2017年11月5日日曜日

文字起こし Back Space Pass 第9曼荼羅編①

口上(0:55~)

こんばんは。ヒラサワでございます。
第9曼荼羅 終了いたしまして、おかげさまで沢山の皆さま、ご来場いただきまして、誠にありがとうございました。

ヒラサワtwitterフォロアーがついに9万人に達してしまったということで、これ実に、あってはならないけしからん事態であります。
にもかかわらずですね、9万フォロアー達成記念ライブを終わって間もなく10万人に達していると。
絶対、世の中おかしくなっております。私ごときに10万人の支持者がいてはならないと、私自身は、かように思うわけです。

で、第9万曼荼羅 終わったばかりなのに10万人の記念イベントをやるのかやらないのかということを色々言われておりますが……まだ何も考えておりません。

このあとですね、いま新譜の制作に入らなければいけないのですが、色々あってなかなか思うようにはいかないということで、twitterイベントのことなど、とりあえず考えていらんないという状態でございます。

それで、今回はですね、久々に、11年ぶりに大阪に行きまして、ライブをやりました。
で、もうだいぶ前から大阪……というか東京以外ではライブをやらなくなっておりまして、様々な事情がありますけれども、一番大きな事情は「ヒラサワの動員力では赤字が出る」という理由が最大の原因です。

で、ま、小さなライブハウス等を回る規模の、昔のようなツアーでしたらそこそこやっていけるのですが、今の規模のまま地方に持っていくと動員力が足りないということで、今までやらずにいたわけですが、まぁ9万人にフォロアーが達したということで、まぁこれが嘘でないのであれば、大阪行っても何とかなるんではないかと、いうことで行ってみたら何とかなりました。

何とかなりましたので、質問のほうにもですね、多く寄せられているんですが、「次の大阪はあるのか」と……いうことでございましたら、「ございます」。
まだいつになるかは決定しておりませんが、次にコンサートのパッケージをやるときにはですね、今後は東京・大阪とパッケージされてくるはずだと思いますので、どうぞご期待していただくと同時にですね、相変わらずのご贔屓、何卒よろしくお願い申し上げます。


上領さんと会人の参加について(4:37~)

ということで、ライブに関してのエピソードなどを話したいと思いますが、まず今回は、残念ながら今までのように、大きなミスとか大きな事件とか、ヒラサワのバカバカしいほどの基本的な失敗とかっていうのは残念ながらございませんでした。

というのでなかなか話題に乏しいんですけれども、ま、最大の話題と言えば、会人の参加と、そしてドラマーの上領さんの参加だと思います。

上領さんの参加について、「なぜそうしたのか」という質問が多々ありました。
で、さらに「なぜ大阪には来なかったのか」ということも併せてお話したいと思いますけれども、まず、勿論「ドラマーを起用するならば上領さん」と。
(それ)以外にはないと、今回は思っておりました。

というのは、上領さんというのは、ドラマーの中でもかなり柔軟、ああ見えて柔軟で、しかも応用力があると。
で、かつ、打ち込みのバンドも得意であると。

普通、ドラマーっていうのは打ち込みの演奏に合わせるのは非常に大変なんですけれども、上領さんはそれもOKということで、上領さんしかないなと。
(そう)思ってスケジュールを調整しようと思ったら、なんと大阪の日程の時には「フランスに行っている」ということになりまして。
ではどうしようかということで、会人、何でもできる会人をお誘いしたわけですね。

勿論会人はですね、会人のTAZZですね。
TAZZは東京ではバイオリンその他の演奏をやっておりましたけれども、大阪ではスネアドラムとそれからシモンズ……懐かしい、昔懐かしいシモンズ……私はそれほど好きでないシモンズ……というシンセドラムの先祖、元祖……でもないんですけれども、六角形のデジタルシンセドラムパッドなどの演奏をTAZZにお願いいたしまして、TAZZは快くOKしてくださいました。


打数の危機的状況(8:06~)

