております。

2号機はですね、白線を廃止しまして、レーザー光線を追いかけていくという仕組みになっていくそうです。
ちなみにちょっと制作中の2号機を見せていただいたんですが、これはかっこいいですね。
1号機よりも全然かっこいいです。

ということで、次のライブには2号機が登場すると思います。
2号機プラス1号機が、ステージの上を走り回るのではないかと、そのように予測しておりますが、果たしてどうでしょうか。

ということでですね、すでに23分ぐらい経っておりますね。
そちらの映像はちょっと遅れてますんで、もう30分ぐらいになってる…なってないよな、25分、4分ぐらいかな……どうでもいいことにこだわるんじゃないっていうね。