で、大阪はとにかくTAZZができるだけ打数を稼ぐと。
それで東京に来て、上領さんにバトンタッチ。
たとえ大阪で打数が足りなかったとしても、上領さんなら何とかしてくれるだろうと。
全員そのように期待しておりまして、安心して東京までやってまいりました。

ま、見事に上領さんは90,000打、達成してくれたわけなんですけれども、ここでやはり最大のエピソードというのは、東京最終日に、最後の曲に到達したときに、約40,000打足りないと。40,000打じゃないか、4,000打か。4,000打、足りないと。
1曲で4,000打どうやってカバーするんだ、という危機的状態に陥ったことですね。

あとでシステムの詳細はご説明いたしますが、スネアドラムにセンサーがついておりまして、それで打数をこうカウントしているんですが、カウントした打数がログとして残っているんですね。
全てそのログを見れば、この曲に何打叩いたかというのが記録されておりまして、東京に来たとき上領さんが、大体1曲平均何打ぐらいのペースで叩いていけばいいのかというのも、プランすることができるんですね。

本番前にそのログを見まして、スタッフと綿密な打ち合わせをしまして、大体平均これだけ1曲打っていけば楽勝だと。
途中、多めにオカズを入れたりとかですね、それから「打数モジュール」ですか。
打数を増やすための曲を延長させるモジュールを全部有効に使っていけば、90,000打は楽勝だろうという予測のもとに、東京を、全員が安心しながらライブを行っていたんですが、なんと、最終曲で4,000打も足りないと。

「どうしてくれるんだ上領さん!」と、いう事態が生じまして、もし打数が万が一足りなければ、例えばアンコールの時に、本番でやった曲をもう一度引っ張り出してきて、何回も何回もやると。90,000打になるまで何度も同じ曲をやるというような対策というのは考えていたんですが。
それとですね、オーロラという曲の最後に、任意の……何ていうんですか、延長サイズを設けて、そこである程度調整しながらプランを立てていくという戦略も進行させていたんですけれども、しかし、最後の最後で調整しなければならないのが4,000打というのは、もう非常に危機的な状態であります。

しかしですね、もうオーロラが終わって、最終コーナーで、連打が、打数稼ぎのセッションが始まってしまったんですね。本番中に。
このまま4,000打に行くのかどうか、ちょっと上領さんと目くばせで状況を把握したいなぁと思ったんですが、どうも目をつぶって演奏しているし、入り込んでいるということで、ちょっと状況がわからなかったと。

そこでヒラサワはですね、もう上領さんに任せようと、思ったわけですね。
上領さんていうのは……ゲホッ……ちょっと待ってくださいね……。
上領さんというのはですね、ああ見えてすごい男気の人なんですね。
すごい頼れるお兄さんというか、やるときはやるっていう人なんですよ。
それで、4,000打が無理かどうかはとにかく上領さんに任せるしかないと。
ヘタなところで私が止めに入ってしまうと、上領さんの男が廃るということもありまして、とにかく任せると。

任せるにしても「4,000打というのは何事だ!」ということだったんですが、始まってしまったからにはしょうがない。
途中もう苦しそうでしたが、何度も止めようと思ったんですけれども、「いや、もう少し様子を見てみよう」ということで様子を見ていたら、もうダメかと思った頃に、リズムのスピードを上げたんですね。さすがプロですねあの人。
普通なら、私は「ここでへたっていって、スピードが落ちていって、ズダン!と終わる」と思ったら、スピードを逆に上げたという。ニクイですね。

それで見事4,000打を達成したということで、本当に手に汗握る、また、上領さんでなければ成立しえなかった、非常に馬鹿げたことをテーマに持ったライブだったんですけれども、まぁこういうのは、皆さんシンプルなものほど共有しやすいのと、それから「これは疲れてしまう」「これは大変だぁ」みたいなことには共感しやすい、というか感情移入しやすいというので、皆さん一体となって、なんか意味わかんないんですけど、そのような体育会系の共感みたいなものが会場に満ち満ちまして、無事、90,000打を達成したというライブでございました。

これ、もちろんDVDに収録されますけれども、最終日はほんとにすごかったですね。
はい、そういうことでございます。


とんでもない楽屋(16:19~)

あとですね、私のほうからお話できることといえば、そうですね、楽屋ですね。
すでにご存じの方もいるかと思いますが、楽屋が「とんでもない楽屋」なんですね。

ものすごい広い、そうですね、30畳以上ありますかね、の、巨大な楽屋がありまして。
非常に悪趣味の壁紙、悪趣味のソファ、悪趣味のテーブル、悪趣味な調度品、というもので飾られておりまして。
さらに螺旋階段があって上っていくと、巨大なハート形のソファと、ジャグジーバスと。
非常に……いったいこれを好む人はどういう人なのかと。
お金をかけてここまで下品にする人は誰なのかと、いう、豪華な豪華な楽屋が一つありまして。

私はその楽屋を使わずですね……もちろん広いので快適なんですね、キッチンもありまして、製氷機もあると。
ソファもでーんとあって非常に快適なんですが、これを、会人と上領さんに使っていただきました。
で、私は、小さな小さな、そうですね、10畳ぐらいかな、の、いわゆる「よくある小さな楽屋」みたいなものを使わしていただきまして、ひっそりと、心穏やかに過ごしておりました。

もちろん豪華な、ゴージャスな楽屋というのはですね、ステージに最も近い場所に位置しているんですね。
こういう位置関係というのは「主役が使います」という意味なわけです。
私はステージから一番遠い、つまりスタッフ控室みたいなところ、ええ、ここに陣取りまして。
ちょうどスタッフが溜まっている場所のすぐ隣ですね。
ここのドアを開けっ放しにしまして、いつものように、心静かに過ごさしていただきました。
ということですかね。


ロボットカメラ(19:37~)

あ、あと、ロボットカメラ。
私の鍼の先生が、元ロボットエンジニアだということで、そういう話を聞くともうすぐに使ってしまおうと思うのが私で、ロボットカメラを作っていただいております。
大阪、東京とどんどんバージョンが変わってきまして、現在新たに作り直しているバージョン2というのが、非常にかっこいいんですが、これがまだできておりませんで。
まずちょっと写真をお見せしましょうかね。非常にかわいらしいので。

これがロボットカメラです(20:26)。
大阪で、最初の日は三脚が付いていなかったんですが、二日目か三日目にこの三脚が付きました。
ステージの前面に、こう白い線が引かれておりまして、この線の上を走ると。
この線を感知して走る、という仕組みになっております。
この時は直線ですが、東京では線をカーブさせまして、ちょっと私の右側の方まで回り込んでくるという動きをしておりました。

これはですね、上のほうを見ていただくとわかると思うんですが、赤外線の受信機が付いておりまして、赤外線を発射する小さな機械を私の胸のあたりにこう設置してですね、それを追いかけるという仕組みになっております。

まぁ赤外線ですので、照明の影響を受けにくいんですが、それでもやっぱりそっぽを向くということがありまして、これも映像を見てみると、そっぽを向いて突然思い出してヒラサワを向き直るという映像もなかなか面白いので、それほど厳しくない状態でチューニングしてもらおうかなと思っております。

2号機はですね、白線を廃止しまして、レーザー光線を追いかけていくという仕組みになっていくそうです。
ちなみにちょっと制作中の2号機を見せていただいたんですが、これはかっこいいですね。
1号機よりも全然かっこいいです。

ということで、次のライブには2号機が登場すると思います。
2号機プラス1号機が、ステージの上を走り回るのではないかと、そのように予測しておりますが、果たしてどうでしょうか。

ということでですね、すでに23分ぐらい経っておりますね。
そちらの映像はちょっと遅れてますんで、もう30分ぐらいになってる…なってないよな、25分、4分ぐらいかな……どうでもいいことにこだわるんじゃないっていうね。




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